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学校で1番「可愛くはない」普通の女の子から強制ラブコメさせられたけど、案外悪くない  作者: 彗 暦
1章 仲間を集めたい!

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第1輪 青春ラブコメがしたい!!!

 数多くあるラブコメの中で、ヒロインが美少女でない作品など一体どこにあるのだろうか。

 しかし、一度ラブコメの定義を正した時に『美少女が主人公に惚れてしまう』と言うのがラブコメであるのなら、ヒロインが美少女でない作品が一つもないことに無理はない。


 では、もしそれがラブコメの定義だとしたのなら、僕たちの()()はラブコメとは言えないだろ。『偽造ラブコメ』とでも勝手に呼ばせてもらう。




 ◇



 忘れ物を取りに帰り、1年1組の教室へ戻ると僕の机の上にある女が座っていた。

 逆光で顔は見えないのだが、おそらく可愛い。


「遅かったじゃない」


 彼女は僕に『遅かった』と言った。

 しかし僕はこの女を待たせた覚えはない。


「島田 影真(えいま)君、あたしと青春ラブコメしない?」


 僕はこの瞬間理解した。

『ああ、とうとう僕にも』

 僕、島田影真はこれまで普通以外の何物でない人生だった。

 待ちわびていたのだ。こうして美少女(見えてはいないがおそらく)に、ひょんなことから関係を持ち、周囲を巻き込みながら非日常を繰り広げる。


「そ、それよりまずは名乗ったらどうなんだ?」


「そうね。朱屋敷(しゅやしき) 陽七海(ひなみ)よ」


 はいきた。

 こんなヘンテコな苗字、圧倒的なネームドキャラじゃん。

 なんだよ朱屋敷って。


 僕は名前を聞き、即座にイエスと言いたかったが、ここで舐められてはいけないと思った。

 主人公はいつだって、億劫で気だるげなのだ。


「…何を言ってるかさっぱりわからなん」


 陽七海は足を組み直し、髪の毛を指でくるくるさせながら言った。


「あなた、自分の人生に満足してる?

 あたしはしてないわ。高校生になったらなにか楽しい部活に勧誘されたり、生徒会に入ったりすると思っていたわ。でも、ここ一か月何も起きなかった。

 待っていたらいつまでたっても何も起きないのよ」


 より深いことを言っている。

 随分と文学的な美少女もいるもんだ。


 普通ならここで『なぜ僕を選んだ』と聞くと思うが、考え直され、他の人をあたられると困るのでそういうことは口にしなかった。


「ぐ、具体的に何をするんだ?」


「だから、青春ラブコメよ」


「僕と君が付き合うのか?」


「プロデュースしあうのよ」


 言っている意味が分からなかったが、ここで『意味が分からない』と伝えて、考え直され、他の人をあたれられるのは困るので口にはしなかった。

 まあ、破天荒ヒロインと言うのも、悪くない。


「むしろ、いい。」


「? なにがよ、」


「いや、なんでもない」


 逆光で神々しさのある美少女ヒナミであるが、もしかすると新手の詐欺かもしれないと頭によぎる。が、しかし。

 そんなのはもう考えるのを辞めた。

 僕はこれで主人公になれるのだから。


「で、一緒にやる?」


「ああ、いいだろう」


「え、本当に?」


「そうだ。本当だ。」


 僕はヒナミに近づく。

 探していた忘れ物を取りに行かなくてはだし、ついでにその美貌でも拝んでおこうかと、一目見ておこうかと思った。のだ。

 だんだんと光が外れる。


 すると、目の前に現れた女はいたって普通のなんて事のない『微少女』だった。


毎日投稿します!

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