第2話 逃げ道無し!!
駅を出てから2時間後
「やっと着いた〜・・・つーか門デカ!!」
凱旋門と見間違えそうなくらいデカイな・・・うん
「君が神楽寺君だね?」
「ん?えーと、どちら様?」
50歳後半くらいのバーコード頭に知り合いはいないが・・・
「あーすまんね、私はこの学校の教頭で、君を校長室まで案内するために迎えに来たんだよ」
(絵に描いたような教頭だなバーコードだし)
そのザ・教頭に案内してもらってる最中俺がここに転校になった理由を聞いてみたんだが『頼む聞かないでくれ』と、何かに怯え、震えながら頼んできた、全く訳がわからない
「ここが校長室だよ・・・生きて帰って来るんだよ」
「生きてって・・・ちょっ教頭!?」
「スマン!!」
ガチャ!!
ゲシ!!
バタン!!
上から
・教頭ドアを開ける
・教頭俺を部屋に蹴り入れる
・教頭ドアを閉める
「痛ぇー!」
「あ〜やっと来てくれたのねぇ〜」
「ん?どちらさ・・・」
嘘だ・・・嘘だろ・・・嘘だって言ってくれ!!ありえねーって!!夢だ夢なんだろ!!元々いきなり学校から転校しろなんてありえないしな!!うんうん!!夢だ!!
「雄二ちゃん久しぶりぃ〜会いたかったんだからぁ〜」
「夢だ〜〜〜〜!!!!」
「そろそろ現実逃避はやめて帰ってらっしゃい、でないと・・・」
「それでなんで私はここに転校なのでしょうか?その前になんで“若菜さん”がここに?」
この人は桜井 若菜俺の幼馴染のお祖母さんだ(見た目はありえないほど若いが)ついでに俺が“若菜さん”と呼んでいるのかは・・・聞かないで下さい・・・
「それはねぇ〜私がここの校長と理事長をしていてぇ〜あなたに霊能を学んで欲しいからよぉ〜」
「おば・・・いや若菜さん俺には才能が無いですから霊力は使いこなせませんって」
若菜さんも知ってるだろ?
「はぁ〜雄二ちゃんまだ聞いて無いのね」
「何をっすか?」
「何でもないわぁ〜とりあえず学んでみなさぁ〜い、学費は免除だから」
「いや、俺は・・・」
「(うるうる)」
両手を組んでうるうるって
「今日からよろしくお願いします」
泣かせたら後が怖過ぎる・・・
「じゃあ職員室に行って説明を受けてねぇ〜」
「わかりました・・・失礼します・・・」
もう逃げられないんだね・・・
ガチャン・・・
「・・・“貴女”はまだ“あの事”話して無かったのねぇ〜後でお仕置きかしらねぇ〜」