ご褒美
ついに念願かないます
「此度は大手柄であった」信長
「はは、多大なるご褒美をいただき恐悦至極に存じます。」平五郎
「何を言うか全て其方の実力、力でもぎ取った領地じゃ堂々とせい」信長
「は、しいてはこの地の名称ですが現在「今浜」となってますが大殿の偉業を称え
長浜と改名したく」平五郎
「ふ、余にゴマをすってもなにも出てこないぞ」ご満悦信長
「更にではございますが、拙者改名を致したく」平五郎
「ほう」
「柴田勝家様と丹羽長秀様の名字を一字づつ頂き「柴羽平五郎」と
名乗ります
「ふふふ、其方はなかなかの策士よのう・・・」
「は、織田家一枚岩の為ならなんでもいたします」平五郎
「うむ、全て許す。精進せい!」
「ははっ」
「やったぞ光圀、領地じゃ領地!」
「おおおおっついにやりましたな」光圀
「其方が望んでおった今浜、いや長浜を拝領したぞ」平五郎
「ありがたき幸せ、長浜の地は誰1人として気がついてませんが実は
今後織田家天下布武のための最重要地にござる」光圀
「はあ?それはあまりにも大仰と言うものだろう」平五郎
「これからの世は物流革命と農業改革にござる」光圀
「まてまて、それは其方我と出会ってから何時も言ってるぞ」
「ようやくそれが実現する機会なのです」光圀
「うーむ、我には全くわからん・・・」
「墨俣では準備しか出来ませんでしたが長浜なら実践出来ると言う事です」
「何をしたいのかは分からんがとにかく領地の政すべて其方に任せる」
「そのために小谷から民をすべて奪ってきたのです」
「しかし、裏切り者とはいえ浅井長政殿は名君と誉れ高い民百姓も慕っておるぞ
無理矢理拉致してきて言う事を聞くものだろうか?」
「卑怯千万かも知れませんが天下布武のため。今回は「織田薬」活用します」
「おおっ人心を惑わす妖術薬じゃな」平五郎
「人聞き悪うございます。民を幸せにする万能薬と言って欲しいです」
「分かってるとは思うが拝領したとはいえココは元敵地いつでも敵は取り返
すべく兵をおこしてくるか分からんぞ、油断は禁物じゃ」平五郎
「そのための富国強兵策でござる、万事お任せあれ」光圀
まずは初手、長浜城築城に光圀は着手した
予め墨俣秘密基地で部品は出来ていたので現地で組み上げるだけ
前回の撤退劇でみせた土木作業専用からくり機械が
唸りを上げて外堀を掘削、残土をうず高く積み上げ、速乾コンクリートが
城壁を固める。
墨俣潜入でサスケが舌を巻いた継目なしの城壁は鉄壁、完璧
わずか2日で城の堀と外廓は完成した。これでは敵軍つけいる隙などない
「こんな凄い建物は初めて見た」腰抜かす平五郎
「殿、いまさらでござる、墨俣でさんざん見て来たでしょうに」光圀
「だがのう、墨俣はまだ「お城」として外見上は保っていたが・・」
「わが領地となった以上、体裁などは無用、実用性第一でござる」光圀
「しかし、物見台にあれほどの高さいるのか?」平五郎
「当然です、遠くを見渡せれば見渡せるほど敵軍をいち早く察知出来ます」
いや、本当の目的は「電波塔」なのだが戦国時代では極秘事項
「あの円形の巨大な盆はなんじゃ?」
「は、遙か高き天に放ったからくり箱からの返事を受ける特殊な盆でござる」
つまり衛星電波送受信用パラボラアンテナ
「高速でクルクル廻ってる戸板はなんじゃ?」
「は、からくり忍者にて敵兵の位置を探る装置にござる」
つまり高性能異世界24世紀製レーダー途方もない性能だが今は秘匿
「あのブンブンとびまわるハエみたいなからくりはなんじゃ?」
「は、ドローンという万能兵器でござる」
「あんなものが万能兵器?」
「は、平時には農作物の管理を行い。時には領内をくまなく探査します」
「いざ戦となればその運用方法は数限りがございません」光圀
「あれもUFOと同じで敵には見えないのじゃな?」
「は、ほどんどの味方にも姿形は見えません」
「うむ、何も知らない者がみたら妖術とか魔法使いと恐れられてしまうからな」
「平五郎様には包み隠さず伝えた通り必要以上の物は全て秘匿します」
「うむ、万事心得ておる。心配するな」平五郎
「我らも命を賭してでも秘密は守ります」半兵衛、サスケ、小六
「ブーン」言ってるそばから一機のドローンが光圀の前に降り立つ
