コンコルの森の男たち
すいません投稿遅れました。
今日という日曜日は二度となく新しい日曜日も5日間の地獄を耐えきらないと
こないのでこの日を楽しんですごそう
コンコルの森の奥にあるハイン洞窟に多くの男たちが集まっていた。みな年も背丈も装備も違った。立派な剣を持つモノ老人からその辺に落ちていた木の棒を自身の獲物とする少年までバラバラの一般人が武装したような集団だ。彼らの目的はヨーキという少女を勇者と名乗るバカどもから取り返すことだ。いま目の前ある洞窟の中に少女はとらわれている。なぜならクソ土竜のいる洞窟に入るのはこの大陸では勇者とその愉快な仲間たちだけだ。少女を悪漢たちから救い出すというのは、たいていの物語なら烏合の集であっても主人公補正さえあれば上手くいく。
しかしここコンコルの森はそんな都合の良い場所ではない、なぜならトラや熊などの猛獣を始めたスライムをはじめとする様々な魔物やゴブリンやオークなどの知性を持っている奴もいるからだ。そのためこの森に軽装の素人集団が入るのは自殺行為だった。けれど彼らは少女一人のために命など惜しくなかった。
そして顔に大きな刀傷のある白髪のいくつもの戦場を戦い抜いた凄みのある老兵のような貫禄を持った年は50代後半の白いプレートアーマーを着た漢がそんな命知らずを引っ張るリーダー騎士アーミド ガンソードだ。苗字がアーミドで名前がガンソードだ。ちなみにこの世界の武人は名前を売るために変わった名前が多い。例えばレオンはレオン レオン レオンだったりする。他にもビッグダデイだったり、ミスターバールなんかもいる。ガンソードの名前と苗字が逆なのは武人の中では珍しくもなんともない。また元ムーラ国将軍は現在姫の護衛兼保護者をしている。そしてアーミド領の領主だ。「これからクソ土竜が住む洞窟に入る命の保証はない。それでも入るか」集団に対して問いかける。
すると多くの漢たちは口々に「ヨーキのねーちゃんがかばってくれなかったらオレの妹は死んでいた。こんどはオレが命をかけるばんだ。」
「意気地無しのオレたちはオレの大事な家畜を必死に守ろうとした姫様がクソ剣士に拉致されるところを指を加えて見てるしかできなかった。もし今見捨てたら俺らはただのタマなしになっちまう。だから死んでも助ける」
「オレらの使う大事な井戸に毒が入っているって半殺しにされてまでも教えてくれた。こんどはオレが命を落としてでも助ける」など様々な覚悟のこもった言葉たちが飛び出した。
それに対してガンソードは目頭を抑る。漢たちは「領主さま早く入りましよう。」「奴らに一泡吹かせて殺るんだ」「やってやる」などと威勢の良い言葉を放つ。
そしてそれらを聞いたガンソードは「そうかお主らの覚悟のはよーくわかった」妙に芝居がかった口調になる漢たちは何んだかさっぱりだ。
「じゃあ死ね」ガンソードは殺気を放った。そしてあたりの空気がひんやりとしたと同時に漢たちがバタバタと倒れた。
読んでいただきありがとうございました。