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望郷星122

「それが俺のタオとしての道か?」と僕は田村に尋ねた。

僕は丹田の陽気を会陰に回しながら言った。





「ならば複数としての単数感覚を完成すれば俺達はその思弁を宇宙に複数として拡散するのと同時に単数として感じ取り、全ての複合体である分離分散した分身を統轄制御出来るようになるのだな?」




田村が乾いた口調で答える。





「そうだ演繹と帰納を同時に複数としての単数感覚で捉らえ成せば良いのだ」





僕は呼吸法を駆使して息を長く吐き出してから言った。





「しかし村瀬はその感覚を完成し、実際に邪悪なワームホールとなって成美ちゃんを追跡牙を剥こうとしているならば、それは由々しき問題であり、棄てては置けない話しではないか?」





田村が答える。





「当然だ。だからこそ成美ちゃんを救出する為に俺達は完成度を高めなければならないのだが、それに難渋しているのが今の現状推移なわけであり、とりあえずお前は今の方向性を堅持して、成美ちゃんの化身を何とか割り出し、お前の母さんの意向に沿うしか方向性としての道はあるまい」





僕は息をつき尋ねた。




「それが俺のタオとしての道か?」





田村が恭しく頷き答えた。





「そう思う」

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