第31話 すっきり♪♪
〜〜〜〜美佳視点〜〜〜〜
「ウーン、雄二イライラしてるわ」
気持ちはわかるけど。
「「当然だよ(です)!!」」
亜弥、摩耶が頬をプクッと膨らませながら怒る。
「やはり私が行くべきでしたわ」
委員長殺気抑えなさいって。
皆雄二が馬鹿にされるのは嫌みたいね・・・私もだけど。
「雄二キレなきゃいいけど」
「雄二キレたらどうなるの桜井さん?」
うっ!言っていいのかしら・・・
「え、えーと・・・」
「昔ね、美佳ちゃんをイジメた男子グループがいたのよ♪」
「た、タマモさん!!」
「「「「それで?」」」」
興味があるのか委員長達が諭す。
「当時小学3年生だった雄ちゃんがキレて、6年生グループ10名を病院送りにしたのよ♪しかも無傷♪」
「「「「え゛!?」」」」
そりゃ驚くわよね、目の前で見てたけど・・・かっこよかったぁ(ポッ)
「むぅ〜美佳だけずるい!!私も見たいよぉ!!」
「ボクも!!」
「私もですわ!!」
そう簡単にはキレないわよ、雄二だし。
「ならよかったわね♪今日は見れるわよ♪」
タマモさんいくらなんでもそう簡単には・・・
「誰がこんな“女装趣味”野郎に負けるかよ!!」
ブチッ
あっキレた。
「さぁ!!来い!!男女野郎!!」
ブチブチッ!!
男女って男っぽい女の人でしょ、馬鹿ね。
「「「「やったぁー♪キレたぁ♪」」」」
あんた達ある意味凄いわ・・・
「予定通りね♪」
・・・もしかして雄二に女装させたのってこのため?
「気のせいよ美佳ちゃん♪」
・・・・・・・・・あれ?
タマモさん!!勝手にモノローグを読まないで下さい!!
「あっ、始まるわよ♪」
・・・雄二あんたのお母さん凄いわ。
「審判早く合図しろ、30%の力で倒してやるよこの“オカマ”野郎をな!!」
「・・・・・・」
あぁ〜、雄二俯いちゃったよ・・・完ぺきキレちゃったかな?
『それでは、試合開始です!!』
俯いていた雄二がゆっくり顔を上げる。
その顔は、今まで見たことが無い程、満面の笑みで、だけど目は全く笑って無くて、そう・・・まるで。
「行く・・・!?」
まるで、“お婆ちゃん”(若菜)の“お仕置き”の時の笑顔でした。
「ニコッ♪」
その場にいたはずの雄二が消え・・・
一瞬で名前の無い相手の前に現れ・・・
「ぎゃあぁぁああぁ〜〜〜〜〜〜!!!???」
会場全体に響き渡る叫びがこだましました。
〜〜〜〜5分後〜〜〜〜
「ふぅ〜」(ニコッ)
ステージに立っているのは、額の汗を拭いながらなにやらすっきりした笑顔な雄二と・・・
「ピクッピクッピクッ」
死にかけた魚のように痙攣する元人間。
「「「「・・・」」」」
静まり返った会場。
『しょ、勝者1ーA 神楽坂寺 雄二!!』
アナウンサーの声で止まっていた時間が動き出す・・・
「「「「うおぉぉ〜〜〜!!!!」」」」
会場が揺れる程の歓声が上がった。
「雄二すっきりしたみたいね・・・」
あんなに殴ればねぇー。
「雄二さん凛々しいですわ♪♪」
朱くなった頬を抑えながら笑う委員長。
「「カッコよかったぁー♪♪」」
満足そうな双子。
なんかまた惚れ直したみたいね・・・
なんか会場内の生徒も雄二に見惚れているようだ・・・雄二は渡さないわよ!!
〜〜〜〜雄二視点〜〜〜〜
はぁ〜すっきりしたぁ〜、なんか今まで貯まってたストレス一気に解消した感じだ♪♪
『あ、あれ?痙攣が止まって・・・たっ、担架!!救護班!?』
なんか慌ただしいけど・・・気のせいだよねぇー♪♪
取り敢えず俺の初めての公式戦を勝利で飾った。
〜〜〜〜おまけ〜〜〜〜
このあと相手チームは棄権してきた・・・
何故だ?
〜〜〜〜おまけ2〜〜〜〜
俺の対戦相手は一週間後に病院で目を覚ましたらしい、ちなみに第一声は・・・
「俺・・・田舎帰る」
だ、そうだ・・・やり過ぎたかな?
やっと一人暮らしに慣れ、更新再開です!!これから更新頑張ります!!応援よろしくお願いします!!