キャラメル天使は兄だそうです。
天使「むう(*`ω´*) 僕だってそのうちおっぱい出たのに!母様ばっかりナイア抱っこしておっぱいあげるなんてずるいよ!」
あむあむ ちゅぱー
?「…普通そこは弟に母親を取られて嫉妬する場面じゃないんですか…?」
あむあむ チュプチュプ うぐうぐ
天使「なんで?母様は僕ら2人の母様で、僕にとっても1人しかいない母様だけど、ナイアにとっても1人しかいない母様だよ?生まれたばかりのナイアが母様を独占するのは当たり前なの。
でも!ナイアは僕の大事な大事な弟なんだよ!家の人皆がナイアが大好きで当たり前なの!でも1番ナイアのこと好きなのは僕なの!
そんでナイアが1番大好きなのも僕であってほしいの!」
がしっ!キャラメル天使に捕まえられた。
(o_o) お母さんのおっぱい飲んでたのに!
天使「ナイア〜ナイア〜!お兄ちゃんだよー!母様よりも僕の方が好きだよね〜?お兄ちゃんはナイアが1番大好きだよ!」
今初めて知ったけど、キャラメル天使は兄だったの?あ、でもそうだよね、僕が生まれた家に僕より年上の子供がいたら、だいたい兄弟だよね。
「あのね、僕の名前はキィだよ!ナイアの名前はナイアなの!可愛いでしょ?僕が母様のお腹にナイアが来てから、この名前しかない!って思って」
今世のお母さんに抱っこされてたのを取り上げられ、女の子に見えるキャラメル色の髪と目をした5歳の男の子…キィお兄さんの小さな腕の中に抱っこされてる。眩しくて目が潰れそうな笑顔で僕のほっぺに優しくスリスリしてる。
?「もう!キィ様、ナイア様のご飯を邪魔しない!ナイア様が満足するまでキィ様は私が遊んであげますから」
キィ「えー(*´・ω・) エルエルの遊びって僕のほっぺ プニプニじゃない。僕あんまり楽しくない!というか、ナイアと一緒がいい!」
エルエル「ナイア様まだ生まれたてですよ。赤ちゃんは泣いて眠って飲んで、それが1日のサイクルです。キィ様と遊べるのはせいぜい5年後くらいですよ。」
キィ「別に遊んで欲しくてナイアにくっついてるわけじゃないもん!ただナイアと一緒にいるのが好きなだーけ。」
そう言ってまたキィお兄さんは僕に向かって眩い笑顔を向けてきた。ま、眩しい>_<
キィ「終わったよね!じゃあ僕と一緒に絵本読もう!」
お母さんからおっぱいをもらい、ゲップもして傍目から見ても授乳が終わった頃、それまでエルエル…?と呼ばれてるメイド服を着た綺麗な女の人と戯れていたキィお兄さんがまた僕を抱き抱えた。
キィ「生まれたばかりの赤ちゃんも実は言葉の意味をなんとな〜く理解してるって前聞いたことあるから、この家のこととか一回紹介しとこうかと思って!」
?「赤ちゃんに言って分かりますかね?」
キィ「あのねナイア、いっつも口煩く言ってくるこの綺麗な女の人はエルエルって名前のメイド長なんだよ!」
メイド長!!!?
そういえばこの家、すごく高級そうな物がチラホラ見えるけど、メイドさんがいるくらいすごい家なの⁉︎えっえっ僕そんな家の子に生まれてよかったのかなぁ…不安になってきた。
キィ「メイド長はね、1番の古株なんだよ!なんてったって、今年287歳になるおばあちゃんだから!」
……ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
ーー只今、僕を抱き抱えたまま、キィお兄さんはメイド長のエルエルさんから逃げ回ってますーー
女の人の年齢は言っちゃダメなんだよ!お兄さん!
…でも待って、287歳って何?もしかして、お兄さんの髪がキャラメル色で、前世でも別に全くあり得ない色じゃなかったから、それ以外で普通にいる緑髪とか真っ赤な色の髪とかをあえて見ないふりして気づかないでいたけど、やっぱり異世界なの⁉︎前世と同じ地球の日本じゃないの?
それともアレ?実はここは大分未来のところで、寿命がすっごく延びてるとか?
キィ「エルエルはエルフなんだよ。名前で分かりやすいよね。エルフの寿命は500〜600歳くらいらしいから、中年だね。エルエルはね、100歳の頃からうちで働いてて、ベテランなんだよ!」
……エルフ?まるで異世界みたいだなぁ…アハハ
キィ「そんでね、ずっといるにはいるんだけど、喋らずにどうしよどうしよって焦ってるあそこにいるイケメンがうちで働いてる執事の1人だよ。」
えっ?キィ兄さんとエルエルさん以外に誰かいたっけ?………いたΣ ゜ロ゜≡( ノ)ノ 気がついてなかった!ごめんなさい
執事「あ、あの。執事のヒツジです。よろしくお願いします!」
メイド長「・・・・赤ちゃんに向かってキィ様もヒツジも何言ってんだか。」
キィ「ヒツジも分かりやすいけど、羊の獣人なんだよ!獣化するとね。もっふもふなんだよ!」
もっふもふ!? もふもふ〜+゜。*(*´∀`*)*。゜+
いいなあ。前世から猫が1番好きだけど、羊ももふもふで好きだったから、もふもふに反応してしまう
キィ「⁉︎ ナイアがすっごくもふもふって言葉に反応してヒツジを見てる!これはヒツジ、獣化してもっふもふをナイアに体感させてあげなきゃだよ!」
執事「ひゃうっ!その方が獣化しやすいからって服を脱がせようとしないでくださいっ!」
メイド長「それより、ナイア様にこの家のことを教えてあげるんじゃなかったんですか」
キィ「あーうん。そうだった。そうだった。我が家はね………」
その後ここが元いた世界とは違う異世界だと確信したり、我が家のすごさにびっくりして赤ちゃんクオリティで眠ってしまった。そんなにずっと起きていられないのだ。
………もふもふ、触りたかった