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望郷星177

「ならば村瀬を愉しませる時間稼ぎの為に、田村、お前が助っ人してくれ」と僕は田村に頼んだ。

村瀬の側に切り札が有る事を認識し、母さんに致命傷を負わす前に僕は一旦引き、その顛末を田村に話し助力を願い出た。





だが田村は快諾せず、眉をひそめ言った。





「俺とお前が束になって掛かっても、多分今の村瀬には勝てないだろう。出来る事と言えば、せいぜい奴を愉しませる為に時間を引き延ばす事位しか無いと思う」





僕は嘆息してから言った。





「村瀬はやがて愉しみながら母さんをじわじわと殺すに違いないではないか。それを手をこまねいて傍観していろと言うのか?」





田村が瞑想を解き答えた。





「だから再度言うが、俺が助力しても俺達の力では、せいぜい村瀬を愉しませるのが精一杯で、何の助力にもならないと言う事だ」





僕は腕を組み熟慮する間を置いてから、おもむろに言った。





「ならば村瀬を愉しませる時間稼ぎの為に、田村、お前が助っ人してくれ」

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