第7話 バツに痺れて・・・
〜〜〜保健室〜〜〜
「知らない天井だ・・・」
お決まりですよね?
(・・・えーと美佳に殴られて、駄目だ思い出せん)
「あ!雄二君起きた!!」
「おはよう雄二!!」
「ん?おはよう・・・じゃなくてなんで俺はここで寝てたんだ?」
「えっとね・・・」
要約すると、俺は美佳の一撃をくらって気絶、美佳は我にかえって大慌て、いつの間にか来ていた若菜さんに連行されたらしい。っでそのまま俺を放置するわけにはいかないから保険委員である双子が俺を保険室まではこんだらしい。
「でもよかったねー」
「ん?なにが?」
「いやー美佳の“あの”一撃貰ってほとんど怪我してないし・・・」
「普通は骨折ぐらいしてますよ・・・」
言われてみれば体はどこも痛くない・・・
「まあー運がよかったってことで」
「「運って問題じゃ済まないし(ですよ)」」
「おっと!忘れてた、忘れてた」
「「?何を?」」
「運んでくれて有り難うな」
(ニコッ)
助けて貰ったらお礼!!これ常識!!
ドキ!!
「「ど、どう致しまして!!」」
「どうしたんだ二人とも、顔真っ赤だぞ?」
「「な、何でもないよ(です)!!それより校長(先生)が、起きたら校長室に来てって言ってたよ(ました)!!行こう(きましょう)!!」」
「そ、そっかわかった」
な、なんか凄い迫力だな・・・(汗)
〜〜〜校長室〜〜〜
その後、亜弥ちゃん摩耶ちゃんは何とか落ち着き校長室までやってきた。
「「「失礼しまーす」」」
「いらっしゃ〜い、とりあえず座ってねぇ〜」
ヒック・・・ヒック・・・
「ごめなさいねぇ〜家の子がぁ〜」
「い、いえべつに怪我してないですし・・・」
「それでもいけないのぉ〜霊力使えきれてない人に本気出すなんてぇ〜」
ヒック・・・グス・・・
「ほ、本当にいいですから!!早く“開放”してあげてください!!」
双子だって震え上がってますよ!!
「本当ぉ〜に、反省してるのかしらぁ〜」
「反省してます〜!!ヒック、もう許して〜〜!!ヒック」
美佳・・・顔が涙でぐちゃぐちゃ・・・
「わかったわ〜雄二君も許してくれたみたいだしねぇ〜・・・」
「「「「ホッ」」」」
さすがにこれはな・・・
「じゃあ仕上げねぇ〜」
(ニヤッ)
そう言って若菜さんは美佳の足を突き始めた・・・
「ニギャ〜〜〜〜〜〜!?」
「「「み、美佳〜〜〜!?」」」
そりゃ〜“正座”して痺れた足を突かれたらな・・・恐ろし過ぎる!!
「はぁ〜〜楽しそうねぇ〜」
(ニコッ)
「ニギャ〜〜〜〜!?死ぬ〜〜〜!?」
(((ガタガタガタガタ!!)))
俺達三人は部屋の隅で震えながら抱き合う事しか出来なかった・・・
ちなみに美佳は俺達が来るまで(約1時間)のあいだずっと“正座”させられてたらしい・・・
俺達は絶対に若菜さんを怒らせてはならないと美佳を犠牲に学ぶ事ができた・・・有り難う美佳・・・君の“死”は無駄にはしないよ・・・
「イヤ〜〜〜〜!?もう許して〜〜〜〜!?」