「殿(平五郎)ごらんのとおり伝令代わりになります」
「おお、報告が来たのか・・これは便利」
「こちらをご覧下さい」
からくり画面を平五郎に見せる
「おお桶狭間の戦いのとき見たからくり絵じゃな」
「御意、今回は演習ですので敵襲ではございませんので安心下さい」
「おおお、UFOと同じ様に索敵が出来るのだな」
「これならば万が一打ち落とされても犠牲者は出ません」
「先程も言いましたが農地の状態も一目瞭然で管理出来ます」
「むむ、確かに万能感あるな」
「場合によっては兵器を搭載して敵兵を討つ事も可能にござる」
「恐ろしいな・・」
「まさに無手勝流の先陣を切れる最先端兵器でござる」光圀
「で、話はかわるが湖畔に立ち並ぶ怪しき小屋は一体なんじゃ?」
「は、新しき概念「造船所」にござる」
「ふふーん、読めてきたぞ。つまり光圀は海運業を行うのじゃな」
「さすがは殿、左様にございます」
「いかに農業改革を施し大量の農作物を収穫出来ても地産地消では限界がござる」
「つまり農作物を迅速に運搬するための大船造船と言う訳か」
「御意、この地は京にも堺にも利便性が高く、危険が多い陸路を使いません」
「なるほど、この琵琶湖を利用しての海運か・・・さすれば長浜は最適地」
「行きは農作物を積み帰りは堺から貴重品を運搬出来ます」
「ぐ、・・・つまり往復無駄なしと言う事か」
「は、物流とは無駄があってはなりません」光圀
「それだけではあるまい?」平五郎
「さすが殿」
「つまり、この地は外海にも近く諸外国との交易も可能」
「は、今現在は薩摩などを経由してる本当の南蛮渡来を我が物に出来ます」
「堺はそれで繁栄してるな」
「美味しいところを我が織田軍が手にするのです。どうです長浜いいでしょう?」
「おそろしき慧眼・・・」平五郎
「浅井長政裏切った事を必ず後悔しような」平五郎
「長政様は名君なれど長浜の本質を理解してませんでしたから」
「さすがは平五郎、今まで領地を望まなかったはここが欲しかったからか」
信長
「御意」
「うーむ、それにしてもこの城は気に入った。わが居城にしたいぐらいじゃ」
「恐れ多きことにございます。大殿にはこんな小城は似合いませぬ」平五郎
「ほう?なにかあるのか?」
「は、大殿の居城は覇王にふさわしい豪壮にして雄大でなくてはなりませぬ」
「なにか構想があるのだな」
「は、全てお任せ下さい、築城術この平五郎誰にも負けませぬ」
「墨俣と長浜、そして岐阜城の改修と今まで其方の築城術見て来たが実用第一
豪壮とか雄大とかは別の感性も必要に感じるが?」
「はい、今までは戦に勝つことが目的の築城でしたが大殿の居城は違いまする」
「で、あるか、ならば全て平五郎に任せよう」信長
「は、万事おまかせください」
「ということで今回も光圀、頼んだぞ!」
「と、いうか殿(平五郎)はじめから丸投げですか!」光圀
「当たり前じゃ、我が口出したら船頭多くして船山に上るじゃ」平五郎
「光圀殿、これは大変でござるぞ、大殿の居城となれば美の追究も必要」半兵衛
「今回は半兵衛殿の審美眼を一番の頼りにしたく」光圀
「左様、半兵衛様の美に対する造詣は他の追従を許しませぬな」サスケ
「いえ今回は丹羽長秀様に総指揮をお願いしたく」光圀
「なぜじゃ?」平五郎
「織田家一枚岩へ必要な事にございます、政治が絡むのです」光圀
「つまり築城奉行に丹羽長秀殿、設計は光圀と半兵衛と言う事じゃな」平五郎
「まだ織田家家臣では無名ですが藤堂高虎様の築城術も素晴らしく」光圀
「やつは仕える主を次々とかえる浮気者じゃぞ?」平五郎
「いえ、より有能な主を求めてるに過ぎませぬ。つまり有能の証」光圀
「とにかく其方の申す通りに動く。大殿に言上しよう」平五郎
こうして安土城プロジェクトが立ち上がった
「さて、城の問題はここまで。これからの方針だが」信長
「ははっ」
「今回の件でいよいよ義昭と縁を切る時が迫った」
「大殿、なぜでございますか?」柴田勝家
「婿殿(浅井長政)を裏切りに走らせた義昭めの大罪許せんのだ」信長
「大殿、それはまだ時期尚早にござる」平五郎
「黙れ、余はもう我慢ならんのじゃ、バカ殿のお陰で無用な戦ばかり」信長
「ですが幕府を敵に回せばすなわち「朝敵」となります」平五郎
