突然ですか?
2025/3/13 9:15 投稿
いいえ、日常の延長に生まれた、自ら生み出してしまった、非日常です。
日々をやり過ごし、大切にするべきものさえも、全て、見て見ぬフリを続け、無意識に自分を誤魔化し、騙し続けた末に、堕ちた現実でした。
振り返れば、沢山のものを落としながら、人生という取り返せない生命を歩いていました。
大切にしたいものを手にして、その大切なもののために、耐え、必死に努力を続けていたつもりでした。
今だから見えるもの、今だから気付くもの、それでも、その当時は気付けませんでした。
何処かで、警鐘が鳴っていたけれど、止めてもまた鳴るのが解っていたので、何時しか止めるのを辞め、気の所為だと言い聞かせながら、聞こえないフリをし続けました。
理想や願望等を抱いて、上を目指して、落差に喘ぎながらも、努力を続けました。
根本的な解決をしなければと、思う気持ちも、何時しか、浅く目に見える問題ばかりを解決しながら、解決した気になって、泥の中を進み続けました。
…そして、泥の中で溺れ、呼気が大小の泡になりながらも、もがき苦しみながら、息をつける場所を探して進んだ結果、底無し沼に堕ちたのです。
呼吸をしようとする度に、大小の気泡は泥のなかをゆらゆらと浮かんでゆき、息苦しさに、心も身体も冷えはじめ、とうとううずくまったまま、動けなくなりました。
最後に大きな気泡を生んで、私は底無し沼の底に堕ちました。
それが、私が必死に足掻いた、末路でした。