第35話 突貫です・・・
〜〜〜〜試合中〜〜〜〜
『試合開始です!!・・・二度も言わせんな!!』
繋ぎなんだからしかたがないだろ、我慢なさい。
「逝くわよぉ〜♪」
「死ぬ気で頑張ってね♪」
若菜さん字が違うし・・・母さん、シャレにならないから。
「ああ!!もう!!良くわよ皆!!」
「美佳さんやけっぱちだね、若いのに大変だね」
「雄二!!現実逃避しない!!」
知恵を持つ人間の,心を守る最大の防衛術なのに・・・
「雄二と亜弥は前衛!!」
「「ええ!!」」
危ないやん!!
「うっさい!!黙れ!!」
「「は、ハイッ!!」」
怖ぇよ美佳、亜弥なんか涙目だぞ!!
「摩耶と薫子は後衛!!」
「「は、ハイッ!!」」
断れないよね・・・死にたくないもんね。
「私は両方やるからね!!」
「質問!!」
「受け付けません!!GO!!!」
「「「ひでぇ(ひどい)・・・」」」
とりあえず突貫です・・・
「行くぞ亜弥!!」
とりあえず、やれるだけやるぞ!!
「おうよ!!」
もっと女の子らしい掛け声は無いのかねぇ・・・
「行くわよ〜ん♪」
「・・・」
「あれ?」
「・・・」
「雄二ツッコミは?」
「・・・行くぞ」
・・・いくらなんでもそりゃあ〜ないだろよ、全く似合わね。
「ツッコンでよぉ〜!!」
亜弥の叫びを無視し、二人に向かって走る。
「おりゃ!!」
「ツッコミ入れてもらえなかった怨みぃ〜!!」
俺は母さんに掌打を、亜弥は若菜さんに抜刀して切り・・・八つ当たり(?)をする・・・が。
スカッ♪
・・・むっ
「せいっ!!はっ!!てりゃ!!」
「えい!!やっ!!はりゃ!!」
「よっ♪はっ♪よいしょ♪」
「わぁ〜よぉ〜わぁ〜」
・・・・・・・・・・・。
「「当たんねぇ(ないぃ)〜〜〜!!!」」
俺たちの攻撃を、何かやる気の無い掛け声とともに交わすお二方・・・。
「当然よぉ〜♪亜耶ちゃんは剣筋が甘くてぇ〜遅いしぃ〜♪」
「雄ちゃんは、遅いし、型は、成ってないし、駄目駄目よ♪」
・・・・だそうです。
・・・・くそっ!!
「雄二さん!亜耶さん!避けて!!」
ヒュッ!!ヒュッ!!
俺と亜耶の横すれすれで飛んでいった二本の弓矢、おそらく薫子が放ったものだろう、人間には反応できないはずのスピード・・・なんだけどなぁ〜。
パシッ♪キンッ♪
「破魔矢ね」
らくらく素手でキャッチする母さん。
「危なかったわぁ〜」
まったく危なげなく持っていた短刀で弾く若菜さん。
この人たちはまともな人間じゃないからなぁ〜、片方は妖怪だし・・・
「う〜ん、スピードは普通だけどまだまだね、教科書道理の弓じゃ簡単な除霊にしか役に立たないわよ♪」
「っく!!」
手厳しい母さんの言葉に薫子は顔をしかめる、そりゃ悔しいだろなぁ。
・・・って見てないで攻撃しないと。
少し卑怯な気もしたが母さんの後ろから攻めることにする。
「せいっ!!」
不意打ちだ、これなら避けられないはず!!
・・・と思ったんだが。
スカッ♪
避けられましたよ、見えないとこから攻撃したのに・・・さらに・・・
ドスン♪
「「痛っ!!」」
母さんの前にいた亜耶と激突してしまいました・・・。
「ゆ、雄二ぃ〜こんなとこじゃ恥かしいよぉ〜」
はい?
状況確認!!
・目の前には顔を赤らめながらイヤイヤしている双子の片割れ。
・他の人が見たらおそらく・・・
・・・状況確認終了。
・・・俺押し倒してます?
・・・このパターンは死を招くような気がするぞ、うんうん。
状況を逸早く感ずいた俺はすぐに亜耶から離れようとしましたよ、ええしましたとも。
「雄二・・・退きなさい」
間に合わなかったけどね(泣)
「・・・ハイ」
前と後ろから立ち上る濃厚な殺気が1,2,・・・5つ、何故?
「雄二、試合終わったら話しがあるから」
美佳さん、死の宣告に聞こえるのは勘違いでしょうか?
「それより、作戦変更よ」
変更ったって・・・
「作戦なんかあったか?」
『とりあえず突っ込めぇ〜!!』作戦か?
「もともと実力が違い過ぎったから・・・霊力全開で短期勝負よ!!」
うわー、俺を無視したうえに作戦あんまり変わってねぇ〜
「摩耶は全力で委員長守って!!後話した通りにね!!」
話したって、俺達が弄ばれてた時になんか打ち合わせしてたんか?
「ハイッ!!」
「委員長!!皆に注意しながら撃って!!」
「・・・わかりましたわ」
「雄二!!妖力も全開ね!!」
「絶対いや
「何?」やりますです、ハイ」
観客がいるなかで耳出せってか・・・
「行くわよ!!」
「明日から変な目で見られませんように」
心の底から神に祈りながら霊力と妖力を開放した。
また遅くなってしまいました・・・駄目駄目ですわ。
やっとパソコンの扱いに慣れ始めた今日この頃です、これで更新ペースあがったらなぁ〜