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転生したら戦国時代だった  作者: kou2199
プロローグ編
3/47

権左衛門のお仕事

なんだか違う自分に・・・

「さて朝食も済んだことだし今後について説明しよう」


「はい、」って元気のいい返事をしたのはリョウコ

「元気いいねぇ」俺


「はい、ようやくホストコンピュータから独立した個体になれたのです

張り切ってしまうのは当然ですわ」リョウコ


「つまり君は個体として初めてこの世を知ったの?」

「はい、ですが知識はすべてホストコンピュータから得てますので」リョウコ


「リョウコ君の身の上話は後でお願いします。今はスケジュール確認中です」


「は、失礼しました」一歩さがるリョウコ


「知識は全て水戸君に移送したので今更説明も必要無いと思うが知っての通り

わたしは日本国防衛軍総司令。ま聞こえは良いけど国の管理者だ」


「つまり日本全国を維持管理する仕事なんですね。膨大すぎませんか?」

「いや、実際の所は全てホスト任せだしトラブル発生時にはロボットがほとんど

解決してくれて私には事後報告されるだけだよ」


「しかし昨日は見回りとか仰ってましたけど?」


「うむ、君を発見したのは偶然と言ったが実はホストから重力波の乱れの

報告を受けて現地に赴いたという訳さ、屋敷に近かったのは偶然だがね」


「なるほど、異世界転生したときに重力波を乱したのですね」俺

「うむ、このような大規模な重力波の乱れは古今東西例がない」

「もしかしてとんでもない怪物出現?かもと焦ったよ」

「ええ?その割には平然としてましたね?」


「とんでもない、君には見えなかっただろうが周辺は武装兵で埋め尽くされてた

場合によっては捕縛するかもしれなかったからね」


「そんな物騒な事態だったなんて知りませんでした」

「拍子抜けしたのはこっちだけどね」


「考えてもみたまえ、日本防衛軍指令の目の前で特大重力波が生じたら誰でも

襲撃か?と疑うよ」権左衛門


「た、たしかに・・・」


「まあ、それは済んだことそれより今後だよ」


「はい、」


「今日は一日私に付き従って貰う」

「はい、」


「言っておくがこれは日本防衛軍の仕事だ全てが軍事機密誰にも漏らしては

ならないからね。場合によっては軍事裁判になる重大事項だよ」権左衛門


「ですが私と先生以外だれも居ませんけどね」


「君の全身はくまなく調査したが新手のスパイという疑惑が解消された

訳ではないのですよ」権左衛門


「だったら幽閉して閉じ込めて置いた方が得策なのでは?」俺

「昨日君が寝ているときに政府と協議して大変だったんだよ」


「はあ?」

「どう調べても異常が出てこない君をスパイ扱いは人権侵害だと私が主張した」

「はあ・・」


「現代科学で解明されないほど高度なスパイだったとしたらそれは国の責任」


「はあ・・」

「つまり今後君は逆に機密を教える事でこちらに取り込むのが得策と出た」


「意味わかりません」

「機密を教えれば君は国家から逃亡不可能、一生飼い殺しという意味さ」


「恐ろしい事をシレっといいますね先生は」

「前世では引きこもりでニートでボッチでロリだった君だが現世では違う

高い潜在能力が解析されたから手放せないんだよ。」


「私はロリだなんて言ってません!」

「ああごめんごめんついうっかり、プライバシーは尊重しないとね」


「話が進まないので君の事はそれぐらいにして今後だが」


「はい、」


「今日は昨日に引き続き管内のパトロールを行う。私は全国を管理してるが

実際は47地区に区分けして各管理者が管理する仕組み。私の担当は旧東京都」


「ひとりでパトロールするにしては広大な気がしますが・・」俺


「うん、だが今は便利なアイテムが沢山あるからそれほど苦労はしない」

「さあ、出かけよう」


ついていくと屋敷の屋上に不思議な乗り物が用意されていた


「なんですかこれ?UFO?」

「UFOというのは未確認飛行物体のことこれはちゃんと国連に登録されてるよ」

「いや、形の話でして・・・」


「ちょこちょこ話してるが君は知らないだろうが人類は重力コントロールに成功

してる、この乗り物はそれを具現化したもの」権左衛門


「はあ・・」


「まあ、乗ってみれば分かる」

「なんだか機内はシンプルですね」


「うむ、ジョイスティックとモニターがあればほとんど事足りるからね」

