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望郷星103

「そうですね。貴方と結婚を前提に付き合ったら、貴方のそんな魅力が見えなくなってしまうと私は感じるのですよ」と彼女は言った。

彼女が言った。





「逆の立場になって考えて下さい。もし貴方が私だったら、貴方みたいな意気地無しと言うか恋の敗残者と、貴方は結婚しますか、どうでしょう?」




僕は痛いところを突かれたと言う顔付きをしてから答えた。





「しませんね」




彼女がしてやったりと言った感じで言った。




「そうでしょう、だったら結婚を前提に付き合うのは諦めて下さい。但し…」





「但し何ですか?」





彼女がひとしきり瞬きを繰り返してから答える。





「貴方は意気地無しで、恋愛に向けての男気もなく、優柔不断な感じだけが際立っているのですがが、何かエスニックでエキセントリックな魅力がそれを包むように背後にありますから、このようにお酒を飲む友達としてなら、交際してもいいですよ」





僕はいった。





「それは結婚を前提にしない酒飲み友達と言う事ですか?」





「そうですね。貴方と結婚を前提に付き合ったら、貴方のそんな魅力が見えなくなってしまうと私は感じるのですよ」





僕は腕を組み一度大きく頷いてから言った。




「分かりました。形式にこだわっていても仕方ないし、それならば酒飲み友達と言う事で、僕は貴女の好奇心を恋心に変えて見せますよ」

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