表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目をあけるとそこは・・・竜の目の前  作者: 木之 毛之助
2/6

プロローグ

今、僕の目の前には・・・光を吸い込みそうな常闇のような身体、銀色の鋭く美しい光を持つ爪・牙、僕を貫こうとしているかのように紅く光り輝く二つの眼差しが存在している。



いや、ちょ・・・これどう見ても竜ですよね?東洋のほうの「たつ」の龍じゃなくて、西洋のドラゴンのほうの竜。しかも黒い。ファンタジーでよく登場していそうなやつだよね?いやしてるのか。うん、僕が見ていた小説では出てた。しかも・・・・・・敵役。加えて超残忍なラスボス的な奴だったはず。


・・・・・・・・・・・・うん、これ詰んだね。周り見ても岩、岩、岩、出口ないし・・・、上を見ると広く澄み渡る青い大空・・・うん無理だね、しかも出入り口は上の穴だけみたいだし、空飛べないと無理でしょ、天井の形おわん形だから登るにもなにか特殊な道具無いと無理そうだし、そもそもそんな道具無いし。そして、何よりも・・・めっさこっち見てるんですよ黒竜さん。


あぁ、なんでこんなことになったんだろう。


〈数十分前〉


「はぁ、今日もつかれたなぁ。」

 少し暑さを感じる春の終わりごろのある日、どこにでもある住宅街で、黒のポロシャツのうえに黒のジャケットを上にはおり、黒のチノパンを履いた男性がぼやきながら歩いている。

「いつものことだけど、僕ほんとトラブルに巻き込まれるよなぁ。今日なんか、格闘技系のサークル同士の争いに巻き込まれたし、いやになるよ、まったく。」

 彼の名は、黒崎くろさき 辰也たつや、人よりもちょっと・・・いや、かなりの頻度でトラブルにあうことがあるすこし不幸な学生である。

「もう、僕じゃなかったらけが人が出てたよな。どっちが強いとか、いつの時代の話だよ。格闘技はそれぞれ使う技とかルールが違うし、そもそも戦い方が違うんだからどっちが強いとか決めれるわけないじゃん。結局、総合格闘技みたいなルールが決まってる場所でない限り、ただの喧嘩になるのに。」

 彼の容姿は、まったく手を加えていないがさらっとして光沢のある短髪の黒髪に、俗に言うイケメンよりもすこし幼い感じのするかわいらしさがある顔つきに170㎝後半と20代男性平均よりもすこし高い身長、何か格闘技をやっていたかのようなひきしまった体つきをしている。・・・ってか絶対もててるだろチクショー、といわれそうな容姿である。

「まぁ、そんなこといっても何か譲れないものがあるんだろうね、でも周りに迷惑をかけるのだけはやめてほしいよ。」


 とまあ、こんな感じの彼ですが、みなさんお気づきの通りこの話の主人公です。ふつうよりもちょっと達観している風な彼はその不幸体質でこれからどんなことに巻き込まれるのやら・・・・・・まぁ、前に書いてあるしわかりますよね?そうファンタジーでも多くある、異世界に飛んじゃいます。さぁ、彼が異世界まで飛んでった過程を見ていきましょうか。


「これからどうしようかな、学校が早く終わるといつもこうなるよな、家に帰っても誰もいないし、バイトはこの体質のせいですぐに辞めさせられるもんな。しかも、ここら辺のバイト先なんか情報が言ったのか面接しに行っただけで落とされるし・・・。」

 彼って、ほんとにありえない位トラブルに巻き込まれるんですよね。喫茶店とかでバイトをすればその店で乱闘が起きるし、配達関係の仕事だと配達先で殺人未遂とか強盗とかなにかしらの事件に巻き込まれて配達が遅れたりとかね。

「まぁいっか、体質が悪いってことは自分が悪いのと同じことだし。将来は、トラブルを解決します的な仕事をすれば逆に重宝されそうだしね。先生たちもそう言ってたし、自分でもそう思うし、いまでも結構トラブル解決してることで結構お礼とかもらって生活には困ってないしね。今日はいつも壊される備品が少なかったからって余った修理費もらえたし、そういや、今日ってあの出版社の新刊の発売日だよな、チェックしてなかったけどいつもの本出てるかも。行ってみよ。」

 どんだけ、ポジティブっていうか達観してるんですか彼っていうか、トラブル解決してるんですか。って意見もあるかもしれないんで言っときますが、彼は巻き込まれた事件すべて、けが人なし、人的被害なしでくい止めてるんですよいつも。

・・・察しのいい人はいまの言い回しで分かったかもしれませんが、そう人的被害なしの一言があるように物的被害は多いんです、彼が原因で。え、なんで彼が原因だって、それは、彼が被害をくい止めるとき周りにあるものを使って相手の武器や動きを封じ込めたりするんで、それで物が壊れちゃうんですよ。まぁ、バイトを辞めさせられたのはそれが問題じゃないんですよね。物的被害も実際、椅子とか机に傷がついたり、窓ガラスが少し割れたりとかですから。逆にトラブルを解決した代償としては安いものです。それなのに被害は多いといったのは、そのトラブルが多すぎるんです。塵も積もれば山となるとあるように、いくら一回の被害が少なくてもそれがたくさんあるんじゃ経営側はたまったもんじゃないですよね。だから彼はやめさせられちゃうんです。んでもって、いくつもバイトをしてたせいでその話が周りに広がって彼はバイトに受からなくなっちゃったんです。まぁ、彼がいればトラブルは起きるけど、すぐ解決するし、運がよければトラブルは起きないし、それに見てて面白いからいいやって感じで周りの人は彼のことを肯定してるんですけどね。あ、そうそう大学は彼がお金を払ってるからよほどのことがない限りやめさせられないんですよね、それにたくさん人がいるから表に出てないだけでトラブルはいつでも起きていて、彼がいるとそれが彼のもとに集まってきて表に出てきたって感じで、大学としても修理費は毎年同じくらいかかるどころか、彼が早く解決すれば安くなるから問題ないって感じで退学してくれって感じにはならないみたいですね。っと、長々話している間に、彼が何かトラブルに巻き込まれそうですよ。

「さてと、そろそろ本屋に着くかなっと。どんな本が出てるのかな、数冊くらいは買えるし、いつもの本のほかにもいろいろ見ていこうか・・・・・・!!?っこの感じは・・・はぁ、また何かトラブルが起きるのか。まぁ愚痴っててもしょうがないし、気引き締めますか。はぁ、ふぅ・・・っ。よし来い。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ってあれ、なにも来ない気のせいかな?」

            フラグが立った(^^)/~

「なんか今へんな物が横切ってったような・・・。」

         なにが、変なものですか(努)そんなこと言う奴はこうだ。

「は?」

            パカッとな

「!!!???ってうわあああぁぁぁぁぁ!!llーー・・・」


 っとまあ、ぽちっとなって感じで穴があいて落ちてった主人公、で気づいたら最初の場面という感じなんですよね。さあ辰也がその世界で何をなすのか、これから見守っていきましょう。

 あ、僕が誰ですかって。

      それは、秘密です。とかは言いませんよ、お答えしましょう。


 この物語を見守り、または、説明しつつ、彼の道のりを面白おかしく伝えようと思っている者です。


これからも、ところどころに現れてくると思いますが、どうぞよろしくお願いします。


それじゃ、また彼の物語の続きで逢いましょう。さようなら。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