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慚愧の怪シリーズ

慚愧の怪 用語集

作者: Masa plus

慚愧の怪の用語集です。登場人物紹介と併せ、本編の前にこちらをご一読してくだされば幸いです。

☆種族名☆


殀鬼ようき

”トガ”を首領とする異形の存在で、本作の敵。人間を見ると漏れなく殺人衝動に襲われ、視界の人間を全て惨殺する。この状態を治す手段はなく、一度殀鬼になった者は討たれなければ永遠に人を襲い続ける。能を思わせる仮面をつけており、これを破壊されると力を失う。

正体は何らかの理由で追い詰められ居場所を失った人間が”トガ”に力を与えられた成れの果ての姿である。仮面を破壊されると地獄に引き摺り込まれるが、その直前に一瞬だけ人間だった頃の姿になる。


○”慚愧の怪”(ざんきのかい)

地獄へ堕ちて亡者となった殀鬼の内、弥勒の粒選りで「殀鬼を討つ戦士として相応しい」と認められ、人間に転生した者。感情が高ぶると殀鬼(稀に亡者)に変身する。この姿では戦闘力が大きく上がるが、何度も変身すると元の姿に戻れなくなる危険性を孕んでいる。

”慚愧の怪”として認められるには以下の条件を備えていることが必須となる。

①弥勒主催の粒選りで殀鬼を討つ戦士として認められ、人間に転生していること

②前世の記憶を概ね持っていること

③殀鬼を討ち人間を守ることで前世の罪を償う意志があること

坐胆のように、獄卒及び閻魔から正式に刑期の終了を認められた上で転生した者は前世の記憶があっても”慚愧の怪”とは認められない。また、抑々粒選りで認められた亡者は全体の一割にも満たず、さらに転生後も大半は前世の記憶を失っており、”慚愧の怪”となった者は数えるほどしかいない。

形式としては閻魔が弥勒の要請を受けて彼に亡者を「貸し出している」ということになっており、粒選りを以て刑期が終わったわけではない。この為、”慚愧の怪”は転生後の行為に関係なく、死亡後は強制的に地獄送りとなる。

 

○奇々ききしゅう

数千年以上にわたる魂の修行の果てに生まれ変わった元人間の総称で、閻魔・獄卒・弥勒が該当する。現実世界での神仏に相当する。

不老不死で、食事は年に二度お茶を飲むのみ。睡眠も必要としない。「人間を正しい方向へ導く」ことに全てを捧げている。地獄など他の次元の世界にしか存在せず、人間界に直接干渉することはできない。このこともあってか、”慚愧の怪”はある意味では奇々衆の下部組織として機能している面がある。

人間から奇々衆に生まれ変われるのは、後述の無明絶孤地獄以外の地獄及び極楽を含め、五億人に一人とされる。

 


☆地名☆


櫻蓮郷おうれんきょう

坐胆が山地の一角に建てた小国。住民は全て殀鬼に故郷を破壊され、避難してきた人間である。結界に守られ、殀鬼に気配を察知されないようになっている。国名は、春になると斜面に見事な櫻が咲き乱れることに因んでいる。


養祥寺ようじょうじ

櫻蓮郷の北端にある寺で、”慚愧の怪”の本拠地。本堂の他に寝室である男郎おろう女郎めろう、浄玻璃の池などがある。また、櫻蓮郷のいかなる場所からも死角になっている隠棚がある。


○松がまつがみね

坐胆、䯊斬丸、施助が共に殀鬼と戦っていた山間の村。坐胆と䯊斬丸が去った後は、施助が単身殀鬼との戦いに身を投じていたが…?


無明絶孤地獄むみょうぜっこじごく

力を失い亡者となった殀鬼が落とされる異次元世界。単に「地獄」と呼ばれる。閻魔が頂点に君臨し、その下に百八人の獄卒が仕えている。規律を重視する社会で亡者に対しては一切容赦のない責苦を与える一方、彼らの改心・更生に気づかず放置した獄卒は「人間への思いやりがない」という理由で即消されるなど誰もが過酷な宿命の中で生きている。

なお、無明絶孤地獄に堕とされるのは原則として殀鬼のみだが、人間で悪事を働いた者は別次元の地獄に堕とされる。


 

☆その他用語


五供ごく

殀鬼を倒す為、弥勒に力を与えられた五人一組の部隊。穀物の力を秘めた黄金の矢を射る『飲食』、香りを纏い剣で邪気を払う『香』、数珠を輝かせ無数の花の幻影と共に薙刀で敵を払う『花』、鉾で岩を突いて思いのままに水を溢れさせる『浄水』、法輪を発火させて投擲する『灯明』の五人から成る。人間が殀鬼に対抗し得る唯一の存在で、”慚愧の怪”も五供に含まれる。過去には最強と称された百五十部隊、坐胆らが所属していた八十四部隊などが存在した。


法力ほうりき

五供の各部隊のうち、弥勒が認めた一人に与えられる力。効果は一人一人異なるが、いずれも「五供を倒し人間を守る」ことを目的としている。原理は不明だが、時が経つと効果が変化する性質を持つ。一例として、坐胆は仲間の盾となる結界を張る法力を得たが、現在ではそれが殀鬼に櫻蓮郷の存在を感づかれないようにする為のものと化している。


獄卒ごくそつ

地獄で閻魔に仕える異類。名前はなく、割り振られた番号に応じて「◯◯の卒」と呼ばれる。獄卒同士では番号だけで呼び合う。劇中では亡者に責苦を与え、懺悔・改心を促す所謂「八獄卒」の一〜八の卒や、警備にあたる三十一、三十二の卒が登場するが、実際には秘書や雑務担当など多くの獄卒がいる。また、別次元の地獄には牛頭馬頭など名前を持つ獄卒がいる。

獄卒は閻魔から口外禁止事項を定められると、以降それを話そうとした瞬間に口に蓮の花が咲く。これが二回起きると、その獄卒は規律違反として消滅させられる。

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