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望郷星242

僕は己の陽神が作った壁に水の底にいる筈の心眼を物理法則を無視して叩かれ、激痛を感じたのと同時多発的に、僕の陽神が壁の変形と共に無数の透明な針と化し僕の心眼を容赦なく刺し貫き、僕はその激痛に堪らず絶叫を上げて、ベッドの上でのたうち回り、血へどを吐きてんてんとした。

周囲に村瀬の存在が無いかを順次確かめる為に、僕は陽神を家の周りに円を描くように巡回させ闇の中を索敵させた。

そして村瀬が本当にいないのを確認してから、僕は陽神を強化増強すべく気を湧泉から導引し矢継ぎ早に送った。

虚空としての地上には地に巣くう狐狸、魑魅魍魎の群れが跳梁跋扈しており、その有形無形の妖怪変化達が四つ角を曲がり、或は直線的に来て陽神を目敏く見付け、縄張りへの侵入者として眼をつけて襲い掛かろうとするのを、咄嗟に僕は陽神を天空へと回避誘導した。

天空高く陽神を誘導し、暗黒の宇宙空間に誘ったところで、陽神の動きが唐突に止まった。

何か壁にぶち当たったのだが、宇宙空間になどぶつかる壁等ある筈が無いと思った瞬間、陽神がその壁を僕の誘導を無視してくぐり抜け、やみくもにその無色透明の壁の加工を始めて、その透明な壁が僕の心眼にこよりを捩るように飛び込んで来て、僕は己の陽神が作った壁に水の底にいる筈の心眼を物理法則を無視して叩かれ、激痛を感じたのと同時多発的に、僕の陽神が壁の変形と共に無数の透明な針と化し僕の心眼を容赦なく刺し貫き、僕はその激痛に堪らず絶叫を上げて、ベッドの上でのたうち回り、血へどを吐きてんてんとした。