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望郷星228

「いや、座して死を待つような愚かな真似はしたくはないが、この惑星の我が身、この分身をも、逆に言えばいつ何時路傍の石として蹴られ打ち死にするかも定かではないし、それならば少しでも長く家族の本に残り、出来る限りの慈しみを施したいではないか」と僕は自問自答を繰り返す。

僕は自問自答を繰り返す。





「お前は瞑想装置の完成体になる、その術の全体像を知っているのか?」




「いや、知らない」




「ならば田村の言う通りこの惑星に留まって家族に対する慈しみを施しつつ、研究研鑽修業するしか道は無いではないか」





「だがその間隙を縫って、多次元宇宙にあまねく点在する分身の一人が路傍の石として蹴られたらどうするのだ」





「だったら、さっさとその惑星を見限って村瀬と対峙し戦い抜くしか鋭意道は無いではないか」




「いや、予言の成就を恐れ、村瀬の強大なる力を恐れている臆病なだけの今の俺では村瀬には逆立ちしても太刀打ち出来ないだろう。出来る事はと言えば村瀬の弱みたる成美ちゃへの助力懇願位しかない」




「ならば成美ちゃへの助力懇願を為すべく早くこの惑星を打って出るしか道はあるまい」




「だが成美ちゃんが何処にいるのか特定出来ない今、俺には為す術が無いではないか」





「ならばお前は村瀬に弄ばれつつ、座して死を待つのか?」





「いや、座して死を待つような愚かな真似はしたくはないが、この惑星の我が身、この分身をも、逆に言えばいつ何時路傍の石として蹴られ打ち死にするかも定かではないし、それならば少しでも長く家族の本に残り、出来る限りの慈しみを施したいではないか」

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