「そこじゃ、平五郎!光秀を使ってなんとかせい!」
「つまり、玉虫色の勅命ですな」平五郎
「もうじき長嶋城は陥落する。さすれば畠山は落ちたも同然、今度は畿内統一」
「なるほど・・・そのためにはまず義昭様が邪魔なのですな」平五郎
「もはや天下布武の為には幕府の威光など無用となった」信長
「実はサスケと半兵衛の調略により三好一族取り崩し間近にございまする」平五郎
「ほう、あの三好一族がか?」
「つまり足利氏を見限ったのでしょう・・油断はできませんが」平五郎
「烏合の衆達の離合集散はこっけいじゃのう」信長
「ない力を有るように見せ、出来ない野望を果たしたいのでしょう」平五郎
「三好勢の中で細川幽斎は有能じゃ、あと油断ならんが松永久秀もじゃ」
「は、両名ともすでに恭順の意を示してます」光圀
「であるか・・」
「残る勢力は堺と本願寺にございます」平五郎
「うむ、堺は武装してはないが独自の自治権がありどこの国も手出しが出来ない」
「は、鉄砲をはじめ南蛮渡来や物流の発信基地各大名達も迂闊に手を出せませぬ」
「ふ、平五郎のお陰で我が軍はほとんど堺とは縁が切れてる、遠慮無用じゃ」
「いえ、やはり堺の経済力は侮れませぬ。利用する価値は高うございます」
「ほう、其方なら手なずけられると申すか?」
「は、堺はすべてが金ずくでございますならば策はあります」平五郎
「堺を牛耳れれば諸大名達を経済で押さえ付ける事が可能じゃ、なんとかせい」
信長
「は、万事お任せください」平五郎
「お初にお目に掛かりまする」光圀
「ようこそおいで下されました」今井宗久
「此度は大殿よりの命により馳せ参じました」
「ほう、我が堺は今まで日の本全ての大名様から一切の干渉を受けない主義
で通ってまするが?」宗久
「はい、それは承知してまする、日の本の商い全てを司る発信基地にて
迂闊に手出しすればその国の死活問題となるからです」光圀
「ほほう、そこまで存じていながら何用でしょう?」
「今回は素晴らしいもうけ話ですぞ」光圀
色めき立つ宗久だがそこは堺の商人代表格眉一つ動かさない
「ほほう、つまり武力をちらつかせての威嚇による恭順を迫る話ではないと?」
「当然でござる、堺と織田家は共存共栄がなにより大事」
「言葉で言うは簡単ですがなにか具体策でもあるのでしょうか?」
堺の商人らしく早速実利を求めて来た
「まずはこれをご覧下さい」
「こっこれは?」
「我が織田軍で開発した新種子島でござる」
「ほほう、拝見致します」
「いかがかな?」
「こ、これは恐ろしゅうございます。今までの種子島とは別物・・」
「これを十万丁作れますか?」光圀
※宗久に見せたのは単発式の後込め銃、最先端銃ではない
「な、なんと!」
「織田家天下布武のために必要な量にござる」光圀
「鉄砲職人に尋ねなければ確かな事は申せませんが時間さえいただければ」宗久
「時間は与えますが独占販売していただけなければ意味がありません」
「ですが我々は商人、何でも買い何でも売るのが商売にて」宗久
「共存共栄したいのならば・・・」光圀
「ほう、やはり威圧ですかな?」宗久
「いえ、あくまでも商談でござる、ですが堺の将来をよくお考え下され」
「う・・・」
「それは高くつきまするが?」宗久
「勿論独占販売いただく約定を頂ければ決して損はさせませぬ」光圀
パチンパチンとソロバンをはじいてみせる光圀、この日の為にソロバンの特訓を
していた
「ほほう・・・しかし独占販売となるとこの位は」「パチン」
「こ、これは御手厳しい・・せめてこれでご容赦を」「パチン」
「そ、それでは職人を食べさせられません、せめてこれにて」「パチン」
「く、それでは織田家は破産でござる、これが最大譲歩」「パチン」
「光圀様は戦上手・・わかりました今回は清水の舞台から飛び降りましょう」
実は宗久、光圀との商談が楽しくてしょうがない
「この男は信用出来る」すでに宗久の心をとらえていたのだ
「堺の周辺を3万の兵で囲んで置きながら商談とは恐れいりました」宗久
「いえいえ、我らの談義を邪魔されないように警備したまでにて」光圀
「3万の兵を簡単に動員できる力、織田家中でも格段の信を得ている証拠
それすなわち光圀様の実力そのもの・・」宗久
