第15話 奥様の封印
〜〜〜〜校長室〜〜〜〜
亜弥ちゃんの一言で固まる俺達。
「その通りよ♪」
息子に16年黙ってたのをアッサリ肯定しましたよこの人。
「で、でも雄二君の霊気って普通だよね?」
「そ、そうだよね」
摩耶ちゃんの質問に賛同する亜弥ちゃん。
「普通って?」
ちなみに俺はもう半妖ってことを受け止めています・・・まぁ、この母親だしなって感じです。そもそも若返る人間なんていないし。
「つまり純粋な霊気ってこと、半妖だったりすると霊気と妖気が混ざった特殊な気になるのよ。でも雄二の気は純粋な霊気なのよ」
なるほど、俺が半妖なら普通の霊気は出せないはずなのに俺は出してるから変ということだな。
またまた説明ありがとう美佳。
「どういうこと母さん?」
「それは私が雄ちゃんが産まれた時に妖気を封印しておいたからよ、でないと赤ちゃんが耐えられないしね、だから普通の霊気なの。」
九尾の妖気はそれほど強いらしい。
「それで、やっと、今日私が来た理由に繋がるのよ」
嬉しそうに微笑む母さん、嫌な予感がする。
「あなたの封印を解除しにきたのよ♪」
・・・・・・・・・。
は?
「な、何でですか!?人間には耐えられないから封印したんでしょ!?」
「そ、そうだよ!?雄二をどうするき!?」
「そ、そんなのダメです!?」
三人が必死に抗議してくれる、ちょっと感動です。
「大丈夫よ♪むしろその逆よ♪」
「「「「へ?」」」」
「赤ちゃんは耐えられないけど今なら平気♪気が混ざるのは死ぬ程痛いけどパワーアップよ!!」
「「「なら平気ね♪」」」
「待てやぁーー!!?」
死ぬ程痛いんだろ!!美佳達安心してんじゃねぇ!!さっきはあんなに心配してくれたのに・・・さっきの感動をかえせぇー!!
「あらあらぁ〜どうしたのぉ〜」
若菜さん!!何処に行ってたか知らないけど助けて!!
「封印解除の準備終わったから逝きましょ〜」
ブルータスお前もか!?
こうなったら一人で逃げ・・・
「「「「逃がさないわよ(ですよ)〜♪♪」」」」
「イヤァ〜〜〜〜!!!?」
ノリノリの母さん、美佳、亜弥ちゃん摩耶ちゃんに捕獲された俺は、床に擦られながら校長室を後にした。何処からかドナドナが聞こえたのは空耳だろう。
〜〜〜学校地下室〜〜〜
「何で学校の地下室にこんなんあるんだ?」
今、目の前に広がるはめちゃめちゃデカイ魔法陣です♪
「私の趣味よぉ〜♪」
さいですか・・・
「じゃっ!雄ちゃん陣の真ん中に座ってね♪」
「拒否権は?」
「英・米・仏・ロ・中の常任理事国にしか無いのよ♪」
「チキショー日本にはないのかぁー!!」
俺は諦め魔法陣の真ん中に座る。
「じゃあ服脱いでね♪」
「「「えっ♪♪」」」
「待てや、何故あんたら嬉しそうなんだ?」
「気のせいよ♪」
(ジュルリ)
「貴方のためよぉ〜♪」
(ジュルリ)
「そ、そうよ雄二♪」
(ジュルリ)
「ぼ、ボク・・・♪」
(ジュルリ)
「ジーー・・・」
(ジュルリ)
お、犯される!?
「う、上だけ・・・ね?」
「「「「「早くぅー♪♪」」」」」
脱ぎました。
「「「「「ジュルリ♪♪」」」」」
「グスッ、もうお婿に行けないよぉー、グスッ」
とりあえず上半身ですんだけど、ダメージが凄い。
「さてと、そろそろ解除するわよ♪」
充分堪能したらしい。
「好きにして・・・」
諦めました。
「それじゃ・・・はっ!!」
「うわっ!!」
「「「キャッ!!」」」
気合いとともに母さんから放出される強力な妖気。
「じゃあ、やるわよ」
左手をかざして集まる妖気その手を俺の首筋にあてる。
『解!!』
「ッテェー!!!?」
体の中の隅々まで針で刺されるような激しい痛みが流れる。
そして、体の奥から熱い何かが込み上げてきた。
〜〜〜〜美佳視点〜〜〜〜
タマモさんの妖気は凄い、流石は九尾、こんなでたらめな力は感じたことがない、なんだか凄く憧れる。
「ッテェー!!!?」
うっわぁ〜凄い痛そぉ〜なんかいつもより霊気出てるし・・・ッ!?
なっ!?
凄い妖気!タマモさん程はないけど、それでも凄い。
亜弥も驚いてるわね、摩耶・・・ヨダレ拭きなさい。
ドサッ
「「「ゆ、雄二(君)!!」」」
気の放出が終わりいきなり倒れた雄二。
「大丈夫よ妖気の出し過ぎで疲れただけよ」
「「「ホッ」」」
良かったあー、良かったよぉ〜。
「ほらほら雄ちゃん運ぶから手伝ってね♪」
とりあえず倒れた雄二を運ぶことにする。
ちなみに雄二は上半身裸・・・
(((((ジュルリ♪))))))