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転生したら戦国時代だった  作者: kou2199
第三章 上洛
22/47

義昭追放

もはや義昭と信長の対立は抜き差しならぬ関係に・・


「おめでとうございます光圀様、いよいよ二十歳ですね」リョウコ

「もうそんなに時が経ったのか・・権左衛門様の遺言を開くときが来た」


「さ、これが権左衛門様の遺言状です」リョウコ


「なになに・・・」

「おのがままに生きよ、未来を変える必要などないし責任もない」

「なお、お祝いに新たなるアイテムボックスを贈る。好きに使って欲しい」


「これだけですね」光圀

「私あての遺言状もほぼ同じ内容でした・・・」リョウコ


「で、どうしますか?私に嫁ぎますか?」光圀

「光圀様が嫌でなければ喜んで・・・」リョウコ

「嫌なわけないだろ、君は全て私の理想像なんだから」光圀


「おおっそれはめでたい」平五郎

「というかほとんど夫婦同然ですよね」サスケ


遺言状を開くまでは一切手をつけず清い関係でいましょうとかなんとか

いいながらすでに二男二女がいる・・・ってなんだよそれ、読者無視かよ

「ふふ、光圀様と私のDNAが化学反応起こしてどんな成長するのか楽しみです」


「いったいアンドロイドの遺伝子ってどんなんですか?」光圀

「それは国家秘密らしいです。個性が出るように均一とか超優秀とかでは

ないみたいです」リョウコ


「つまり本人の個性と努力しだいで可能性無限大って事ですね」

「はい、結局人間同士と同じですね」リョウコ


「なにいってるのか我には全くわからんがともかくこれで晴れて夫婦、幸せにな」

平五郎


「おめでとうございます」半兵衛、サスケ、小六


「とにかく権左衛門様の遺志は確認できました。私は私の思うままに行きます」


「はじめから思いのままだったろうに」平五郎


「私の意思は初めから変わりません、信長様天下布武、平五郎様への忠誠」


「うむ、こらからもよろしく頼む」平五郎

「ははっ」


「光圀、其方の言うとおり我が領内で試験的に「通貨制」を採用してみたところ

初めは不満や戸惑い混乱も出たが慣れて来ると好評らしいぞ」平五郎


「民百姓どもは苛烈な年貢から解放されたと手を合わせて拝む者もいます」サスケ

「わいろでしか生活が保てない役人ども適正な賃金改定のお陰で

役人としての尊厳が保てるようになったと大旨好評みたいです」半兵衛


「うむ、光圀の意見を取り入れて「目付」制度を強化し権限を与えたので

領民だけではなく武家達までもが不正を働けば罰せられる。公正公平感が浸透し

治安の向上が著しい、また貧困による犯罪も激減してると報告があった」平五郎


「今は手をつけてませぬがいずれは「小作制度」も改革したいのです」光圀

「うむ、不当な貸し付けで小作に陥れ肥え太る庄屋どもは百姓の分際でけしからん」

平五郎


「いえ、百姓を束ねる庄屋自体は必要かと存じます、しかし不正に肥え太る事は

搾取され苦しむ民を生じさせるので絶対容認出来ませぬ」光圀


「ほう、庄屋も立ちゆきかつ小作も生きれる制度を模索すると?」半兵衛

「はい、是非みなさまで新しき考えを作りましょう」光圀


「うむ、とにかく我が領地は民達が暮らしやすくなったと喜んでる」平五郎


「まさかからくり人間達まで喜んでくれたとは予想外でしたけどね」光圀

「うーむ、どうもからくり人間と括るのは最早ずれてる感じもする」平五郎

「御意、最初に生産した兵士は活動期間が3年を過ぎてます、驚く程自我が

芽生えてますからね」光圀


「水だけで生きて行けるのに普通の食事しかとらない兵士も多くなったと聞く」

平五郎


「リョウコの話だと、普通に所帯をもって子も作れるそうです」光圀

「もう、からくり人間とは呼ばずに普通の人間として扱っても良いな・・」

「はい、殿がそれでいいのならば」光圀


「だが、普通の人間とするのならば生死の問題はどうする?」平五郎

「は、戦などによる負傷では死にませんが寿命(耐用年数)を与えようかと」

「うむ、生命はそうあるべきだな」平五郎


「殿・・・」言いかけたが光圀は黙った


