第5話 雄二君、家を貰う!?
〜〜〜放課後〜〜〜
「やっと終わったー」
「雄二ほとんど寝てたじゃない・・・」
「しかたないだろ駅から直接来て疲れてたんだから」
なんとか転校初日を乗り切ったな、まー霊能の授業が無かったからよかったけど・・・明日からほとんどだしな〜
「「雄二 (さん)美佳ー帰ろ (りましょ)ー」」
亜弥ちゃん摩耶ちゃんとは昼休みの間にすっかり仲良くなれた、この2人はとても話しやすいのだ。
「ところで雄二は何処に住むの?」
「・・・あ」
そういやー住む場所決まってなかったな・・・
「金無いからホテルとか無理だしなー、どうしよ・・・」
「じ、じゃあさ、う、家来る?」
美佳の家か・・・じゃあ・・・
「「ダメ!!絶ぇーっ対ダメ!!」」
びく!?
「な、なんで?」
「え、えーと、だってねー摩耶」
「う、うん、そうだよね、お姉ちゃん」
なんで亜弥ちゃん摩耶ちゃんが反対してんの?
「じゃ、じゃあ若菜さんに聞いてみるか、何とかしてくれるだろ・・・」
美佳と亜弥ちゃん摩耶ちゃんが睨み合ってる・・・仲が良いんじゃなかったか?
「あ、若菜さん?実は俺の住む場所なんですけど・・・」
(大丈夫よぉ〜家は用意してあるからぁ〜学校に近い一軒家でこの辺りでは1番大きな家よぉ〜)
「・・・あの一軒家って?」(だからぁ〜雄ちゃんの家よぉ〜“三億”ぐらいだから気にいるかしらぁ〜)
「さ、三億!?」
頭の中で某宝くじのし〜えむが流れてます・・・
「いただけません!!」
(貰ってくれないとぉ〜私泣いちゃうかもぉ〜)
「で、でもですね・・・」
(・・・ひっく、グスグス)
「すみません、有り難くいただきます・・・だからなかんといてー!!」(じゃあ教頭に送らせるから校門で待っててねぇ〜)
真っ白です・・・頭の中が真っ白です、
「ゆ、雄二?」
「さ、三億?」
「どこかのボクサーみたいに真っ白ですね・・・」
30分後何とか復活したがちょっとヤバイよな、母さんになんて言おうかな・・・
〜〜〜校門前〜〜〜
「遅れてすみません」
「いや、気にしないでくれ30分ぐらいたいしたことじゃないよ、さ、行こうか」
優しすぎますよ教頭・・・
ちなみに美佳達は『三億円が見たい』とか言ってついてきている
〜〜〜15分後〜〜〜
家に着いたのだが、俺を含め全員が呆然としている、何故って?そりゃー・・・
「「「「デカ!?」」」」
「綺麗な家ですねー」
そう、めちゃめちゃデカイ、一人暮しにはあまりにも・・・その前に摩耶ちゃん間違ってはいないんだけどリアクションは合わせようね
「き、教頭ー・・・」
「諦めよう神楽寺君、校長が用意したんだから・・・」
「ね!ね!!雄二早く入ろ!!」
「「はーやーくー!!」」
女性方は家を見て大興奮のようだ・・・
家の中も凄い・・・家具はすべて揃っているし、高そうな食器もある・・・
「綺麗なキッチンねー(こんなにいいキッチンなら食事作りに来てあげてもいいかな・・・あ、あくまで仕方なくなんだからね!!」
「「部屋数も多ーい((これなら何時でも泊まりに・・・キャーー!!」」
「教頭・・・」
「なんだい神楽寺君」
「なんか、邪念らしきものが・・・」
「気のせいだよ神楽寺君」
その後美佳達は“無事”(?)帰って行きました・・・
夕飯(引越しそば)も食べ終え、早めに就寝するために若菜さんが用意してくれた高級そうなベットの上で今日1日を振り返ってみた・・・不安です。
「明日も無事に生きられますように・・・」
とりあえず明日の事は神頼みだ・・・おやすみー・・・