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望郷星198

「どんな困難にも負けず、死力を振り絞ってでもお母さんを治して上げて下さい」と彼女は言った。

そして彼女が見計らうように言い出した。





「貴方があらゆる困難を乗り越えて見事お母さんを治癒出来たら入籍しましょう。それが私の結婚条件です」





僕は眼を見開きつつ驚きの表情を顕にしてから彼女に尋ねた。




「それが入籍する条件なのですか。貴方はそれでいいのですか?」




彼女がコーヒーを一口飲んでからおもむろに言った。




「そうです。その条件を貴方が満たしたら結婚しましょう」





僕は反射的に弱音を吐いた。





「こんな僕でもよろしいのですか?」





彼女が再度微笑み言った。





「貴方のエスニックでエキセントリックな魅力は、貴方がお母さんの病気を治すべく施術するその姿に如実に現れているのですよ。だから貴方の魅力溢れる慈愛の力でお母さんを見事治癒出来たら、私は貴方と結婚します」





僕は所在なげに深呼吸してから恭しく頷き言った。





「分かりました」





彼女が僕に愛でるような視線を注ぎながら念を押した。





「どんな困難にも負けず、死力を振り絞ってでもお母さんを治して上げて下さい」

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