第3話 いざ1−Aへ!!
「まさか若菜さんが転校の原因だったとは・・・いやあの人ぐらいかこんなことするのは・・・」
とりあえず職員室に行けったって場所がわからん。
「神楽寺君生きて帰れたんだね・・・」
「教頭・・・」
「すまない、校長に口止めされていて君にしゃべるわけにはいかなかったんだ・・・」
「・・・気にしないで下さい、教頭の気持ち・・・わかりますから」
おそらく“その髪”のわけも。
〜〜〜職員室前〜〜〜
「じゃあ私は校長に呼ばれてるから」
「・・・お世話になりました教頭」
ガッシ!と握手を交わし教頭は去って逝った・・・
「失礼しまーす」
此処は職員室もデカイんだな・・・流石若菜さん。
「お!!君が転校生の神楽寺 雄二君だな!!」
身長200オーバーので身体がガッチリした男の先生(だよな?)が話しかけてきた、正直めちゃめちゃ怖い・・・
「は、はい・・・」
「今日から君の担任になる岩野 則夫だよろしく!!早速教室に行くぞ!!クラスの“女子共”に紹介せねば!!」
ガッハッハ〜と豪快に笑いながら職員室を出ていく岩野先生に慌てて着いて行く・・・つーかなぜ女子共?男子には?
〜〜〜1−A前〜〜〜
教室に着くまで岩野先生と話してみて豪快ではあるが悪い先生ではなさそうだ・・・
「此処が神楽寺の教室だ!!俺が呼んだら入って自己紹介だ!!わかったな!!」
・・・追加、めっちゃ五月蝿い・・・
でも自己紹介かーなんか苦手なんだよな、やべ!!なんか緊張して来た!!
俺が緊張をどうにかほぐそうとするなかドカドカと教室に入っていく先生・・・ちったー気を使え教師よ・・・
『喜べ女子!!泣け男子!!結構イケテる転校生だ!!それでは・・・入ってこいやーーー!!!!』
ちょっと待てーーー!!入りづらいわーーー!!なんか教室に入った瞬間女子共が『なんだ微妙じゃん』とかなったら転校初日から波瀾万丈決定だろがーーー!!それに俺はそんなにカッコイイわけじゃない!!つーか某プロレスラーみたいな呼び方は止めろーーー!!
『どうしたー!!早く入れー!!』
「・・・もういいや」
逃げ道無いし・・・
ガラガラー
(キャーカッコイイ!!)
(綺麗な髪ーいいなぁー)
(・・・渡さない・・・)
(((殺す!!!)))
じ〜〜〜〜〜〜。
(さ、殺気が・・・)
「は、初めまして一身上の都合で転校してきた神楽寺 雄二です、えーと今日からよろしく」
(ニコッ)
人間初対面の時は笑顔が大事って誰か言ってたしな。
「「「「キャーーーーー!!!」」」」
(((男子の敵!!殺す!!))))
(な、なんか殺気が増したような・・・失敗?)
注意、雄二は昔から自分に向けられる好意には全くの“鈍感”なのだ!!王道だね!!
(・・・なんか今馬鹿にされたような・・・)