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転生したら戦国時代だった  作者: kou2199
第四章 天下布武へ
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大局観

各方面での作戦、実は全てに因果がある

「大殿も困ったものよ」平五郎

「いや、天下布武には避けて通れぬ道、我は賛成です」光圀


「うむ、だが其方が比叡山成敗を受けた以上策があるのだろ?」

「は、さすがは平五郎様すべてお見通しのようで」光圀


「ばか、大殿とてすべて知っての事に違いない」

「な、なんと・・・」


「全部言わずとも分かろう?世間体を保ちつつ大殿なりの配慮」

「は、この光圀感服しました」


「それよりも我は小寺成敗でいそがしく手をかせん。万事頼んだぞ」

「は、此度は我が総大将でござる、いよいよ親離れの時来たり」光圀


「うむ、其方もこれで立派な大名じゃ。大命果たして参れ!」平五郎

「御意」


数日後光圀軍率いる⒉万が比叡山を囲むアリの出る隙間もない

「いでやそうらえ、突撃じゃぁ!」


全軍が麓から総攻撃を開始する。あわれ僧兵たちたちまちに新種子島の餌食

「ダダダダダダ・・」改良を重ね更に連射速度が向上した新種子島

「ドカーン、ドカーン」火を噴く野戦砲、阿鼻叫喚の地獄絵図

ものの一刻(2時間)掛からず全山ほぼ制圧、女子供達は1カ所に集められる


「大殿の命により其方達も処断する、覚悟せい!」

「ズダダダダダダダダ・・・」無抵抗の者がバタバタと念仏を唱える間もなく絶命


「1人残さず処断したか?」光圀


「ははっ、比叡山に残る敵は1人としていませぬ」部下

「大義であった、周囲を焼き払いすべてを灰にせよ」


鬼の光圀・・これ程までの無慈悲光圀は誰もが初めて見る光景

「殿(光圀)は阿修羅になられた・・・」

「いや、戦に情けは禁物、いままでが甘すぎたのだ」

「これで敵対勢力も覚悟するであろう。坑がえば死だと・・」


今まで光圀様ならば命まではとらないと漠然とある意味舐めていた風評が

一変した瞬間「やはり織田軍恐ろしや」


「これで光圀様は「鬼光圀」となられましたね」リョウコ


「うむ、それでいい。今後敵対する勢力は心することだろう」光圀

「ふっ」リョウコ


「なんだよ、その「ふっ」て?


