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望郷星221
「うまい、ハネムーンベイビー的中ジョークならば、褒めて遣わすぞ、馬鹿お主よ」と母さんは言った。
僕は母さんに向かって報告した。
「母さん、どうやら子供出来たみたいだ」
ガンが完治している母さんが手放しに喜ぶ。
「それはめでたいわ。あんたハネムーンベイビーか?」
僕は照れながら答えた。
「多分」
母さんが会心の笑みを浮かべてから言った。
「今日は赤飯を炊いて、嫁さんに食べさせないとな」
僕は再度照れながら言った。
「赤飯は安産祈願になるのか?」
「それはあんた、赤飯は祝い事を全て賄うから、安産祈願にもなるさ。そんな事も知らないのか、馬鹿息子?」
僕はジョークを飛ばした。
「赤ちゃんに判を押して、安産祈願するのか、母さん?」
母さんがずっこける仕種をして笑い応じた。
「つまらないジョークだね。あんた本当に笑い取る才能は皆無だね。もう最低な馬鹿息子だな、お主は?」
僕は答えた。
「母さん、俺はお主ではなく馬鹿息子だよ」
ここで母さんが大口を開けて高笑いしてから言った。
「うまい、ハネムーンベイビー的中ジョークならば、褒めて遣わすぞ、馬鹿お主よ」




