表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/47

第32話 英雄の教え


〜〜〜〜〜控室〜〜〜〜〜


初戦を終えた俺達(俺だけだけど・・・)はスタジアムに設置されている控室に待機している。


「に、にしても雄二凄かったわねぇー」


「久しぶりにキレたからねぇ〜♪♪」


「ゆ、雄二さん凛々しかったですわ」


「いやいや御恥ずかしいかぎりで♪♪」


「「ゆ、雄二(君)?」」


「どうしたアヤマヤ?」

(ニッコリ♪)


「「はうっ!!」」


さっきから皆俺の顔を見ては目を逸らす、失礼な奴らだ・・・


「雄二、取り敢えず笑うのやめてあげなよ」


「むっ、何でだタッくん?」


ストレスを解消できたこの喜び、笑顔で表現して何が悪い。


「「「「「・・・はぁ」」」」」


何故ため息を付く皆よ。


「まぁ、雄二だから仕方ないか・・・大変だね皆」


「「「「・・・うん」」」」


「・・・お〜い、なんか皆で俺の事を馬鹿にしてないか?」


「それより、次の対戦相手なんだけど・・・」


なんか諦めたような顔をした皆・・・俺なんかしたか?


「取り敢えず先鋒は・・・」



ガチャ!!



タッくんが次の試合の打ち合わせを始めようとしたその時、勢いよく開かれた控室のドア、正体は・・・




「雄ちゃ〜〜〜ん♪♪」




やはり奴だった。



抱きっ♪



「雄ちゃん♪雄ちゃ〜ん(ハート)♪♪」


「ぬぁ〜!!離れろ母さん!!くっ、苦しいって!!くっ、首絞まっ・・・!?」


「「「「いいなぁ〜タマモさん・・・」」」」


「雄二、死ぬなよ・・・」




「んで、何しに来たんだ?」


何故か試合以外でかなりのダメージを受けた俺。


「ご褒美よ♪ご褒美♪約束したでしょ〜」


あれは約束と言うのか?



「まぁ、なんかくれるって言うなら貰うけど」


“貰える物ならば取り敢えず貰っとけ、いらなかったら捨てりゃいい”by親父


ありがたい“英雄”の言葉である・・・



「っで、何くれるんだ?」


「うふふぅ〜♪私をア・ゲ・ル(はぁーと)♪」



あぁ〜うん・・・まぁ、有りがちだけど、母親が言う事じゃあ無いね、うん。



「「「「ダメェ〜〜!!」」」」


あぁ、美佳達も本気にしないの、いつもの冗談なんだから・・・多分。



まぁ冗談でもやり過ぎだよな、母さん・・・(ニヤッ)



「わかったよ母さん、有り難くいただくよ」(ニコッ)


「「「「雄二くん(さん)!?」」」」


まぁ、見ときなさい皆。


「あぁ、雄ちゃん・・・やっと母さん、いえ、私を・・・」



頬を朱くしながら体をくねくねさせる母さん・・・


「・・・それでは・・・・雄ちゃ〜〜〜ん♪♪」


母さんが勢いよく俺に飛び付こうと地を蹴り跳んだ。


「ニヤッ♪」



瞬間、隠し持っていた袋を取り出し・・・



バサッ!!



広げた袋に飛び込む母さん。



捕獲!!



「妖狐ゲットだぜ!!」



ゴメン一回だけ言ってみたかったんだ・・・


「ゆ、雄二?」


バスッ!!バスッ!!


「何だ美佳?」


バスッ!!バスッ!!


「な、何してんの?」


バスッ!!バスッ!!


「捕獲ですが・・・何か問題でも」


バスッ!!バスッ!!


「は、母親なんだよね?」


バスッ!!バスッ!!バスッ!!バスッ!!


「ん〜たまにはお仕置きが必要かなって思ってさ」


バスッ!!バスッ!!バスッ!!バスッ!!


「お、お仕置き?」


バスッ!!バスッ!!・・・・・・・クォーン!!


「まぁ、気にするな美佳、ほら皆も固まってないで、次の試合始まるぞ」


「「「「「う、うん(ハ、ハイ)」」」」」


クォーン!!・・・クゥーン・・・クゥーン。


「・・・母さん、反省してる?」


恥ずかしがっちゃって雄ちゃん♪もぉ〜かわいい♪♪


「皆先に行っててくれ・・・」(ニコッ)


まったくこの“”は(笑)


「ゆ、雄二くんは?」


「ん?大丈夫だよ摩耶、今こそ親父の教えを実行する時なんだ」


「そ、そっかぁ〜」

(教え?)


「じゃ、じゃあ先に行くね雄二」


「おう・・・あっ、美佳聞きたい事あるんだけど」


「な、何?」


「今日ってさ、何のゴミの日だっけ?」


「燃えるゴミの日・・・って雄二!?」


「燃えるゴミの日かぁ、まぁ良く燃えるでしょ♪」



“貰える物ならば取り敢えず貰っとけ、いらなかったら捨てりゃいい”



だよな親父♪



「「「「「ゆ、雄二ぃ〜〜〜!!??」」」」」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