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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

世界迷惑劇場

オムスビペロリン

作者: 爆微風




 むかーし昔、正直で働き者の木こりクマさんが、山で大木に斧を叩きつけ切り出そうとしていたときのこと。


 お昼になったので、お嫁さんが作ったお弁当の焼きオムスビを食べようと包みを開けたところ、うっかり一つを転がし穴に落としてしまった。

 おむすびころりん、すっとんとん。

 すぽっと入ったその穴の中から、小さくも喜ぶ声がしました。


「やったあ、美味しそうなオムスビだぁ♡」

「これは宴だァ☆」


 何やら可愛らしい歌声が、賑やかなお囃子(はやし)が聞こえてきたので、クマさんはもう一つ穴の中にオムスビを転がしました。


「うわぁ、もう一つ落ちてきたァ☆」

「これはお祭りだね♡」


 さらに聞こえてきた歌声は大きく楽しげになって、喜びを全力で伝えるようです。

 クマさんはたまらず穴の中に転がり落ちていきました。


 落ちた先は穴ウサギの屋敷でした。


「クマさん!?」


 ※ただし、クマさんは雑食です。


「俺のオムスビを食べたのは、だーれーだー?」


 クマさんはウサギたちの餅つき踊りに乱入し、熱烈歓迎され、餅をたくさん御馳走になりました(意味深)。


 あびきょうかん☆(調べてみよう、難しい言葉)


「ぐふぅ、残りはぜえんぶお嫁さんへのお土産だな」


 帰りは、お残しの詰まったお重を持って帰宅します。

 自宅でたくさんのお餅(意味深)を前にクマのお嫁さんが大喜びしていると、それを見ていた隣のよくばりオオカミさんは、自分たちも真似してお餅(意味深)を手に入れようと計画しました。


 よくばりオオカミさんは、抱えきれないほど沢山のオムスビを持って山に行きました。

 ようやくウワサの穴を見つけたよくばりオオカミさんは、大量のオムスビを穴に投げ入れ、すぐに自分も穴に飛び込こみます。


 しかしそこに居たのは、再びウサギの屋敷で餅つき踊りをしていたクマさんでした。


 ※クマさんは雑食です☆


 よくばりオオカミさんは、餅つき踊りに巻き込まれてしまいます。

 隙を見てお餅(意味深)を強奪しようとしますが、餅つき踊りに熱中しているクマさんからは逃れられませんでした。


 しざんけつが☆(調べてみよう、難しい言葉)


 よくばりオオカミさんはクマさんに痛い目にあわされ、なんとか家に逃げ帰ります。

 その後は…… よっぽど怖かったのでしょう、決して一匹狼にはならないよう、徒党を組んでしか動かなくなったそうです。



 めでたし、めでたくもなし☆(°▽°)



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