第41話 夏と言えばっ!!
無免許な母さんが車を出発してから3時間、“生と死の狭間”・・・若干、死の世界が近かったような、父さんが見・・・嫌何でもない、そんなドライブをしながら何とか目的地・・・なのか?鳥居の前に停車した。
「到着〜いやぁ〜楽しかったね〜♪」
「・・・生きてるか?・・・」
「・・・死んじゃった」
「・・・ボク・・・出る」
「・・・私・・・もう゛・・・」
「・・・僕・・・ちょっと出ちゃった・・・」
「楽しかったです〜♪」
摩耶以外全滅です、エチケット袋大活躍、ヒーローです、皆も旅行の時はエチケット袋を忘れるなよ!!マナーだぞ!!
それでは・・・
「「「「「う゛っ!!??」」」」」
〜〜〜しばらく川のせせらぎをBGMにカバさん達の命を賭けた縄張り争いを想像していてください。〜〜〜
「まったく、皆ダメねー」
「・・・無茶をおっしゃる」
母さんの運転、例えるならそう、
“ディズニ○ランドのスプラッシュマ○ンテンを、丸太を切った物をモチーフにした乗り物ではなく、切られてない丸太にそのまましがみつき滝壺ダイブだぜベイビー、”
だな、写真写りを気にする以前に普通の人間ならまずリバースするだけじゃ済まないっての。
「それよりさ母さん」
「何、雄ちゃん?」
「此処って何処?なんかこの鳥居見た事あるような・・・」
着いた時は気付かなかったけど、よく見てみるとなんか見覚えが・・・。
「あら?覚えて無いの?」
そんな意外ぃ〜って顔されても。
「雄二、若ボケ?」
誤解です。
「そうなんですの雄二さん!?」
誤解ですってば。
「だからテストの点がボクみたいにあんまりだったんだね!!」
誤解ですよ〜。
「大丈夫です!!若ハゲまではなってませんから!!」
慰めてるの摩耶?
「・・・う゛っ!?」
まだ復活してなかったんかタッくんや。
「酷いねぇー人の家を忘れるなんて」
そんなこと言われても・・・。
・・・・・・・・・。
あれ?
母さん→美佳→薫子→亜弥→摩耶→卓→だれ?
「誰だ!?・・・ってあれ?」
目の前に立っているのは、お歳を召されている女性、つまりお婆さんだ・・・っつうか。
「ば、祖母ちゃん?」
俺の祖母ちゃんでした・・・もちろん父方の。
「久しぶりだね雄二、タマモ」
「お久しぶりです♪今日からお世話になりますね♪」
「うむ、久しぶりに楽しめればいいね〜」
なんか世間話を始めた母さんと祖母ちゃん・・・俺はおいてきぼりかな?全く着いていけてませんよー。
「雄二〜聞きたいんだけどさ」
「何だい美佳君?」
おいてきぼりにされた俺に話し掛けてくれるなんて、優しい子だね〜。
「自分のお祖母さんの家忘れてるってやっぱり若・・・」
「誤解だ、誤認だ、誤りだ、つうか、俺は祖母ちゃん家に来たのは二歳以来だ、覚えてる方が凄いわ」
まぁ祖母ちゃんとは実家(転校する前に住んでた所)でちょくちょく会ってたけどさ。
「てか、祖母ちゃん家に何しに来たんだ?」
そろそろ教えてくれないかなぁー?海だと思って持って来た浮きわが必要無いってのは分かったんだけど。
「もう良いかしらね」
祖母ちゃんと話しが終わった母さんが何処からともなく大きめな巻物を取り出した。
「あ、タッくんそっち持って」
近くで突っ伏していたタッくんに巻物の端を持たせる。
うわっ、ひでぇー体調悪いタッくんに手伝わせるなんて。
タッくんも律儀に手伝わなくても良いのに・・・。
バッ!!
勢いよく開かれた巻物に書かれていたのは・・・
【輝ける第1回!!
えぇ〜この前の試合でわかった、皆の弱点を克服するために私たちは考えました!!そうだっ!!合宿しよう!!夏だしね♪
イン 神楽寺 (カグラデラ)!!
by若さ溢れる永遠の20代!!若菜&タマモ♪】
長っ!!題名長っ!!
ツッコミどころ満載過ぎてどこからツッコめばいいかわかんねぇ!!
かなり混乱している俺を放置して母さんは嬉しそうに叫ぶ。
「夏と言えば!!夏合宿よっ!!」
遅くなりました・・・なんかスランプらしき物につまずきました・・・次回は早めに投稿いたします・・・しますよ!!