異世界24世紀の科学ならオリジナルを保存し永遠の命を得る事も可能なのだが

光圀自身その技術は封印するべきと感じてる。永遠の命など神への冒涜だからだ

異世界24世紀がなぜ人類自らの手で絶滅したのか・・光圀は考察しある結論に

たどり着いた「永遠の命など得たのが滅亡の始まりに違いない」正解は分からない


光圀も平五郎も最先端装備と医療により守られてはいるが死ぬときは死ぬ

戦時にはステルス化で透明になり更には防弾チョッキとヘルムで防御はほぼ完璧

それでも絶対に安全とは言えない・・更に言えば病に倒れる事も十分ありうる

もっとも墨俣秘密工場で作成された万能薬「織田薬」(ポーション)のお陰で

ぼぼチート無敵状態。とは言え基本生身の人間である事に変わりは無い。


光圀は将来「織田丸」(つまりローポーション)を戦略商品で売り出す予定

塗ってよし飲んでよしの丸薬を堺の商人に南蛮渡来の改良薬として売るのだ

効能は一部に限定されるが戦国時代なら万能薬として大儲け間違いないだろう


まずは手始めとして織田家とは無縁を装う播州に勢力を得るなにがしを

仕立て上げ目薬を販売させて資金を得る計画を立てている。無論サスケ配下の者

目薬で利益を上げさせ勢力を得る事でいつかくる毛利攻めへの布石が狙い。


余談だが手探りで販売した「目薬」だったが戦国時代にまともな目薬など皆無

日の本中の評判をよび数年後には莫大な資金を織田家にもたらすとんでもない

想定外の事態へとなった。


なんと、二十歳のお祝いの中に「コシヒカリ」の種籾が含まれていた。

「これで我が織田家の米の味は日の本一番間違いなし、権左衛門様粋な計らい

ありがとうございます」こころから感謝する光圀


「ぐ、なんとカップ麺製造機まで、泣けてきます」

優しい権左衛門を思い出し感涙にむぜぶ光圀


しかし、カップ麺は堺の商人に売ることは出来ないだろう。未来過ぎて

歴史バランスを崩してしまう。あくまでも個人の楽しみにとどめて置く予定


「権左衛門様のお陰でわたしは成長出来ました。好きに生きよとの事ですが

絶対に人類を滅亡させたりはしません。見ていて下さい」光圀




        ☆

      



「本願寺の外堀(外部支援阻止)を埋める第一歩は義昭追放じゃ」信長

「はは、事ここに到っては義昭様の価値はもうありませんので」平五郎

「うむ、浅井の裏切りは予想外だったがその後の義昭の行動は全てサスケにより

筒抜け、敵対勢力も全て判明した。いよいよ行動に移す時が来たのじゃ」信長


「大殿一大事にござる!」伝令が駆けつける

「なにごと!」


「甲斐の武田信玄挙兵です」伝令

「な、なに!むう先手をうたれたか」信長


「して、敵兵の数は?」

「はは、物見によりますとおよそ3万との事」


「信玄めたった3万でなにするつもりか!」勝家

「いえ、勝家様事は単純ではござらん」平五郎

「平五郎、なにゆえ?」勝家


「かくたるものがあるのじゃな?」信長


「負けを知らぬ信玄が動いたからには勝算あっての事かと」半兵衛

「なにが言いたい?」信長


「こたびの挙兵は必ず義昭様の激によるもの、つまり連動でござる」平五郎


「つまり信玄と対峙すれば周辺諸国も動くと?」

「御意、これは陽動作戦にござる」平五郎

「3万の陽動だと?」信長


「難しゅうございます、周囲を恐れて信玄の進軍を許せば勢いつかせ対峙すれば

挟み撃ちの可能性も・・・」半兵衛


「平五郎!妙案はないのか」信長


「大殿お人払いを・・・」光圀

「光圀、なにごとか、参謀にも明かせぬ事なのか?」信長


「は、こたびの一大事、一筋縄では到底解決出来ませぬ、どうか我を信じ下さい」

光圀


「大殿、光圀めは嘘はいいませぬ、どうか我もお願いいたします」平五郎


「分かった、ものども聞いたとおりじゃ」信長

「わかりました、大殿の命なら喜んで」ゾロゾロ・・


「さあ、光圀と平五郎だけになったぞ、なにか南蛮渡来の秘策があるのだな?」

「は、大殿は墨俣にお忍びで視察されたときの大筒覚えてございますか?」


「うむ、覚えてるぞ、とんでもない南蛮渡来じゃったな。それがどうした」

「その後研究を重ね必殺の武器として完成させました」光圀


「はあ?」信長も平五郎も???