「似合わなすぎです」リョウコ


「ご、ごほん、リョウコ君、君とて我に刃向かえば処刑だからね!」

「一度たりとも手すらあげたことのない光圀様が?」

「やるときはやるんだよ!」


「まさか・・・ではこの子達はどうするんですか?」

「子供くらい我で育てられる・・・」

「あら、茶碗一つどこにあるのか知らないのにですか?」


「もう、真面目にやってるのに茶化さない」光圀


「本当に光圀様はこころからいい人・・」

「ご、ごほん、比叡山に住む僧兵をふくめ一万人近くを処刑した私が?」

「とかなんとかいってますが実際は全員救ったのですよね」


「しーっこれは平五郎様にも秘密なんだから。駄目だよ誰にも言ったら」

「はいはい、」


実は光圀比叡山討ちに実弾は一発も使っていない、全て麻酔というかポーション弾

つまり体内に入ったら素早く外傷を塞ぎ生命維持を行いつつ都合よく洗脳する

今回は更に異世界24世紀技術による「脳チップ」化を行い肉体と意識を分けたのだ

失ってしまった身体は将来いつでも生体アンドロイドで復活できる

つまり人間としての意識だけをチップ化してアイテムボックスに永久保存した。


「大殿には手段を伝えていないが南蛮渡来を操る我に総大将を命じた以上

いわずもがなにちがいない」光圀


「鬼光圀を演出し今後の戦の無益さを醸し出す作戦ですね」リョウコ

「うん、効果があがってくれると嬉しいのですけどね」光圀


「目に見えての効果はわかりませんが、今後敵は戦う以上負けたらどうなるか

ハッキリと意識せざるを得なくなると思います」リョウコ


「大殿だって第六天魔王などと恐れられてるけど実際大殿が成敗した兵など

ほとんどいないからね」光圀


「なにごとも印象が大事なんですね」

「うん」


「かくまった比叡山勢力はどうされるんですか?」

「うん、洗脳ポーションで多分無害になったけどほとぼりさめるまで数年は

そのまま保存するつもりだよ。ある日ぽっこりどこからか沸いて来たみたいに

解放しようと思ってる」光圀


「そうですね天下布武が達成されれば日の本に戦はなくなりましょう」リョウコ

「そーいう事」


全てを暗黙の了解にて心得る半蔵が光圀に傅く


「殿、此度の勝利神社仏閣勢に与える影響計り知れなく戦わずして恭順の意を

表す者多数にござる」半蔵


「うむ、これもある意味無手勝流じゃ」

「確かに、最小限の犠牲ての敵対勢力沈静化はまさに無手勝」


「なによりも未だに抵抗をやめぬ本願寺勢には応えたことだろう」光圀


「は、座して飢え死、出ては皆殺し・・八方塞がりです」

「いや違うぞ、わざと逃げ口は開けてある」


「見事な作戦でござる、これでは我が軍に下るしか方法がありませぬ」

「で、ここが大事なところだが逃亡兵には丁重に扱うこと」光圀


「は、万事心得てござる、まずは墨俣につれて行き再教育を施します」

「うむ、墨俣には再教育システムが完備されてるからな」


「は?しすてむ?難しゅうこざいますな南蛮渡来語は」半蔵

「ああ、仕組みじゃ仕組み」光圀


「は、そこで適正を見極め適材適所に振り分けます」半蔵

「うむ、人材こそが富国強兵の礎じゃ肝に命ぜよ」


「はは、はじめは殿の考え方とても理解に苦しみましたが今では最も

先進的なお考えだと感服してます」半蔵


「光圀!」信長


「ははっ」

「此度の勝利大義であった、褒美はいかがする?存分に与えるぞ」

「はは、ありがたき幸せなれど領地拝領などは辞退させて頂きます」


「ほう、相変わらず欲がないのう」

「大殿、それどころではありませんぞ」


「うむ、いよいよ武田との最終決戦が迫ってる」信長


「は、勝頼挙兵の構えを見せてます」半蔵

「うむ、其方の比叡山成敗により東の美濃や清洲が手薄になったと

吹聴して廻った半蔵の手下共の成果じゃ」信長


「どうやら武田勢新種子島、隠れ蓑の技術を得てると思われます」


「だが、光圀の話によると弾薬に必要な信管なるものは日の本の技術では

製作不可能な南蛮渡来製の合金なる技術が絶対に必要、そしてその信管には

織田軍に向けては絶対に発砲出来ないからくりが仕込まれるのだったな」

信長


「御意、ですが鉄砲自体は複製可能、劣悪を覚悟すれば弾薬も模倣出来る

可能性はございます」光圀


「その点について具申したく」半蔵

「ここは上も下もない織田軍の評定場一切遠慮無用じゃ」信長


「其方はもう下忍にあらず、大名じゃ遠慮などそもそも必要無い」平五郎


「は、それでは、武田軍は未だに騎馬軍団に固執してますれば種子島の

脅威については心配無用と存じます」


「これほど近代戦で種子島が猛威をふるってるのにまだ気がつかないのか」

あきれる信長


「勝頼めにはすでに意見などを申す側近が1人もいませぬ」

「ばかな、信玄子飼いの優秀な猛将が多数いたはず」信長


「老兵と煙たがって勝頼はその者共を遠ざけてるようにござる」

