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別世界旅行

 夕暮れ時。小学校の正門は閉まっていた。まあ、ただの待ち合わせ場所なんだから、どうでもいいことなのだけれど。僕と彼女はこの学校の卒業生だ。時間が経つのは早いもので、もう僕らは高校生。受験で僕がコケちゃって同じ高校に行けなかったのが残念だけど、彼氏彼女の距離感なんてこんなものが丁度いいだろうだろう。「久しぶりに会うな。」僕はぼそっと呟く。夏休みに入ったというのに夏季補習の名で学校は続く。大変だな高校生って。


おかしい。


待ち合わせは7:00。腕をあげる。7:08だった。

彼女が来ないのだ。遅刻をするような柄じゃない。いつも10分前には来ていたぞ。

心配性な僕はスマホを取り出し彼女へメッセージを....?

通知が溜まっていた。


「もう着いてる」「いまどこ」概ねそのような趣旨のメッセージが12件。


場所を間違えるはずがない。ここは母校だぞ。ドッキリか?慌てて周りを見渡すが誰もいない。

やはり悪ふざけなのだろうか。そんなキャラだったっけ?そんなこと思いつつ、なんて送ろうか悩む。

結果は「ドッキリ?」なんてありきたりでつまらない回答だ。

「は?」

キレられた。

どうやら真剣らしい。

ということはなんだ?

また僕は周りを見渡す。やはり、誰もいない。

()()()()()のだ

僕以外の人間の気配をまるで感じない。普段は車通りの多い前の道路にも車が走っていない。

おかしい。そんなこと誰でもわかる。悪寒がする。まるで迷子にでもなったみたいだ。

取り乱すのはまだ早い。すこし歩き回ってみよう。

街灯は光っているし、マンションの各部屋も小学校の職員室も電気はついている。


厳重注意覚悟で僕は無理やり校内へ入る。職員室を開けるも誰もいない。


僕は立ち尽くすしかなかった。


スマホの通知音が僕の意識を引き戻す。

「ほんとどこなの?」

そうだった。彼女に事情を一通り説明しようとし電話をかける。繋がらない。

もう、一体なんなんだ。

なんとか文章で彼女に事情を伝えた(どれほど伝わったかはわからないが)僕は県内有数の進学校へと通う彼女に助けを求めた。

「偏差値と問題解決は関係ない。」

一蹴された。

どうしよう。本格的に焦る。ここはなんだ?別世界か?涼宮ハルヒの閉鎖空間か?

彼女を待たせるのは悪いので、一旦家に帰ってもらった。


この世界には人間はいない。これは確定でいいだろう。となるとライフラインが持つのも時間の問題か。長居はしていられないな。


どこから僕はこの世界に来たんだ。家には家族がいてそこから歩いてきただけだぞ。続・終物語の阿良々木暦は確か鏡に吸い込まれてたよな。


焦りからか苛立ってしまっている。家に戻ろうかとも思ったが、学校に留まっている。

恐怖だ。恐怖で、恐怖で足が動かないんだ。脱力して椅子に座っていた。


ああ、もうダメなのかもしれないな。と夜の心で思ってしまう。

神隠しってこういうことなのだろう。


また、スマホから通知が来る。


「一回死んでみたら?」


冗談なのか。真剣なのか。僕の彼女は酷いことを言うもんだ。

幸か不幸か今いるのは4階だ。


一か八か、僕は無気力に身を投げる。

小説書くのって難しいんですね。西尾維新さんや谷川流さんに憧れて今回書いてみたのですが、主人公飛び降りエンドなんていう投げやりなオチになってしまいました。

絶対リベンジします。

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