「あれがどんな役に立つというのだ?」平五郎


「必ずや信玄を葬ってごらんいいれます」光圀

「信玄軍3万を葬るつもりか?」信長


「まさか・・そのような武器ではありませぬ」光圀

「えーい、じれったい余にわかるように説明せよ」信長


「は、かの武器は南蛮渡来と言う名の未来兵器なのはご存じの通りですが・・」

「ばかもの、南蛮渡来で通せばいいのじゃ皆まで申すでない」信長


「ですがその南・蛮・渡・来を私とリョウコの手により更に魔改造しました」

「ば、ばかな南蛮渡来の更に先を行く改造じゃと?」

「御意」


「して、どんな?」


「かくかくしかじかでございます」

「な、ばかな!そんな妖術じみた事が現実に可能なのか?」

「可能です、すでになんども試し打ち完了してます。私は勝てる戦しかしません」


「そんな物が実在したら光圀が天下統一できてしまう・・」あせる信長

「大殿!われに野心など絶対にございません、大殿への忠誠は絶対に揺るぎません」


「う、うむ、そうであったな、余を裏切るつもりならとっくに出来たこと

桶狭間で情報を教えなければ簡単に余はあの世だった」信長


「考えてもみて下さい人払いしてまで秘匿してるのも全て信長様への忠義」

「う、うむ、許されよ余が其方達を信じないで天下布武などおこがましい」

「ですがこの秘密兵器を使うのは今回限りにします」光圀


「うむ、あくまでも織田軍は正々堂々、王道を行くのが筋じゃからな」平五郎


「分かった全てを任せるし此度の事信玄亡き後も絶対に誰にも秘密は明かさない」

「は、必ず信玄公は病死ということになります」光圀


「長浜城築城もそのためだったとはな」平五郎

「すべては大きな流れとしてつながってるのでございます」光圀

こうして3人の密談は終わった


怒濤のごとく進行する武田無敵騎馬軍団、対する同盟軍徳川勢を三方ヶ原で圧倒、

徳川家康からくも命からがら岡崎城に逃げ帰るも世紀の大惨敗


しかし怒濤の進軍中だった信玄が突然信州伊那の駒場で足を止めてしまった

しばらく待機後無敵の武田軍が撤退をはじめる、信玄病死が伝わって来た


「光圀、本当に信玄がみまかったようじゃ」信長

「は、南蛮渡来の必殺妖術にて確実にしとめました」光圀

「妖術の力恐ろしい物よ・・・呪い殺したも同然じゃな」信長

「は、この秘密、墓場まで持っていきます」平五郎

「うむ、いくら戦国の世とはいえこんなことは一度きりじゃ」信長

「は、必殺の暗殺武器。特定の武将だけを葬れる恐ろしき兵器でござる」光圀



って「かくかくしかじか」ってなんだよ!

っと思ってる読者様にここだけの種明かし<(_ _)>



墨俣に設置してあるメガ粒子砲、単体では150Kmの射程を誇るが

まさか直線で信玄に届くはずもない、かねてからリョウコは人工衛星を

衛星軌道上に100程配置済、全ての衛星に「反射鏡」が備えられている


メガ粒子発射、反射させピンポイントでターゲットに命中させる事は容易い

しかし光圀の魔改造はそれにとどまらない。なんとメガ粒子を中性子照射砲と

改造していた。中性子は恐怖の放射線、浴びると人体の遺伝子を崩壊させる


墨俣で稼働する核融合炉から中性子を抽出しメガ粒子砲にて反射衛星を介し

信玄にピンポイント照射、中性子を浴びた人体は短時間で全身「腫瘍」発症

見た目は病死扱い。一切怪しまれる事なく信玄は葬られた。

長浜城築城は衛星をコントロールする為、信玄特定はサスケ達の暗躍


実は光圀「一度だけ」の予定だった暗殺兵器、再び使う事になるがそれは後の話


あてが全くはずれてしまった信長包囲網おおいに動揺する。特に義昭

「信長め、なんたる幸運に恵まれたのじゃ・・」歯ぎしり義昭

「まさか信玄公が病に倒れるとは想定外でした」細川幽斎

「信玄め・・大事な時にまったく役に立たん奴じゃたわ」義昭

「ここは、再び恭順を示し信長様の御勘気を収めるのが肝要かと」幽斎

「このうつけ!なんで征夷大将軍たる余が配下に恭順せねばならんのじゃ」


「ですが、実質信長の力にはあながえませぬ」幽斎

「そなたはどちらの家臣か!出来ない事をするのが家臣たるものだろうが!」

「それがしはあくまでも三好勢にて義昭様の家臣ではございませぬ」幽斎

「ばかもの、その三好が余におべっかをつかい其方をよこしたのだろうが!」

「しかし、家臣でないのは事実にござる」幽斎


「その口の聞きよう、余を見下す気か?」怒りにふるえる義昭

「お言葉でござるがお上が致したこと何一つ実現してませぬ」幽斎

「な、なに~、えーい下がれ下がれ、余の前に二度と立つでない」義昭

「それでよろしいのですか?それは三好を敵に回すことにございますが?」


「下がれ下がれ」

「は、それでは失礼いたします」幽斎


「者ども出会え、これから信長を討つ」無謀義昭ここに挙兵する


「大殿、義昭様挙兵でございますその数三千」伝令

「うつけ将軍め八方塞がりで狂ったか」信長

「くくっ・・大殿、如何にして大義名分を得ようか苦心してたのに

お上から挙兵とは好都合でございます。ここは一気に!」平五郎


「うむ、朝廷に直ぐ使いをだせ、征夷大将軍乱心とな!」信長


その日の内にみことのりは下され僅か一日にして朝敵義昭軍制圧

みじめに捕縛され信長の前にだされる


「信長め、ここに到っては余も観念した、はよ首をはねよ」義昭

「とんでもございません上様の首をはねたら逆賊にございます」信長

「うううう・・・これだけの事をしたと言うのに余を助けるのか?」


「ふん、お前の首など三文の値打ちもないわ」と心で思う信長だったが

「義昭様斬首はなりませぬ」と平五郎の願いにより追放が決まった

ここに足利15代将軍義昭は追放され名実ともに室町幕府は崩壊した






信玄病没・・・

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