「ばかものめが、戦に上も下も老いも若きも関係あるものか!」信長


「大殿のような進んだ考え方の大名の方が日の本には少ないのです」勝家

「だからいつまで経っても戦乱の世が明けぬのじゃ!」信長


「話を戻しますが、脅威は種子島よりも隠れ蓑にござる」半蔵

「うむ、勝頼が騎馬で押し出して来るのならば隠れ蓑は脅威」信長


「このほど新兵器を開発致しました」光圀


「む、また南蛮渡来か?」

「いえ、私めが独自に研究開発した新兵器にございます」

「馬防柵か?」


「は、勿論新型の馬防柵は必須にござるがその他にも用意いたします」

「頼むぞ隠れ蓑にて突撃する騎馬軍団を押さえられなければいくら

無敵織田軍とて総崩れ必定じゃ」


「殿、多分敵は新型馬防柵についても対策してきてると思われます」


「うむ、基礎をコンクリートで固めた馬防柵をいかに突破するのか」

「多分村上水軍が用いた作戦と同じでしょう」半蔵


「うむ、そうであろうな・・・やっかいな」光圀


「野戦砲を用いたほうろく玉攻撃か?」信長


「御意、敵も今回は用意周到かと思われます」平五郎


「織田軍との約定を違えた我が里のせいで大変申し訳ございませぬ」半蔵

「過ぎた事はしょうが無い、情報漏洩はいかに恐ろしい事か肝に命じよ」信長


「ははっ」一同


「だが半蔵のお陰で敵の出方が分かったのも事実、大義であった」信長

「こんなことは罪滅ぼしにもなりませぬ」半蔵


「よい、今では我が軍にとって伊賀はかけがえのない戦力じゃ」

「はは、恐れ多き事」平伏する半蔵


「さて・・・どうする平五郎、光圀」信長

「申し訳ございませぬ、我は小寺成敗のため動けませぬ」平五郎


「うむ、分かった、必ず小寺成敗果たせよ」信長

「大殿、平五郎様いまだかって一度も負けたことはございませぬ」光圀


「であったな、それでは大船に乗ったつもりでいるぞ」信長

「しかし、小寺勢未だに屈強につき難儀してるのも事実でござる」平五郎

「なんの。其方ならたやすかろうて」


「これは・・・責任重大でござる」平五郎

「と、言う事で今度も其方1人で作戦に当るように」


「いえ、此度は大殿お出ましをお願いします」光圀


「いつもの通りみせ兵じゃな?」信長

「さにあらず、此度は信長様全力で戦っていただきます」光圀


「ほう?光圀が言うので有ればなにか大義名分があるのじゃな?」

「は、失意のどん底にある松平元康様汚名返上名誉挽回の為でござる」


「ん?元康?なぜじゃ」信長

「元康様は天下布武の後とても大事な政治を司る筆頭与力にござる」


「ほう、そなた元康を知ってるのか?」

「いえ、直接お会いしたことはございませぬがその手腕は存じてます」


「たしかに元康は希代の武将たる素質は認めるが先日大敗したように未だ未だ

未熟者じゃ」


「大殿は後継を育てることも大事な仕事と存じます」


「たわけ!平五郎と其方がいるのになぜ外様の大名に目を掛けるのか?」

「譜代も外様も関係ございません、優れた者は登用するのが肝要にて」


「元康?そこまで才あるのか?余にはわからん・・」

「先日劉備玄徳について話しましたが」


「ほう、つまり元康につく側近が優秀と?」

「私のみるところ元康様の才は大殿に匹敵します」光圀


「それほどなのか・・・うーむ光圀が言うと本当にしか聞こえないな」

「大殿わたしは今まで一度たりとも嘘偽り申したことございませぬ」


「うむ、そうであったな、で、話を戻すがなぜ余の出陣が元康の為になる?」

「はは、此度は連合軍にて事に当たるのが得策にて」


「成る程、読めてきた」

「さすがは大殿見えてます」


「つまりは此度の武田挙兵は近江にも脅威となるは必定」


「勝頼には通り道程度にしか考えてないことでしょう」


「三方ヶ原の勝利は信玄の実力だが勝頼の実力ではないぞ」信長

「勝頼は必要以上に慢心してます、最早側近どもにも耳を傾けませぬ」


「其方がそうさせたのだろう?」信長

「・・・おそれいります」光圀


「成る程、これは一石二鳥、いやそれ以上というわけか」信長

「御意、元康様の名誉回復が一番の急務でござる」


「面白い、ついでに余が元康の本当の実力とやらを見定めてこよう

駄目であったらいくら光圀が奨めても・・・」信長


「は、信を置けぬ部下であれば大殿も安心できませんし」光圀


「具体的にはどうする?」

「此度は信長様一万五千はいつもの通り、元康様には一万の兵を

集めて頂きます」



「ばかもの!せんだっての大敗北で元康の元には二千もいないわ!」


「密かに光圀軍八千を貸与いたします」光圀

「恩を売るか・・・」信長


「元康様の面子を立てながらあくまでも「極秘」に用立てます」

「うむ、それが分からない様であったらそれまでの将じゃな」信長


「小六、ここへ」光圀


「はは、承りました」蜂須賀小六


「ばか、まだなんにも言ってない」光圀、一同大爆笑