「お若いのに大した方でござるな」宗久
「なんの、我は大殿、そして平五郎様の使いの者にて」光圀
この時点で堂々としてるのは今井宗久だけ、他の堺衆は震え上がってる
「そ、宗久殿、我は織田様おそろしゅうござる」堺衆
「光圀殿も申されていた、織田家に与すれば共存共栄とな」宗久
「軍門に降るのですか?」堺衆
「だから光圀殿は申されたろ?あくまで商談だと、大義名分、我らに義を
与えてくれてるのじゃ」宗久
「なるほど、あくまでも武力での脅しではないと我らの顔を立ててくれた」
「そういうことじゃ、勿論その分儲けさせてもらうがな」宗久
「大殿、これで堺勢は抑えました」平五郎
「うむ、またしても無手勝流炸裂じゃな」大喜びの信長
「ですが必ず新種子島は横流しする事でしょう」平五郎
「な、なんと!裏切れば成敗だと脅したのにか?」
「目の前に金を積まれればなんとでも誤魔化してくるでしょう」
「けしからん」
「ですが核心部分は明かしてません」平五郎
「ふふふ、裏切られるのも前提と言う訳か」
「きゃつらめも商売ですから、しかし代償は必ず払わせます」光圀
「其方も悪よのう・・つまり値切り交渉に当てるのか?」信長
「どの大名に横流ししたのかをサスケに当たらせて敵対勢力を判断します」
「なるほど、弱みをつかむ作戦じゃな」
「当然ですそのように契約書を交わしましたので」平五郎
「ほう、いかにも商人らしいな、契約書か・・」
「は、言った言わないを防ぐ為にこれからの基本にござる」平五郎
全部光圀の受け売りなのだが・・
「後込め銃の設計図は渡しましたが連発式とライフリング技術と弾薬の
からくりは秘匿してます、そちらは納品後こちらで改造いたします」
「なるほど、後込めだけでも堺の商人にとっては画期的だからな十分他国への
商売になるな」信長
「御意」
「更にですが・・」
「なにか仕込んだか?」信長
「は、新種子島の要「撃鉄」部分は特殊金属、光圀しか作れません」
「うむ、それは知ってる」信長
「撃鉄は独占販売なのを利用して織田軍には発砲出来ないからくりを施します」
「前回の姉川の戦いと同じなんじゃな」信長
「御意、いざと言うときに撃てなくて敵はあわてる事でしょう」光圀
「だが、堺の商人の信用を傷つけたりしないか?」信長
「大丈夫です契約書の片隅にちゃんと見えない様な小さい文字で記載済みです」
光圀
「ほう、語りで知られる堺をたぶらかすか、それは愉快」
「人聞き悪うございます、堂々とかわした契約書にて」ニヤリ光圀
「それに織田家を裏切って横流しするは咎められて当然だしな」信長
「御意、売る方も買う方も不届き者にて」光圀
「話は変わるが」信長
「は、」
「光圀の話だと本来は自前で一万丁位揃えられると言っていなかったか?」
「は、十万でも可能ですが一万が限界だと諸国を騙す手立てと堺の商人への
手がかりを得る為でござる」
「全てはこちらの思惑通りか・・うむ」信長
「更には堺の商人を通すことで大量に生産される農作物の輸出先となります」
つまり堺の商人がワンクッションになる、ロンダリング技術
「わが織田家に敵対しなければあらゆる作物が流通し他国にとっても利が
あります」
「うむ、敵対勢力にすれば我が家へ軍資金をどんどん提供する行為だな」
「御意、しらずしらずに織田家は肥え太ります」平五郎
「天晴れじゃ、富国強兵とはまさにこのこと」大喜びの信長
「大殿これは別の政策になりますが・・」平五郎
「余は今機嫌がよい、なんなりと申してみよ」
「はは、富国強兵の次策、年貢米の撤廃にござる!」平五郎
「ば、ばかな!民百姓から年貢をとらないでどうやって領地を維持するのだ」
「は、先だっての通貨制度を推し進め流通体系を米主体から通貨主体へと
切り替える方策にございます」
「わからんな、今まで通りの年貢方式になにか欠点でもあると申すか?」
「は、年貢方式は取り立てる役人も収める百姓も不正を行います」
「な、なに?不正とはなにごと」
「は、年貢米を検査するときにこぼれ落ちた米はすべて役人のまいない、又
検地をごまかし不正に作付面積を少なく申告し百姓は米を不正に備蓄します」
「うむ、確かにそれは認めるしかしそれはお互い様で今まで通って来た」信長
