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望郷星15

「おい、逃げよう田村、ここにいたら食われてしまうぞ!」と僕は喚いた。

そんな僕等の会話を嘲笑うように又しても悲鳴が上がり、それに連動して巨木が三本矢継ぎ早にへし折られ音もなく倒れて行った。




僕は浮足立ちわめき立てる。





「おい、逃げよう田村、ここにいたら食われてしまうぞ!」




田村がわざとらしく頓狂な声で僕に尋ねる。





「逃げると言っても、何処に逃げればいいのだ?」





僕は再度わめき立てる。





「砂浜だ。砂浜ならば木は無いし、安全ではないか?!」





田村がせせら笑い答える。





「逆に尋ねるが、複合型の多次元宇宙を自在に移動する透明なワームホールから逃れられる場所などあるのか?」



僕はパニックを引き起こしそうになるのを何とか堪え喚いた。





「だがいたぶっている分ビハインドはあるじゃないか?!」





田村が苦笑いしてから不承不承答える。





「分かった。ならばそのビハインドとやらに付き合ってやるわ」

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