魔王様の居候その名はルシファー
最後まで楽しんでいただけるととてもうれしいです。
ヨーキはレオンに追われるよりも速く走る。後ろには猛毒の黄色い死神がいるからだ。だから走る「へい そこの小さくて可愛い彼女おいらと一緒にデートしない おいら前々から君の事がきになっていたんだよ。」そんな毒ガスのナンパを振り切って走り抜ける。ついに幻聴まで聞こえたヤバいさらに足を速く動かす。そして石に足を引っ掻けて派手に転んだ。
そのまま地面に激突すると思った瞬間「おいらの愛し子のヨーキちゃんに怪我なんかさせないぜ、まあ俺にさわるとやけどしちまうがな」といいながら黄色い毒ガスは雲みたいになると転びそうなヨーキにキザなセルフを吐いて黄色クッションになった。
「オイラは殿の体内で居候しているガス生命体のルシファーだ。イケメンで良い匂いだからってほれるなよ」と無駄に低い声で言う。ヨーキは少し驚いた。正直言うとハルは何でもありだからオナラで空を飛ぶぐらい出きるだろうと思っていたがまさかオナラを居候にしてるとは予想外だった。
そして「オイラは普段はハル様の腹の中で悠々自適な毎日を送ってるん。こんど遊びにこいよ。まあたまに殿が大きなドラゴンの頭とかはいると殿のお尻から飛び出しちまうのがたまに傷だかな、あー一様知っていると思うが殿はオナラやウンコしないから汚くないぞ、あよくしゃべる男はレディに嫌われちまうな」ペラペラルシファーはしゃべる。
ヨーキはハルと出会った時に浴びたガスがルシファーだったと知って少しだけ人間としての尊厳と
ドラゴンとしての誇りを取り戻した。
ヨーキはとりあえずもがくのを辞めルシファーの匂いを嗅いでみる。ハル様の仲間には申し訳ないがこれは命に関わる大事な確認だ。そしてアンモニアを嗅ぐようにルシファーの匂いを嗅ぐ、ルシファーは天気の良い日に干した洗濯物の匂いがした。勇者どもに拉致されてから血や汚物の匂いばかり嗅いできた。だからこそ日常にありふれた匂いにヨーキは心を落ち着いた。
「ありがとうございます。それにしてもんぁぁあ気持ちいいルシファー様すごく
ふかふかです、私いままるで天国にいるみたい幸せ。」ルシファーにお礼をしっかり言いい声をあげ 恍惚な表情をしていた。
ルシファーの匂いは良いのとルシファーの上は羽毛布団や高価なソファの何千倍もふかふかだった。ガス生命体のルシファーは体を自由自在に変化させられる。例えば鉄みたいに固くする事をできれば綿菓子みたいにふわふわもなれる。さらに匂いも変えられレオンを倒した臭い匂いだってだせる。ヨーキ何故ルシファーは自分の名前を知っているか、ハルの体の構造がどうなっているのかなどのモロモロの疑問がどうでもなるほどだった。
ちなみにルシファーがヨーキの名前を知っているのはハルとヨーキが初めて出会った時に出てきたさいに可愛いと思ってハルの腹の中からずーっと見ていたからだ。それで可愛いヨーキの前でカッコいい姿を見せるためにハルに頼み込んでレオンを倒すのをゆずってもらったのだった。
「ヨーキちゃんに喜んでくれて殿に頼み込んで出てきたかいがあったってもんよ。あとこれおちかずきにどうぞ女の子は好きだろ」といいふかふかの体からモコモコうごくと金の玉がヨーキの目の前に出てくる。「なんですかこれ」のヨーキは小鳥の卵みたいなピカピカ光る金の玉を手にとる。
「さっきプカプカ浮いているのを拾ったんだ。可愛いヨーキちゃんに似合うと思ってね」それを聞いたヨーキは一瞬ギョッして金の玉を落としそうになる。そして「ありがとうございますルシファー様。こんなにすごいモノをくださって本当にありがとうございます。この金の玉は大切に使わせていただきます。」その表情は少しぎこちないなかった。けれどルシファーはそれに気づかず「ルシファー様じゃなくてルシファーでいいよ。殿のところに戻るまでオイラの上で休んでいるといい」「はい喜んで」といいながら二人はハルの元にもどった。
お疲れ様でした。読んでいただきありがとうございます。
明日に備えて早く寝ましょう。私もできる限り早くねるつもりなのでおやすみなさい