「賄賂が横行する政は必ず衰退します、またお上をないがしろにする百姓どもは
領主の為になど働きませぬ」平五郎
「それはある程度仕方ない、戦国の世じゃいつ領主が変わるか百姓は分からん」
「民の忠誠を得て国が一体になることが究極の富国強兵にござる」平五郎
「其方の理想は分かった、しかし年貢を無くして一体収入をどうやって得るのだ」
「は、すべては通貨による税金制度といたします」平五郎
「ほう、だが民百姓はどうやって金子を得るのだ?」
「生産した米や農作物すべてに適正価格を取り決め買い取ります」
「そちはうつけか!年貢を廃して収入がなくなるのにどうやって買い取るのじゃ」
「は、買い取り価格と販売価格に差をつけ差額が収入となります」平五郎
「堺の商いと同じ方式じゃな」信長
「御意、さらに百姓どもが得た現金から一定の税金を取り立てその金で
公共設備などを作るのです」平五郎
「公共設備じゃと?」信長
「はい、道路の整備、水路の整備、公共でするべき事はいくらでもあります」
「そんな事は民百姓を徴用してただ働きさせれば済むことじゃ」信長
「いえ働いた者にはそれに適した賃金を支払います」平五郎
「むう、確かに民どもを掌握するには金じゃな」信長
「は、全て墨俣にて実検してきました」平五郎
「なるほど、・・確証があると言う事か」信長
「御意、先日の撤退、我が軍を救ったのは墨俣人夫どもにございます」平五郎
「おお、そうであったなあの時墨俣人夫の活躍余は忘れてないぞ」
「更にこれは大殿と我々しかしらない国家秘密でございますが・・」
「うむ、からくり兵隊の事じゃな」
「は、我が平五郎軍は全てからくり人間にござる」
「死なない兵隊・・恐ろしい事じゃ」信長
「飯も食いません」
「な、なに?飯を食わないでどうやって動くのじゃ?」
「は、からくり人間は水が食料にござる」平五郎
「全ての民をそうしてくれたら助かるのじゃが・・」信長
「そ、それは不可能にござる人間はあくまでも人間です」平五郎
超小型核融合炉搭載生体アンドロイドは異世界24世紀の革新技術
なんと消費した以上に水を排出する超クリーンエンジン
正し量産型につき知能は戦国時代の足軽級に調整されている
軍事バランスを考慮し強すぎないように調整されている切られれば手足はもげ
撃たれれば見かけ上は負傷もしくは死亡する。自我は極力抑えられて
一般の民とは接触させない。全ては怪しまれない為の設定
なお食事は可能だしちゃんとエネルギー変換も出来る俗に言うモブ
回収専門部隊があり順次死傷兵は墨俣工場へと運ばれて再メンテされる
だがそこは最先端異世界技術、思ってもいない自我が徐々に芽生えて
自然と個性、リーダー、世話係、教育係などが発生してる
初めからそのような設定なのかもしれない。人間臭さを帯びだしてるのだ
「この分だと名持ちの武将もでてきそうだな・・所帯をもつ者もでるやも」
光圀はそれもよかろうと思ってる。
「富国強兵策は分かった、平五郎が言うのならよきにはからえじゃ」信長
「もう一つの利点、神社仏閣への貢ぎ物が減り僧兵を養う糧を奪えます」平五郎
「なるほど一石二鳥以上の効果なのだな」
「御意、ですが大殿は神仏を否定する訳ではないと聞きました」
「いかにも、正しき教えならば余は大賛成なのだ」
「であれば金子にて援助が出来ます」平五郎
「第六天魔王などと余は名乗っているがあれはカッコ良いからだけでな」信長
「はい、実に禍々しい響きは大殿の大好物ですな」平五郎
「政教分離を果たし民に犠牲を強要する不埒な教義なるを破壊するのが余の願い」
「は、大殿の正しき考え平五郎感銘いたしました」平五郎
「さて、堺はなんとかした、次は本願寺勢じゃ」信長
「石山に拠点を構える本願寺勢力は我が軍を上回る10万を越える兵力です」
「しかも平五郎得意の無手勝流は不可能じゃな」信長
「残念ながら敵の補給路を断ちつつ長期戦がまえしか方策ありませぬ」平五郎
「つまりは本願寺自体の弱体化の前に支援勢力を削ぐことからか」信長
「御意、先日もうしました通り堺の商人をさぐり敵対勢力を逐一監視いたします」
「うむ、その方面サスケたのんだぞ」信長
「お任せ下さい」サスケ
領地改革が進みます




