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第44話 修行場を貴女達に・・・

〜〜〜〜お昼〜〜〜〜


午前中の基礎訓練も終わり俺達は今昼食を摂っている。


「・・・疲れすぎて、食欲無い・・・」


「ゆ、雄二大丈夫?」


「真っ白ですわね・・・」


あの後の一部の訓練を紹介しよう・・・


・霊気を感知するとかわいらしい動物が団体さんで襲ってくる森の中でハイキング。(霊力を完璧に無くして気配を消す訓練)


・幻術によって6人に増えた母さんからひたすら逃げ続ける鬼ごっこ、迎撃可。(霊気による身体能力強化の訓練)


・etc.etc


思い出しただけで体が震える、これから毎日あれが続くのか・・・。



ちなみにお昼は夏らしく“そうめん”、好きなんだけど食べる気になれない。


「チュルチュル〜♪」


「きゃ!!もう!!麺汁飛ばさないでよお姉ちゃん!!」


「むっ!そうめんはチュルチュルいいながら食べなきゃ美味しくないの!!」


双子は美味しそうに食しているらしい、元気だなぁ。


「あっ!?美佳さん!!ピンクのは私のですわ!!」


「早い者勝ちよ!!」


あぁ〜美佳に薫子?子供っぽい喧嘩は止しなさいね?


「雄二、食べないと午後がつらくなるよ」


おい、タッくん復活が遅すぎやしないか?


「僕はああいうの必要ないからね」


「・・・どう言う事だ?」


そういえばタッくんの霊能を見たことが無い。


「秘密、後で教えるね」


男のウインク見てもドキドキせんぞ、とりあえず、後で詳しく聞かせてもらうぞ・・・。


「はぁ、少し喰うか・・・」


タッくんの言うとおり、ちょっとでも腹に入れないと午後がやばい・・・食べやすいそうめんでよかった。


「あっ、雄二ピンクのそうめんあげるわ・・・はい、あ〜ん♪」


美佳が薫子から守っていたピンクそうめんを俺に食べさせようとしてくる。


「食べさせてもらわなきゃならないほど、俺は疲れきってないぞ」


「いいから♪いいから♪あ〜ん♪」


話を聞けって・・・。


「だからいい「駄目ですわ!!」」


断ろうとする俺を遮り薫子が叫ぶ・・・そんなにピンクが食べたかったのか薫子・・・。


「じゃあボクが食べさせてあげる!」


「私も!!」


だから、そこまで疲れてないから、人の話を聞いてください、お願いします。


修行の疲れを感じさせないほど、いつも道理争い始める女性メンバー・・・タフネスめっ。


そんなこんなで昼食は終わった。




〜〜〜〜午後スタート〜〜〜〜


昼食を終えた俺達は、祖母ちゃんの後に続いてやたらと広い日本家屋内を歩いている、何でも個人訓練のために各自の“修練場”を用意したらしい・・・祖母ちゃんって金持ちだったんだな、初めて知った。


祖母ちゃんがある部屋の前で立ち止まる。


「着いたよ、此処は薫子の修練場だね」


障子が開かれるとそこには・・・


「・・・狛犬?」


神社なんかにいる石で出来た狛犬がいた、デザインはちょっとカワイらしいけど。


「どうして狛犬?」


薫子が呟く、そりゃ部屋のど真ん中に狛犬がそうなるよな・・・。


「ワン!!」


「「「「「「動いた!?」」」」」」


まるで生きているかのように動き俺達に向かってくる


「この子は九十九神でね、此処の守護をしてくれているのさ」


うむ、凛々しい感じで強そうだ、家のクロとは大違いだ。


「それで、何で私の修練場に狛犬が?」


もっともな質問だけど、なんとなく先が読めるな・・・。


「この子が薫子の先生だよ」


「はいっ!!??」


やっぱりか・・・


「なっ!何で私が狛犬なんかに教えを請わなければいけませんの!?」


目を吊り上げて怒鳴る薫子、プライド高いもんなぁ薫子は。


「不満かえ?」


「もちろんです!!」


「じゃあ・・・そうだね、お前さんの弓でこの子に一発でも当てたら考え直してあげるかね」


祖母ちゃんは笑いながらそう言った・・・絶対なんかあるな。


「分かりましたわ、その狛犬が壊れても知りませんから」


弓を準備して、戦闘態勢に入る薫子・・・。


「それじゃあ、初め!」


ヒュッ!!


薫子が開始と同時に狛犬に弓を放つ、結構本気で放ったと思う・・・が。



ヒョイ



狛犬は軽く体をずらすだけで避けて見せた・・・そして、チラッと薫子を見て。


「・・・ふぁ〜〜う」


アクビを一発・・・そして。


ブチッ!!


最近良く聞く何かが切れる音。


「狛犬に・・・馬鹿に・・・」


ぶつぶつ何かを呟き始める薫子・・・こ、こえぇ〜・


「もういいかね、次行くよ」


「えぇ!?薫子は!?」


「もう大丈夫、勝手に始めるだろうしね」


祖母ちゃんはすでに修練場を出て廊下を歩き出している。


「どういう・・・」


「許しません!!許しませんわっ!!狛犬が、私を!!!」


ものすごい霊気を纏いながら、再び弓を構える薫子・・・そして。


「死んで詫びなさい!!!!!」


狛犬に突っ込んで行った。


「早く付いてきなー」


「「「「は、はぁーい」」」」


とりあえず薫子の修行が始まったらしい、内容は『狛犬と一緒』



〜〜〜〜双子の修練場〜〜〜〜


「ここは雪広姉妹だね」


薫子の修練場より狭く、狛犬もいない普通の部屋だった。


「摩耶、あんたは自分でやらなきゃいけない事を探しなさい」


「はい?」


「自分に足りないことをしっかり修行すること」


「え?え?」


それだけ言うと、まだわけが分かっていない摩耶から今度は亜弥に向かい。


「亜弥はコレで修行」


「なに?本?・・・・・・ふぇ?」


ハイ、と渡された本を見て固まる亜弥。


美佳と一緒に本を覗き込むと・・・。


「「・・・はい?」」


予想外、ていうか、なんていうか・・・ねぇ?

そりゃ亜弥だってショックだろうよ。


「・・・祖母ちゃん、何コレ?」


「あたしは読書好きだからねぇー」


「答えになってねぇ!!てか何だよこの“雪広流剣術奥義書〜〜べ、べつにあんたの為に教えてあげるんじゃないんだからね!!〜〜”ってのは!?」


流石の亜弥だって固まるっての!!何このツンデレ!!


「だから奥義書、まぁそういうわけだから、2人ともがんばんなよ」


まだ混乱している摩耶と、未だにショックで固まっている亜弥を置いて部屋を出て行く祖母ちゃん。


なんとなく満足そうなのは気のせいだよな?壊れていく若者を見るのが楽しい訳じゃないよな?


やっと投稿です・・・。

キーボードの半分が急に使えなくなるというハプニングのせいで2週間もパソコンが使えませんでした・・・。

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