30話 亜美と初めての水族館
品川駅にあるトライアングルロックで亜美と待ち合わせをして、2人でアクアパーク品川へ向かう。
平日だというのにアクアパーク品川に近づくほど人通りが多くなる。
チケットを買ってアクアパーク品川へ入る。
亜美も初めて訪れる場所だということだ。
1Fのパークエントランスを通ってアクアパーク内に入っていく。
パークエントランスを出るとマジカルグラウンドのフロアーに出る。
マジカルグランドを通って、ジェリーフィッシュランブルのフロアーへ歩いていく。
「わあークラゲさんがキレイ」
ジェリーフィッシュランブルはクラゲのコーナーだ。
時間や季節によって変る音と光が幻想的な空間を作り出している。
水槽の中をクラゲがユラユラと揺れている。
「私……クラゲさんを見ているのが好きなの……時間も忘れて見入っちゃうのよね」
「俺も水族館の中ではクラゲのコーナーは好きだな……幻想的できれいで静かだ」
2人で1つ1つ丁寧に水槽のクラゲをみていく。
いつの間にか、亜美と恋人つなぎで手をつないでいた。
亜美の顔が嬉しそうにほころぶ。
それを見た玲も嬉しくて微笑む。
ゆっくりとジェリーフィッシュランブルのフロアーで時間を過ごす。
色々なクラゲがユラユラと上下しているのが楽しい。
それから喉が渇いたので、コーラルカフェバーのコーナーで2人でコーラを飲む。
ブラックライトに照らされたサンゴがユラユラと動いている。
コーラを持って1Fからエレベーターに乗って、2Fへ向かう。
2階に到着するとリトルパラダイスのコーナーがあり、小さい色とりどりの熱帯魚やサメの水槽
が置いてある。
それを眺めて歩いていく。
「熱帯魚……可愛いね」
亜美は嬉しそうに熱帯魚達を見ている。
玲は隣のサメの水槽に興味があった。
「水族館って面白いね……年齢関係なく楽しめるのがいいな」
「ああ……そうだね。亜美の言う通りだ」
玲もこんなに大きな水族館は初めてだ。
亜美と2人で寄り添って歩くのが、とても楽しい。
そして、ワンダーチューブの中を歩いていく。
ワンダーチューブはマンタやエイが優雅に泳いでいる。
その水槽の中に歩く通路があり、その通路を歩いていくのだ。
マンタが近くを泳いでいく。
大迫力だ。
「すごーい。海の中をまるで歩いているみたい」
「そうだね……壮観な風景だね」
ワンダーチューブを抜けて右に曲がるとカワウソ、オットセイ、アザラシ、ペンギンなどの海獣のフロアー
だ。動物達がそれぞれに楽しそうに遊んでいる様子が可愛い。
そこを過ぎるとアクアジャングルのコーナーだ。
アマゾンのジャングルにでもいそうなピラルク などが泳いでいる。
そしてUターンして元のワンダーチューブの出口まで戻る。そして左へ曲がるとザ・スタジアムがある。
ザ・スタジアムにはスケジュールがあるらしく、玲と亜美は運よくデイバージョンに間に合った。
海水がかからないように、少し後ろの席に座る。
イルカが360度の水槽の中を集団でパフォーマンスする姿は幻想的できれいだ。
亜美が玲の肩に頭を乗せる。
玲も亜美の手をギュッと握る。
「きれいねー イルカって素敵だなー」
「そうだね……きれいだ」
亜美は一生懸命にイルカのショーを楽しんでいたが、玲は亜美の横顔ばかりを見てしまって、
ショーを見る余裕はなかった。
亜美の横顔の美しさに玲は惹きこまれていく。
「あまり横顔見ないで……恥ずかしくなっちゃう」
「……ごめん……亜美がきれいだから見惚れちゃって」
「そんなこと言わないで……恥ずかしい」
亜美は首まで赤くして照れてしまう。
そんな亜美の仕草が可愛い。
玲はますます亜美に見惚れてしまう。
ザ・スタジアムのショーが終わり、また1Fへ戻った玲と亜美はジェリーフィッシュランブルのコーナーで
クラゲを見て過ごした。
とても幻想的で異空間にいるような感じだ。
そしてクラゲがユラユラ揺れていて時間を忘れる。
玲と亜美がアクアパーク品川を出たのは6時間も経った後だった。
もう玲も自分の家へ帰るため、電車に乗らなければならない。
「今日はとっても楽しかった……まだ、玲と一緒にいたい」
「うん……俺も亜美と一緒にいたい。亜美のマンションまで送っていくよ」
「いいの? 電車の時間、大丈夫?」
「はっきりと決めてきたわけじゃないから……大丈夫」
「……ありがとう。もう少しだけ一緒にいられるね」
玲と亜美は2人寄り添って、恋人つなぎをしたまま品川駅へと向かった。




