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望郷星160

「この決闘の如し瞑想合戦を回避したければ、お前はお前の母さんの気功施術をしなければ良いだけの話しだと俺は思う」と田村は助言をした。

深層瞑想に入った田村が助言を繰り返す。





「村瀬がお前の親孝行に嫉妬して妨害工作をしていると言うのは、遠からず的を射ていると俺も思うが、他にも何かしらの理由があって執拗に妨害している事を視野に入れた方がいいだろうな。それと…」




清浄な気が全身に行き渡るのを感じながら僕は尋ねた。




「それと何だ?」




田村が涅槃に在するように柔和な笑みを湛えてから言った。





「お前の母さんに気功を施す時が、多分村瀬は一番妨害して来る可能性が高いと思う。それは嫌がらせの範疇ではなく、最も熾烈なるお互いの絶対死を懸けた戦いになると俺は思うのだ」





僕は呼吸法をものしながら息を吐き出し尋ねた。





「田村、お前は加勢してくれないのか?」





田村が間を置き言った。





「当然加勢は出来る限りするが、この戦いはお前と村瀬の一騎打ちならば、決闘の様相を呈しているからな。俺が何処まで加担、加勢出来るかは保証は出来ないわけだ。それと今一つ言わせて貰えば…」





「何だ?」





田村が僕を睨み据え言った。





「この決闘の如し瞑想合戦を回避したければ、お前はお前の母さんの気功施術をしなければ良いだけの話しだと俺は思う」

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