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望郷星20

僕は不安と孤独感と身体の不調に竦み上がり、固まるように動けなくなり、ゆらりと目眩がした後再度屈み込み、全身わななくように小刻みに震え出した。

心細さと恐怖感にいたたまれなくなり、田村が立ち去った後、僕は踵を返し砂浜へと戻る為に歩き出した直後、再度目の前に屹立している巨木が真っ二つにへし折られ、僕の行く手を阻んだ。





僕はここで砂浜に戻っても無駄なのを再認識して再度森に戻るべく踵を返すと、金属音の悲鳴に続いて、それを追跡するかのような田村の雄叫びが上がった。





僕は不安と孤独感と身体の不調に竦み上がり、固まるように動けなくなり、ゆらりと目眩がした後再度屈み込み、全身わななくように小刻みに震え出した。




額には脂汗が滲み、恐怖と不安、孤独感が僕の理性を侵し始めて行くのを感じる。





狂気にわしづかみされれば僕は非情なる瞑想装置となり、田村と同じく仲間を殺す為に走り出すだろうと思う傍ら、瞑想装置にならなければ透明な化け物の牙にかかり犬死にする思いが激しく交錯し、心の中でせめぎ合う。





そのせめぎ合いに震えと目眩が追い打ちをかけ、激しい頭痛が襲って来て、僕はそのまま突っ伏すように倒れ込み、頭を抱えてのたうちまわった。

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