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第4話

「はぁー」

結局八代目までの日記を読むまでに一年以上経ってしまってもう6歳になってしまった。

その理由は、まだ俺が字がわかってなかったからだ。

だから日記を読むというよりも周りに読み方や意味を聞きながら文字を覚えることになり結果時間がかかってしまった。

「にしても、面倒事からは逃げられそうにないなー、これは」

そしてまた「はぁ」とため息を吐く。

これが最近の俺の口癖となっている。



そしてそんないつも通りの日々を過ごしている時の事だった。

「パル、パルはいるか。」

父さんからのお呼びだ。

あっ、ちなみにパルというのはもちろん俺のことだ。

「いるよー、ちょっとまってー」


「よし、パル、今日から学校だ。前言った事、わかってるな。」

「うん、父さん。とにかく出来るだけ多くの人、できるだけ偉い人と、とにかく友達になりまくればいいってことでしょ。」

そうだ。これが俺のため息をつく理由の一つだ。

なぜ学校に行かなくてはいけない!!

なぜコネをつくらなくちゃならない!!

わかっちゃいる、八代目のせいで経営がきつくなっていることは。

だけどまさかこの年から仕事させられるとは。

「ああ、そうだ頼むぞ。」

「了解!!」

まぁしょうがないと諦めるしかないな。

「にしてもまさかあの日記を学校に行く前によむとはな。学校で文字習ってから読むだろうが一応、五代目からの習慣で渡したという感じだったんだがな」

そんなつぶやきが父から聞こえた気がするが気のせいだと無視をする。

だってそうじゃないともしかしたらこれが学校に入学するのの最低条件か!?とか思って文字を覚えた俺が報われない!!

そして俺は前を歩く父と母についていって学校へ向かう。


ちなみに学校までの道位ならこの二年外をフレアと一緒に周りまくった俺は実は覚えている。

だけど子供の足だと進むのが遅く30分近くかかってしまう。

そういえばなぜ学校がこんなに近くあるかというとこの世界が日本と同じ位多くの学校がある、、という訳ではなく昔の勇者が魔王を魔王を倒した後この街に帰ってきて現代知識で内政チートしたかららしい。

だからこの街だけが特別で他の街ではまだ大都市の貴族が通うような学校しかないようだ。

チートか、合ったらいいな。

ほぼないのだろうとわかっちゃいるがこの世界なら実際にいそうな神に願いを込めておこう。


「こんにちは、ルートルさん。こんにちはフィール君。」

「こんにちは、ティファーさん、アルフさん、パル君もこんにちは」

おっともう着いたようだ。

今目の前にいるのは家から近い八百屋のルートルおばさんとその子供のフィールだ。

フィールは少し生意気だがいいやつでこの一年で出来た唯一の友だちだ。

「よっ、フィール」

「おう、パルパル」

「その名前で呼ぶな!!方向音痴」

「なっ!てめぇ、俺は方向音痴じゃねぇ!!」

フィールはなぜか俺をパルパルと呼ぶ。

初めて会った時、名前を言ってパルとでも呼んでくれと言ったら、

『じゃあ親しみを込めてパルパルな』

とかぬかしやがって、それを止める俺が面白いのか何度もパルパルと言ってくるようになった。

それとフィールが方向音痴なのは間違いない。

俺とフレアを美味しい食べ物屋があるというところを教えてやるというのでついていこうとしたのだが出て一歩目でおばさんに、

『そっちじゃないよ反対、反対』

とかいわれてたし、その後も結局店にはつけなかったしな。

「はいはい、もうやめなさい」

ルートルさんに止められてしまった。

少し不服だがここは大人の包容力で受け止めてやろう。

「じゃあ行くか」

父さんのその言葉で俺たちは 学校に入って行った。


入学式の異世界でも変わらない長ったらしい校長の話をやっと聞きおわった。

覚えているのはこの学校が一学年千人位いて8学年で合計一万人近くいるという事だけだろう。

次は今、俺たちが何が出来るかのテストだ。

まずは座学だ。

これは簡単で先生がゆっくり言葉で言った言葉を文字にするというものと足し算だった。

そして次に実技

これは体力検査のようなものだ。

そして最後に魔法

これは魔法というより手を水晶の上に置いて魔力量を確かめるようだ。

この3つを確かめて今日は帰るようだ。

そして明後日に俺たちの適性を見て学校と親と子供で相談し授業内容を決めるようだ。


ちなみに授業内容は1、2年のあいだは座学・実技・魔法の中から選んだ一つを少し多めにやって他は短めというような感じで3年生から8年生まではもっと細かく分類されるようだ。


俺はフィールと合流した後、俺たちがテストを受けている間に学校の説明を受けていた親達とも合流し帰っていく。


「あー、計算とか全然わからん」

そんなことをいるフィールだが別にフィールが馬鹿と言うわけじゃなくてほとんどが計算なんてわからないと分かった上での商人や貴族の子供のような頭がいいやつをわけるための計算のテストだと思う。

だから別にフィールみたいに計算なんて一切できなくても普通だし、むしろ文字がかけるんだからフィールは優秀な部類に入るだろう。







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