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今日短いの歩二つ目。

あえて二つに割りました。

 音楽は俺にとって至福の時を刻んでいた。

この感情は他人に与えられた偽物ではない。


 最低限の自分自身を守りながらも、あのとき確かに俺はラピスだった。

俺になったラピスと別れた後、隠れていたトビーはすぐに俺の意識を落としラピスを始末するために追った。

そして次に目覚めたとき、最初に思ったのは、なんで今日に限って痛いのかしら? だ。

目を開けて自分を抱いているのが夫以外であることに驚愕する。

そして悲鳴を上げようとして、飲み込んだ。

交わる私たちを見守るように周りに立つ人の中に私自身の顔を認めたから。

これは妹のレイアの体。

私はルーナ。

ラピスになったレイアは目覚めることを拒んだ。

そこで目覚めさせるためにもう一人、姉である私の記憶を複写して起きてはいるが意識がない体にわかりやすく自分は女だと認識させることにしたのだ。

この人カーンだったかしら、後で私本人が恨まれたら困るわね。

レイアちゃんを起こさなくっちゃ。

目に光りが戻ったレイアはルーナのほうを見て微笑み、一呼吸おいて顔をこわばらせ、絶叫した。

周りにいた連中はその時やっと目をそらしたのだった。

両親までがそうだった。


 それで自分は記憶は戻らなかったが自分を取り戻したはずだった。

それがまさか同性のあられもない姿に舞い上がって一目ぼれしてしまうとは。

カナリーは俺、レイア・クリムゾンのものにする。

ラピスにもやらない。

俺と一緒に。



俺と一緒に……死んでくれ。




 

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