小説ってそんなにたくさん書いてない。
卜、M子外和の3人は相変わらず何か喋ってる。
どこでしゃべってるんだ?
大学の食堂がいい。
卜「ここはバイキングがあるからいろいろ選べるよ」
ぺ「かつ丼も美味しいようよ」
卜「外和は何を食べてるかい?」
外「いろいろよ。いろいろ選んで食べる」
午後2時ごろだから、学生の数も少なそうだ。
外和は周りを見回してる。
外「しかし、急に寒くなったな」
卜「しかし、また、DVDがつぶれたんだ。
見れないよ。」
ペ「1万円で見れる多機能DVDプレーヤー買ったらどう?」
卜「あ、あのおっちゃんと年増の姉ちゃんが販売してるやつか?」
外「あれ、7800円だよ。簡単だから買ったらどうだ?」
卜「そうしようか?DVD見たいもんな」
ぺ「エッチなん?」
卜「今更~!」
外「エッチサイトいけば無修正で見れる。DVD買わなくてもいい」
卜「自分も、よう見てるのん?」
外「おい、俺は警官だぞ」
ぺ「昔、県警のすっとんとんの画像出回ったことあるやん」
卜「よう、知ってるな。」
ぺ「XVIDEOSとか流行ったやん」
みんなは、昼食を平らげた。
外「腹ごなしにどこか行こうか?」
卜「森林公園に行こう」
ぺ「イノシシ出てくるで」
卜「滅多に出てこないって」
外「それはいいな」
卜「俺たち、ここでライブやったんだぜ」
ペ「ホンマ、私聞きたかったわ」
卜「広告出したのに~!」
外「俺は、難波まで撮影兼ねて行ったよ」
卜「あれに関しては、本当に外和に本当に感謝しているよ。
でも今見ると、画質が暗いね。」
外「え、あそこまでやったのに今更文句言うの?」
ぺ「ほんまや~。でも、あれだけ写ってるんだから外和君に感謝すべきよ」
外「そういやあ、おまえ、言語障害治ったんか?」
卜「言語障害ちゃうで、失語症よ。言葉が思い出せない。
スムーズに話せないんだよ。ちょっとマシになったな」
外「ここからの夜景ってきれいだよ」
ぺ「いや、うちの近所から見る夜景の方が絶景よ」
卜「俺、一度君のいえに、行ったことあるけど、忘れてしまった。」
ぺ「六甲山の展望台に行こうよ。あそこすごくきれいよ」
卜「みんなで行こうか?」
外「いやだ。酔うだろ?」
卜「大丈夫、みんなしらふで行けばいいんだよ」
外「お前ら二人で行けや」
卜「遠慮してるのか?」
ぺ「外和君に女の子紹介してあげようか?」
外「いや、遠慮しときますわ(と、照れ臭そう)」
卜「じゃあ、六甲山展望台の話をしよう」
ぺ「いつ行ったん?」
卜「3~4回は行ったで」
ペ「誰と行ったん」
卜「誰でもええやないけ」
外「じゃあ、当然女の子とね」
卜「いや、男同士とも行ったよ」
ぺ「どこが綺麗やった?」
卜「夜景よ。六甲アイランドをつなぐ橋、あの辺の夜景の輝きが綺麗だ」
外「へー、俺には興味ないな。」
卜「じゃあ、ペトちゃんはどう?」
ぺ「普段から夜景見てるから、大したことないと思う」
ト「名所なら、伊丹空港のジェット機が降りてくるとこいいよ」
外「そういうところにもしげく行ってたのか?」
卜「うん、丁度『イージーライダー』の冒頭シーンにそっくりだよ。耳痛くなるし。その騒音を聴きながら、ジェット機の
降りてくるのを聴いて、鼻から覚せい剤??入れるんだよ。」
外「麻薬の運び屋なのさ」
卜「そういうのを逮捕したことあるかい?」
外「そういうのは専門家がいるんだよ。おいらはそういうのには関わらない」
卜「今日は腹が減ったな。さっき、近所のドラッグスーパーで、ポテトチップスとカレーパン買ったよ」
ぺ「それでおなか一杯になった?」
卜「少しね」
ぺ「外和君はどう?」
外「どうせ、焼酎を煽って寝るだけさ」
卜「何だいそれ?岡林信康の『山谷ブルース』みたいね」
外「いやあ、酒飲んで寝るだけですわー」
ぺ「そうかしら?卜君が、自分の夢を捨てきっていない、って褒めてたよ」
外「そんな、褒めちぎりすぎですわー」
ぺ「警察官を続けても夢は捨ててないって言ってるよ」
卜「そう思うけどな。結婚でもして、家を一軒建てればいいだろ?」
外「そうかな?」