「左手のジョイスティックを手前に引くと・・・」


「うわあ、船体がフワッと上昇しました!」

「右手のジョイスティックで方向と速度が自由自在なんだよ」


「君にも届いてるだろうが諸元のほとんどは脳内モニターに直結してる

異常があれば五感で感じることが出来る仕組みさ」


「実際はどのくらいの速度が出るのですか?」

「理論上は光速まで可能ステックを前に倒せば無限大に加速しつづけるよ」


「障害物、山とかにぶつかりませんが?」

「全て自動感知で避けるようになってるので絶対安全、このまま宇宙空間に

行く事も可能なんだよ」


「とかなんとか言ってるウチに東京一周完了だよ」

「しかし高速かつ高高度で巡回してもなんにも見えませんね」

「人間の目には限界があるが全て3Dマッピング化を行い前回との差異を

自動判別してる。異常があれば現場に向かう、昨日の君の様にね」


「ほら、モニター上に異常がありそうなポイントが5カ所出てるだろ

今からそこに向かう。ほとんど大した事はないけどね」


モニター上に出たポイントに機は自動運転で向かう・・


「あー最初のポイントは自然発生の山火事だ・・このまま放置する」

「え?消火活動しないのですか?」


「環境保護というのは大自然のありのままの意味山火事も自然発生なら

それは大自然の現象。人類不干渉が琔」


「なるほど、逆に人類の手によるものと判明したら対応するのですね」


「君は飲み込みが早いな。その通り」


「質問いいですか?」

「なんでも質問してくれ」


「人類が残したインフラとかはどうされたのですか?」

「有害な物質は除去し建物等はなるべく撤去したよ」

「人類が退去してどのくらいなんですか?」

「残念ながらまだ25年。地球環境の変化は微弱」

「先は途方もなく長いですね」


「うむ、しかしそれは人類の使命でもある」

「ですが先生、孤独では無いのですか?」


「うむ、自分から志願したことだからね」

「昨日深刻な少子化と仰いましたがそれは日本だけの問題なんですか?」


「いや、実は全人類共通の懸案事項なんだよ。現在全人類の人口は10億を

切っていて増加する見込みは皆無・・・」ため息をつく権左衛門


「なぜ少子化がとまらないのですか?」


「これは科学的に重大な事国家機密に属することだが・・・」

「人類は急速に生殖機能を失って来ている」


「え?」


「平たく言えばこどもを作れない身体になりつつあるのだ」

「環境破壊と密接してますか?」


「思った通り君は現世では天才に属するな」

「え?ばかな・・・」


「深刻な環境破壊を繰り返したあげく人類は生殖機能に重大な損傷をあたえ

DNAが組み込まれてしまったとしか説明がつかない」


「人類滅亡の歯車を自ら動かしてしまったのですか?」

「うむ、気がついた時はほぼ手遅れ・・・痛恨の極みだよ」


「なるほど、それで種の保存のため人口のほとんどを冷凍保存させて

環境対策を施しながら蘇生の道をさぐっている・・コロニー移住もですね」


「うむ、コロニー移住政策は人類蘇生への実検場でもある、希望なんだよ」

「なるほど、新環境で生殖機能がどこまで回復するか実検なんですね」


「残念ながら移住した人類だが人口減少が止まっていない・・」

「恐ろしい事だがこのままだと移住民も全員冷凍保存するしか道はないかも」

「し、しかし根本対策が出来なければ結局人類滅亡は避けられないのでは?」


「その通り、無駄な延命処置に過ぎないかも知れないが先送りすれば科学が進み

もしかしたら解決出来るかもしれない、諦めたら終わりだよ」


「前世でのSF小説とかで見たのですけどクローン人間とかで甚目ですか?」

「クローン出来たとしても1世代限り人類繁栄には繋がらない」


「不謹慎な話ですいませんが前世から来た私なら繁殖行為は可能かもしれません」

「ふふふ・・・」不気味に笑う権左衛門


「君を大事にしてる理由の一つがバレてしまったね」

「げっやはり私はモルモット・・・」


「君は神から使わされた救世主・・かもしれんのだよ」

「か、かいかぶりです」きっぱり


「なんか変な想像してるようだから断っておくがHなんて非化学的行為は

想像から除外するように」権左衛門


「あれ・・・ちがうんですか」

「そりゃサンプルを頂く時はあるだろうけどあくまでも科学的検地だから」


「科学ですか・・・非情につまりませんね」俺


「ま、行為云々は置いといても前世の私が現世に協力するなんて人類蘇生計画的