「ここまで評定を見て来て分からない者がいたら本当のうつけにござる」小六


「ご、ごほん、・・では申してみよ我の考えを」光圀


「は、光圀軍としての助力ならば元康様多分拒否されます、我が山賊が

山から下りて来たと言えば、元康様本心は別にして受け入れざるを得ませぬ」


「く、・・そなた超能力者か?」

「ばかもん、そんなこと勝家でも読めたわ」なぜか怒る勝家、再び大爆笑


「む、・・とにかくそういう事だ頼む」光圀

「はは、万事お任せください」小六


「勝利の暁には其方の兵とするがよい、そして拝領も大殿に具申する」

「馬鹿者、そんな事は2人でコソッと話さんか、余のいる前で堂々と語るな」

一同またまた大爆笑


「しかし、これだけ大勢の前ですからこれは受け入れざるを得ませんな」

平五郎


「こら、其方今回は部外者じゃろうが!」信長

「評定の場にいる以上意見はわ言わさせて頂きます」きっぱり平五郎


「捕らぬタヌキのなんとかじみてるが、分かった勝利の暁には吟味する」信長


「はは、ありがたき幸せ」


「と言うか初めから光圀すべて見通しての事だろうて。山衆の小六がなぜ助力

かなんて誰にでもその先のことがわかる」信長


「さよう、つまり信濃の切り取りすなわち金山・・・!」勝家


「ですが、信玄公により金山は掘り尽くしたと言われてますが?」半蔵

「勝算有っての作戦」光圀

「つまり、専門山衆小六の力と南蛮渡来の技術・・・」勝家

「秘密漏洩防止のためそれ以上は他言無用にて」光圀


「さすがは軍師光圀二手三手、一石二鳥・・・うむうむ」信長


「ではそれがし早速工作活動いたします」「シュ・・」


「派手に消えたな・・・」信長

「半蔵は上忍で大名なんですから消える必要無いのに」光圀

「あれ、カッコいいしな」信長


「話は違うが領内に敷かれた「鉄道」とやら領民から喜びの声ばかりじゃ

聞くところによると更に改良が可能との事じゃが?」信長


「全ては繋がってるのでございます」光圀


「???意味が分からん」信長

「信玄公は名君先も見えてましたがまだまだにござる」


「ほう、」

「信濃は金だけが特産ではございませぬ」光圀

「そんな話は初耳じゃ」

「は、誰も知りませんから」


「なるほど妖術使いの其方には宝山なのじゃな」信長

「妖術などは使いませんがとにかく鉄道の改良の為に信濃は必要なのです」


「ぐ、勝頼をそそのかしたのも全て信濃侵略の口実か?」信長

「秘密です」光圀


「こやつ・・」

「とにかく領内発展富国強兵のために必要な事にて」光圀

「全ては理詰めというわけか・・」


「天下布武の先に備えなければなりませぬ」

「うむ、あまりにも遅れすぎた諸外国対策じゃな」信長


「伊賀の里の首魁・・もしかしたら」光圀

「ん、なにか気がかりがあるのか?」


「は、我ら織田軍の技術を狙い撃ちした点、最後まで姿を現さなかった点」

「キリシタンか?」信長


「確証はありませぬ、いま半蔵殿が調査中です」

「つまり敵は日の本の混乱を狙う外国勢力の可能性ありと?」信長


「は、」光圀


「統一されては困る勢力がいるのだな」

「すでに西方の多くがキリシタンで溢れています」

「しかし、本願寺を初めとする神社仏閣勢はキリシタンなど異教と見てるはず」

「いえ、わが織田軍は政教分離を図る宗教勢にすれば仏敵、共闘もありえます」


「うーーむ、これは一筋縄ではいかぬようじゃ」信長


「ゆえに領内での富国強兵こそが日の本を外敵からまもる唯一の方法なのです」

「うむ、うむ」


「余はな其方も外国から来たキリシタンではないかと疑っていたのだ」信長

「は、怪しげなからくり、南蛮渡来・・・疑われて当然です」光圀


「しかし、なんど仕向けても其方は宗教に全く興味を示さない無宗教だった」

「は、遠い未来では宗教は自由でござるが多くの民は私と同じ考えにて」

「つまり大きな意味で神は信じるが偶像崇拝などはせぬと?」

「人の心を救うのが宗教でございます、勿論未来でも宗教を都合良く歪め

民心を惑す輩は存在しますが多くの民は高度な教育にて惑わされませぬ」


「つまり其方に言う所の民百姓にも教育を受けさせる意義じゃな」信長

「御意、民の力こそが国力なのです、諸外国はすでに実施してます」


「うーむ、政ですら大きく遅れを取ってるのか・・」

「は、我が日の本は幸いにして島国、海が外国からの脅威を守ってくれてます」

「逆にその島国という安心感が危機感を覚えない要因でもあるな」


「大殿、今は目の前の敵が大事にござる」勝家

「うむ、そうであったな」








先の先を見据える未来人光圀、信長の偉大さはその理解力。数百年先を

見据えられる優れた思考。戦国時代に生まれた古今例をみない大天才



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