第9話 やる気の決意?
〜〜〜現場前〜〜〜
「「いやーいかにもって感じの屋敷だね〜(ですね)」」
「そうだねー」
「・・・緊張感ねーな」
今俺達はいかにも出るぞ!!って感じの洋館の前にいる、今回の依頼は、幽霊退治、何でも建物を取り壊そうとすると危害を加えてくるとか、建築業者の人も何人かケガをしたらしい・・・
「だってさー」
「緊張のし過ぎで体が動かないなんてシャレになんないでしょ」
「お姉ちゃん達凄いです!!」
「へー・・・」
成る程、ただ気が抜けてるわけじゃないんだな・・・本当か?
「「まー嘘なんだけどね」」
「ふぇ!?」
「まーそうだろうな」
とりあえず侵入です・・・
〜〜〜屋敷内〜〜〜
「おじゃましまーす」
「摩耶ちゃん言う必要ないんでないかい?」
「む!雄二君他人の家に入るんですから絶対に『おじゃまします』は必要です!!」
「そ、そうだね」
ま、摩耶ちゃん興奮し過ぎだよ、君には今までのようなキャラでいてほしいな・・・疲れるし・・・
ピシ!!
「ん?なんだいまの?」
「来たみたいねー」
と言いながらお札を構える美佳
「どんな奴かな〜」
と霊刀を構える亜弥ちゃん
「皆ケガしないでね」
と集中し始める摩耶ちゃん
俺もとりあえず右手に霊力を纏う
「「「来た!!」」」
ドカン!!
天井をぶち抜いて現れた体の透けた奴・・・
『この屋敷は俺んだー!!さっさと出てけー!!』
・・・自縛霊ってやつか?
「説得は無理そうだね」
「そうねー」
「やっぱり暢気過ぎだろ!!」
『さっさと出てけー!!』
いきなり悪霊が俺に襲い掛かってきた
「ヤバッ!!」
美佳&亜弥にツッコミを入れたせいで隙が・・・!!
その時俺の前に小さい影が・・・
「《我を害すモノより 隔てよ!!》」
パシン!!
摩耶ちゃんが突き出した両手の先に青く透けた壁が現れ悪霊の攻撃を防いだ。
「雄二君!!霊の前で隙見せちゃダメです!!」
「あ!ご、ゴメン!!」
摩耶ちゃんの指摘で我に返った、
考えてみたら美佳も亜弥ちゃんも隙らしい隙は見られなかった気がする・・・なんか悔しい。
「まぁ〜雄二も除霊は初めてだしね」
「後はボク達に任せといてね♪」
と言いながら悪霊に向かう美佳と亜弥ちゃん。余裕を見せてもやっぱり隙はない・・・
『出て行け〜!!』
「「うるさい!!」」
『ギャアアアーー!!』
美佳のお札と摩耶ちゃんの一閃で悪霊消滅・・・なんか悔しい・・・
「お疲れ様〜♪」
「・・・お疲れ」
「お疲れ様でした〜」
「ボクお腹空いた〜」
「よし!!帰りに夕飯食べて行こうか?」
「「賛成〜♪♪」」
〜〜〜自宅〜〜〜
美佳達と外食(今日の報酬で美佳の奢り)を終え、今俺はベットの上で今日の事を考えていた・・・
(美佳達は凄かったなあー、抜けてる感じなのに隙見せなかったし・・・それに引き換え俺は摩耶ちゃんに助けられ、美佳達の足を引っ張った・・・なんか悔しい?、いや!!・・・かなり悔しい!!女の子に助けられ、足を引っ張るなんて!!)
「負けねぇー・・・」
俺って負けず嫌いなんだよなぁー
「絶対に次は・・・よし!!明日から訓練だ!!」
そうと決まったら寝るぞ!!
〜〜〜桜井家〜〜〜
「お婆ちゃんこれでよかったの?」「ええ〜大丈夫よぉ〜これで雄ちゃんもやる気になるわぁ〜ウフフゥ〜楽しみねぇ〜そろそろ“あの人”呼ぼうかしらねぇ〜」
「ゴメンね雄二・・・」