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魔王とドラゴ  作者: スケロク666
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魔王様の手作りクッキング後編

ヨーキはスープの色を見て困惑した。勇者一行に拉致監禁と強制労働のさせられていたヨーキは勇者一行に残飯を与えらていた。勇者一行の機嫌の悪い時は剣士のレオンがドラゴンにどんな毒物が効果があるのかという実験をしたいと理由で魔術師のサニーから変な薬品を食事に入れらた。そしてもがき苦しむ姿を見て勇者どもは笑らってたな、失敗を理由に食事抜きを勇者に言い渡されたりした。けれどウンコみたいな色の食事を出された事は一度もなかった。



 けれど食べらないと言えば恐らく殺さると直感が言っている。ヨーキはこれを泥水だと頭の中で何度も自分に暗示をかけて覚悟を決めた「いたぁだきぃまぅ」と一口飲みこんだ。それからの記憶は全くないが本能と空っぽの胃がこの液体を拒むことなく求めた。少々生臭いが今まで食べた肉料理の中で一番に入るレベルに美味しかった。肉を食べる機会が多いヨーキの食べてきた肉のランキングの一位の座を10年近く守ってきた高級牛の子牛の肉があっさりと一位の座を明け渡すほど旨かった。ろくなものを食べてこなかったヨーキの胃は美食の誘惑に耐えきれず悪魔から15杯もおかわりを魔王相手に要求してしまった。その様子を自称魔王は鋭い牙をギラギラ輝かせながらニタニタしながら見ていた。満腹になってほっとしているヨーキは魔王様を見ながら実はいい奴なんじゃないのかと思い始めていた。



 自分を拉致監禁してろくな食事を与えず馬車馬のように働かせた勇者一行に比べてこの悪魔は上手い食事をくれたし、食事のおかわりを要求も悪魔のたべる分を全て食べても悪魔は顔色一つ変えずにニヤニヤしていた。世の中には不思議な事があるもんだと食器を丁寧に洗っている自称魔王を見て思っていた。そして自分も世話を焼いてくれた魔王様の皿洗いを手伝いにいった。

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