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かぞえうた

作者: たま

 過ぎ去る季節を一つ一つ数えてみたところで虚しさだけが募ってしまった。

 

 初めての夏祭りのことは大人になった今でも思い出せるほど嬉しかった。

 私にとって、家族という名の人とこれほどの時を過ごすことがどれほどの意味を持っていたかだなんて優しいこの人たちは知らなくてもいいと思っていたのに、私の心にいつの間にかこの人たちは入り込んでいたのだと涙があふれた日でした。


 すべてが初めてのことばかりで、金魚すくいで掬い取った金魚を眺めて自分と似ていると思ったことや、おまけで貰ったアメ玉の甘さ、綿菓子の不思議な触感、そして人と手を繋いでいたというぬくもりに戸惑って少し恥ずかしかった。


 だから私はあなたと歩むこれからをひとつずつ数えてゆきたい。

 数え切れないほどの思い出をこれからも作ってゆくのでしょう

 

 本当に信じていた思い出たちは数え切れない傷跡と優しさを私に残して遠くに行ってしまったのです。夏祭りの日はあの人を思い私は涙を流し、あの人の影を探すことでしょう。



 一つ一つの出会いや感情は数えるものではなくて刻むもの

 歳を重ねるごとにあなた以外から貰った知識も沢山増えました

 

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