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学校で1番「可愛くはない」普通の女の子から強制ラブコメさせられたけど、案外悪くない  作者: 彗 暦
1章 仲間を集めたい!

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3/4

第3輪 掲示をしたい!!

「ここが掲示板だよ」


「見ればわかるわ」


 ワインの蓋みたいな材質のボードには、『アメフト部部員募集中』とか、『探偵部、依頼募集中』とか書いてある。

 探偵部が自ら依頼を募集するなんて、アリなのか?


「張り紙は持ってきた?」


「言われた通りに作ってきたよ」


「言われた通りに作るんじゃなくて、言われたこと以上に作りなさい」


 俺は探偵部の画びょうを一個お借りして右端に張る。

 依頼を募集することがオッケーならこれも受理はされるだろう。


「あとは待てばオッケーね」


「お前はなんもしてないけどな」


「君だって特にこれといったことしていないでしょ」



 ◇



『部員募集中』

 私たちと青春をしたいよって人、募集します。

 応募要項

 運動部所属経験が無い人(卓球部はオッケー)

 日本語が喋れるもの(カタコトでもオッケー)

 女性であること(女子力が高ければ男でもオッケー)

 面接場所

 5月12日放課後から一週間 一年一組の教室



 ◇



「……来ないわね。」


「まあ、一日目だしな」


「こういうのって、ちゃくちゃくと部員がくるんじゃないの?」


「まあ、僕たちに主人公補正があれば、な。」


「私はある気がするの」


「ないから自分でラブコメするんだろ」


 主人公補正

 それは文字通り、どんなに無茶なことでも、理論や概念が整っていなくても主人公が勝たなければストーリーが進行せず、物語に支障が出るときに発動する。

 無力ながらも努力を怠らない主人公や熱血的な主人公に多い。気がする。


 運動部の声や、吹奏楽部も音色が聞こえなくなった所で僕たちは引き上げた。

 今日も僕の家で晩飯を乞食しようとしてきたので追い返すと、なくなく帰った。

 ヒロインとは思えない。



 ◇



「来ないわね」


「まだ二日目だしな」


「君、昨日も同じこと言ってたよ」


 陽七海は机の上に座り、足をプラプラさせたり、体育座りをしたり、多動を極めている。もちろんパンツは見ていない。

 ちょっと黒かった気もする。


「じゃ、帰りますか」


「そうね」


 もうすぐで完全下校時間なので帰ることにした僕たち。

 というか、このまま人が集まらずに青春が自然消滅するなんてことないよな。

 最悪すぎる。

 成人式とかで陽七海に会った時どんな顔すればいいんだよ。


「━━━ちょっと待ってください!」


 勢いよく一年一組の扉を開けたのは、三つ編みのいかにも清楚って感じの女の子。


「まさか、私たちと青春しにきたのね!」


 自分で「まさか」なんていうのはどうかと思うが、僕も驚いている。

 僕たちは最後の最後で補正のかかる主人公だったようだ。


「あの、これ受理できません!」


「え?」


 ピラっと、一枚の紙を僕たちに見せつける。

 それは一昨日掲示板に張った募集の張り紙だった。


「内容が曖昧です!これは受理できません!」


「探偵部だって依頼を募集してるじゃない!!」


「探偵部は七不思議を解決した実績もあります!」


「は、はぁ」


「それに、探偵部は列記とした部活です!」


「はあ」


「あなたたちは部活の申請も降りていません。」


「はい。」


「なにか異議申し立てはありますか!?」


「ないです。」


 生徒会のまじめちゃんは「では!」と言ってテキパキと帰ってった。それも、廊下を走らないギリギリのスピードで。

 青春ラブコメはそう簡単にできないようだった。



仲間集め編

 進捗度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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