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望郷星100

「いえ、無理があるからこそ略奪するのですよ」と僕は論理をすり替えて言った。

彼女が続ける。





「貴方はどう心変わりしたのか分かりませんが突然結婚する方向性に目覚めましたね。その理由を教えて下さい」





僕はそぞろグラスに口をつけ間を置き答えた。




「だから僕は略奪愛に目覚めたのですよ」





彼女が面白がり一笑してから言った。





「そうですか。でも略奪するにしても私は男性不信の未亡人ですよ。結婚に対する夢なんかまるで無いし、それを略奪して貴方の小さな器に納めるのには、どうあっても無理があるのではありませんか?」





僕は論理をすり替え答えた。





「いえ、無理があるからこそ略奪するのですよ」





彼女が又しても謎めいた笑みを湛え言った。




「貴方は私の心を略奪して結婚する事を最終目標に据えていますが、結婚と言うのはスタート地点であり、ゴールは死に物狂いで苦労を共にして添い遂げる事にあると私は思っているのですが、貴方にその覚悟はあるのですか?」

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