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異世界+異能×義妹=非日常系  作者: 萌やし狐
6/11

機壊の女王×チート+攻略方=最愛のゲーム

2106年2月10日15:45


「魔女ッ子ぱらだいす」を出た俺と愛嶺は雄斗に指定された場所に向かった。

現場に着くと最初に見たときに比べると人が減っていた。

しかしこの場合は好都合かもしれなかった。

俺と愛嶺はすぐに人だかりの中心に今回の集まりの首謀者と思わしき人物を見つけることができたのだから。


「なんだか落ち込んでいる様子ですね…」

「どうせアイツも負けてゲームを壊されたんだろ…?ま、今はそんなことはいいさ。」


周りを見渡しても機壊の女王(ゲームブレイク・クイーン)と思わしき人物は居ない。

最初にここを通ったときの時間を考えればまだ機壊の女王が残っている可能性は低いのはわかっていたことだ。

まぁ流石にいきなりボス直じゃあ面白みも無い、ここは無難に情報収集といこう。


「なぁ、あんたが機壊の女王を呼び出して決闘したっていう勇者かい?」

「くっ…誰だよあんたは…」

「機壊の女王なんていう都市伝説に興味を持った胡散臭い名探偵さ(キリっ)」

「にぃ様…私自分でキリっとか言う人始めて見ました…」

「う、うるさいっ!」


これが俺の探偵としての聞き込み術、と自分では思っている方法。

頼りなさと下らない冗談を交えて探偵とい人の秘密を暴く、警戒されるべき職業に対する警戒心をできる限り下げること。

となりにこんな可愛らしい美少女まで居るんだ、なおさら効果も期待できる。

…と思う。


「それで、その迷探偵さんは俺に何か聞きたいってことか?」

「あぁ。あんたが今日出あったっていう機壊の女王について、知ってることと、今日会った時の事なんかを聞かせて欲しい。」


その後彼から聞いた情報でわかったことは以下の通りだった。


機壊の女王の伝説が始まったのは半年ほど前からだということ。

最初はそんなに有名ではなかったようだが半年の間に被害者が増え、徐々に認知されるようになったということ。

機壊の女王はその名の通り女性のプレイヤーであること。

対戦内容は直接対戦系のゲームであるといこと。(音ゲーでスコアを競ったり複数人での対戦はしないようだ。)

彼女に勝負を挑む、挑まれるに問わず、ランダムマッチのオンラインバトルでも敗北すればゲームを破壊されるということ。

彼女は挑まれたものが直接対戦系のゲームなら断らないということ。

そしてその強さはまるで「チート級」であるということ。


「なるほどな…チート級の強さでしかも遭遇戦で敗北すればいきなりゲーム破壊か…」

「あれは絶対にチーターだぜ…絶対にな…」

「でもチーターといってもそれはあなたが感じた彼女(ゲームブレイク・クイーン)の強さで、実際チートかどうかは…」

「それは……いい訳に聞こえるかもしれないが。ヤツのプレイング事態はどうってことはないはずなんだが、なぜか負けちまうんだよ…。中にはチートで対抗するなんて言ってたヤツもいたが…結果は惨敗だったみたいだな…」


(ふむ…)


確かに、どうにも負けた悔しさから来るいい訳とは断言できない雰囲気だ。

しかしチーターか、正直事件を収めるには機壊の女王に勝つ必要があると思っていたのだが…。


「…そういや、あんたはどうやって機壊の女王とコンタクトを取ったんだ?」

「あぁ…俺の友達がPF(プレイフィールド)4のオンゲで被害にあったんだよ…それでその対戦時の機壊の女王のIDにメッセージを送ってめい一杯煽って呼び出したってわけさ…まあ結果はこのざまだけどな…」


そういうと男は紙になにやら書き出した。


「これが機壊の女王のIDだ。あんたも挑むなら気をつけることだな。」


そういうと男はIDを記した紙を俺に渡して去っていった。


「どうしますか?にぃ様…」

「そうだなぁ…とりあえずコンタクトを取ってみるしかないだろうな…」

「眼鏡なのにですか…?」

「話の腰折るなよ…俺が眼鏡なのはどうでもいい。連絡を取るってことだ。」

「連絡をとって、それで…戦うんですか…?」

「まぁ、そうなるだろうな、とりあえずは勝ってみるしかないだろう…」


そう俺が言うと愛嶺は不安そうな顔を向ける。

…この顔は思ったより来るモノがあるな…。


「…そんな顔するな…。勝算ならある。」

「にぃ様…?」


そう、勝算ならある…

彼女が直接の対戦ならどんな対戦ゲームでも受け付けるというのなら。

PSの低い極度のチーターだと言うのなら。

たった一つだけの勝算。

俺が今もっとも愛するゲーム。


TCG(トレーディングカードゲーム)」が。

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