第29話 涙が出ちゃう
〜〜〜〜開会式〜〜〜〜
〜〜〜〜美佳視点〜〜〜〜
ここは学園内にある武道館程の広さのスタジアム、ハッキリ言って大き過ぎる、流石はお婆ちゃんやり過ぎよね。
「それより!雄二遅すぎ!!」
開会式が終わって30分まだ雄二は来ていない。
「「雄二(君)に何かあったのかな?」」
「心配ですわ」
まさかタマモさんに・・・まさかね。
「どうする?試合始まるよ」
「あぁー!!雄二ぃー早く!!」
呼ばれるよ!!コールされちゃうよ!!
「おっまたせぇー♪」
やっと来たのはタマモさんとタマモさんに引きずられながらくる女性・・・誰?
「間に合ったみたいねーよかったー♪この子ったら我が儘で♪」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にして俯く、チェックのミニスカートを穿き、見た事のあるポニーテールな女性。
・・・・・・・・・。
いやいやいや!!タマモさん!?
「た、タマモさんその人誰?」
ナイスよ亜弥!!
「何言ってんのよ亜弥ちゃん♪私の愛する雄ちゃんじゃない♪」
・・・・・・・・・。
「「「「「ええぇぇーーー!!」」」」」
〜〜〜〜雄二視点〜〜〜〜
・・・恥ずかしっ!!くっそー!!なんで母さんのなんだよ!!
「ほ、本当に雄二なの?」
えぇ、そうですよ、美佳さんの幼なじみの雄二ですけど、何か?
「ゆ、雄二君お化粧してる?」
えぇ、母さんに妖術で縛り付けられて、無理矢理・・・
「じょ、女装ですか?」
薫子、そんなにジィッとみないで。
「雄二・・・」
卓、目は逸らさないでくれ、めちゃめちゃ痛い。
あぁ、いかん涙が・・・
((((か、かわいい))))ポッ
・・・・・・・・・。
「そんなに引く事ないだろ!!」
皆俺をジィッと見やがって!!
「「「「はっ!!」」」」
「あぁ!!もう着替える!!」
美佳達でさえこんなに引くんだ、こんな恰好で大勢の前に出れるか!!
「ダメよ雄ちゃん♪」
軽く片手で印を組む母さん。
「なぁー!?こんな事に妖術使うな!!」
まだ俺は覚えてないのにずるいぞ!!
「「「「ナイス!タマモさん!!」」」」
貴様らぁーそんなに俺を笑い者にしたいのか!!
『1ーAのグループぅ〜試合よぉ〜集まってぇ〜』
若菜さん!!絶対に謀ってただろ!!
『気のせいよぉ〜』
・・・俺の心の言葉を読むなぁ〜!!
「行くわよ雄子♪」
「「行こう雄子♪」」
「行きますわよ雄子さん♪」
「頑張ってねー雄子ちゃん♪」
名前の後ろに“子”を付けるな!!有りがち過ぎるわ!!
「さてと・・・」
卓、お前は友達だよな?
裏切り者じゃないよな?
俺を見捨てないよな?
「行こうか雄子さん」
皆敵だぁぁああぁー!!!!
すみませんでした!!一人暮しの準備やらが忙しいせいで更新が遅れました!!なんか短いし・・・情けないわぁ〜(泣)