に言えば邪道ではないのですか?」


「邪道なものか、昨日調べたと言ったが君は我々人類とDNA的には何一つ

差異はない、つまり同じ人類。邪道の訳が無い正当な行為だよ」


「でも話矛盾してませんか?」


「ん?なにが?」


「生殖機能が失われつつある今の人類と私のDNAに差異がないと言う事は

原因は他にあるのですよね」


「それが分かったら苦労はしてない」権左衛門


「とかなんとか言ってるウチに5カ所の調査終了だ、今日は異常なし」

「結局一日がかりでしたね」俺


「こんなことを大体毎週行うのが仕事だ、残りの日は今日得たデーターの分析」

「思ったよりも忙しいんですね」


「うむ、科学研究者の私には忙しい毎日だが君的にはどうかな」


「ブーーン」機が屋敷に戻った


「お帰りなさいご主人さま、大殿様」リョウコ


「やっぱり話し相手がいて迎えがいるのはいいな」権左衛門

「一体何年孤独だったのですか?」

「大した事はないほんの20年位だったかな」


「ニートでボッチは先生だったんですね」俺


「昔から二戸家はニートだったんだろうね」笑う権左衛門


「お昼は君が用意したスナック菓子で済ましたからお腹減ったよ」権左衛門

「あれ、食べてみたいと仰ったのは先生ですけどね」俺


「よくあんな物を毎日食べれたもんだな」

「食生活は習慣化してしまいますからね慣れるとあれ、やみつきになるんです」


「さすがに今日の夕食は平常運転なんですね」俺


「いやいや、これでも私的には豪勢だよメイド君のおかげだ」権左衛門

「私の事を非難しておいて先生も碌な物食べてなかったんですね」俺


「独りぼっちだし食事なんてどうでも良かったからほとんどサプリで済ませたよ」

「スナック菓子&カップ麺と大差ないですね」


「とんでもない、栄養学的には理想のサプリだよ」権左衛門


「でも味気なかったんでしょ?」俺

「確かに、でも私は忙しいから食事よりも研究が大事なんだよ」


「では及ばずながら明日から私も協力させていただきます」俺


「ふふふ、無職歴30年の君なのに意欲的なんだね」

「自分でもビックリしてます。こちらの世界に来て人格変わったのでしょうか?」

「多分私の記憶が転送されたのが良い方向に作用したのかもしれないね」


「なにかのスイッチが強制的にONになった気分なんですけど・・」


「不思議なのだが、君は中学一年の学力のはずなのにこちらの人間も驚く

利発さなのはどうしてなんだい?」


「そ、それは主観的には分かりません」

「実に興味深い・・」うなる権左衛門


「さ、今日は疲れただろう夜も遅いし寝た方がいいよ」


「はい、それでは遠慮無く下がらさせて頂きます」ぺこり俺


だだっぴろい部屋に戻ったがいくら何でもこの部屋殺風景すぎる

「昨日購入した家具とかをおいてみるか・・・」


「ズンズンズン」ビシバシと家具類が置かれてなんとか部屋らしくなっていく

「く、200インチの大画面か・・映画館並みだなこりゃ」ご満悦


不思議な事にエンタメは前世にほとんど通じる内容だった

「へー俺でも十分楽しめるし理解出来る内容だな・・」

後で知ったのだが全てホストの判断で個人の好みにマッチされた内容を

自動配信するシステムだったようだ、自分好みは当然


しかし良く調べると昔のアーカイブを検索しても俺の知ってる内容は

一切でてこない。やはり前世と現世はつながってない。


「くっやっぱりツーピースは発刊されてない」がっかりだ


「ご主人様そろそろおいとまよろしいですか?」あくびをかいてるリョウコ


「あ、ごめんうっかりしてた、収納するね・・」

「あのその、収納前に聞きたいんだけど」俺

「はい、ご主人様なんなりと」


「不謹慎な話だが・・・あの、その夜の相手とかもありうるの?」


「大変残念ながら所有権は大殿(権左衛門)様ですので不可能です」


「そっか・・・がっかり、無理矢理押し倒しても多分防御されるんだろうね」

「はい、ご主人様を傷つけないような防御対策が施されてますご安心ください」

「わかった、収納するよ」「ボワン」


「そっか代金完済すれば俺の物になるのか・・これは楽しみ」

「ってこれは先生の策略だろうな・・・労働意欲向上作戦か・・」

すっかり権左衛門の手の平を自覚する俺だったの

手の平・・・で踊らされてる?

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