望郷星244
「そうだ。俺も早急に瞑想装置の完成体にならなければ、お前と同じ顛末だからな。とにかく陽神が陽神を増殖する先の瞑想装置へのステップアップを二人して共闘して勝ち抜き、奪取するしかあるまい」と田村は通信瞑想して来て言った。
僕が再度瞑想を開始しようとした時、すかさず田村が通信瞑想を為して来た。
田村が言った。
「虚空は全て村瀬の領域だと考えれば、お前が何をしてもそれは村瀬の仕掛けた罠に嵌まる可能性が高いから、俺も自分の陽神をお前の陽神に付き添わせて、鋭意助太刀するから、そのつもりでいてくれ」
僕は尋ねた。
「それはどういう事だ?」
田村が答える。
「だから、今まで俺達が命懸けで戦って来た経緯に、今度は俺達が瞑想装置の完成体になろうとするステップアップの為の修業が加わり、当然村瀬はそれを阻止するべく従来通り俺達を絶対死に追い込もうとするのだが、俺達は一致団結して修業を成就する為の戦いとなるわけだ」
僕は尋ねた。
「戦いの様式と言うか様相は従来通りと言う事か?」
田村が無機質な口調で答えた。
「そうだ。俺も早急に瞑想装置の完成体にならなければ、お前と同じ顛末だからな。とにかく陽神が陽神を増殖する先の瞑想装置へのステップアップを二人して共闘して勝ち抜き、奪取するしかあるまい」
僕は答えた。
「分かった。つまり吊橋に行くまでもなく、俺が仙道瞑想すれば、それで良いわけだな」
田村が答えた。
「そうだ。従来通り虚空たるカオスの坩堝で会い、共に戦おう」




