初仕事
義昭将軍赴任意気揚々、一方で柴田勝家活躍の場が・・
「領地内の楽市楽座、街道整備、全てお任せください」平五郎
「うむ、岐阜城からの軍運用がこれで容易となった。後は上洛だけ」信長
「ですが、収入を失った神社仏閣勢、増兵どもの反目は必至となりました」平五郎
「予想された事よ。いずれにしても政教分離は吃緊の課題避けては通れぬ」信長
「全国に勢力を誇る本願寺勢は決してあなどれませぬ・・兵力でいえば我が軍の
数倍規模にござる」半兵衛
「一部の増兵以外は一向一揆勢、うぞうむぞうじゃ」信長
いまや一向一揆勢は畿内いたるところに拠点をつくりどこの大名武将からの
指図もうけない独立国家として運営してる地域まである。特に加賀一帯
「死することが極楽浄土の道と信じる信者どもは死を恐れませぬ
決して油断ならざる相手でござる」サスケ
「仏の道を自らの都合の良い様に人心を惑わす間違った仏道とやらを余は
心から憎む」信長
いつの世でも宗教観を利用し大衆を操ろうとする勢力はつきものなのだが
戦国時代では「生き死に」の域まで宗教が入り込むのでたちが悪い
「邪教信者は人にあらず正義は我にあり」宗教戦争が血みどろになる要因だろう
最近は光圀から贈られた南蛮渡来「洋式甲冑」なるものを好んで着用する信長
間違った宗教観を民に押しつける神社仏閣勢への憎悪を体現してる
この頃からすでに敵勢力からは「仏敵、第六天魔王」などと恐れられてる
「多くの民百姓は弱おうございます。今の政では富は得られず塗炭の苦しみ
明日も見えずただただ闇雲に仏に救いを求める、そこにつけこむ坊主共」半兵衛
「とどのつまり永らく戦乱の世が元凶なのじゃ」信長
「御意」
「今の世を平らげるには綺麗事など無用、武を持って制するしか道はない」信長
「ははっ、この平五郎大殿の為に一生懸命働きまする」
「うむ、頼む。そちの無手勝流は信長軍最強、ほかのバカ武将達では血を見るのが
戦と勘違いしてる輩ばかり。本来の戦とは刃など交えず相手を屈服させるこそが
究極なのじゃ。平五郎しかそれが出来ないとは実に嘆かわしい」
「大殿、お願いでございます。そのことはどうか内密に願いまする」
「うむ、バカ共は嫉妬に狂い平五郎の命を狙っているそうな・・許さん」信長
「それはさておき大殿準備が整いました浅井長政殿との連携も出来上がり
これより両軍で京の都に凱旋でござる」サスケ
「ふふふ、他国は驚愕するであろうな。岐阜城出立時に一万五千の兵だった筈が
京の都では6万の大軍勢だからな」信長
「御意、敵勢力は腰を抜かすに違いありません。威嚇こそ最大の無手勝流」
平五郎
「ザッザッザ」大軍団が京の都を行軍する。周辺諸国は度肝を抜かれただただ
恐れおののくばかり。戦う前から戦意喪失する国が多数。
勿論これだけの大軍団を進軍させるには後方支援がもっとも重要。見えない所で
光圀の暗躍があったことは言うまでも無い。
「ありえない・・このような大兵力どうやって食べさせてるのだ?」
「みろ!織田軍の装備。足軽甲冑つけてないぞ!あんなので戦えるのか」
「しかし、よく見てみろあの足軽ども一体どのくらいの種子島装備してるのじゃ」
「日の本全ての種子島をかきあつめたのだろうか?とてつもない財力じゃ」
光圀のステルス技術により新種子島は傍目からは旧式然の種子島にしか見えない
またステルス甲冑、つまり防弾チョッキは新素材なので服の内側に着用出来る
見た目では足軽共は無防備にしか見えない。
また足軽1人1人の装備「PS」(パワードスーツ)のお陰で迅速かつ軽疲労での
行軍が可能になってる。全て「南蛮渡来」ということで誤魔化してるが
はいのう(ランドセル)に小型アイテムボックスを仕込み1月分位のレーション
武器弾薬等を常備してる。お陰で驚異的な長期遠征が可能になってる
勿論だが逃亡兵や寝返り、裏切り兵にはアイテムボックスを開けない仕組み
全ての兵はID登録されて位置情報を把握されてる。物騒だがはいのうを
背負ったまま裏切り敵重臣等に近づけば遠隔操作で自爆も可能
更に先頭を進む騎馬軍団2千、すべてアンドロイド馬その性能は
いまのところ秘匿されてるがいざ戦となれば驚異的な身体能力を発揮するだろう
騎馬兵が下馬するとアンドロイド馬は自動的にアイテムボックスに収納される
馬の世話など無用、これまた全て「南蛮渡来仕様」ということで全兵が納得済
黒金の鎧真っ赤なマントを翻し信長は全軍の先頭を特別仕様の白馬にて行く
その禍々しさはまさに威風堂々、第六天魔王の風格十分。
「平五郎め奴は余の好みを全て心得ていて心憎いばかりじゃわい」ご満悦信長
圧倒的行軍を一目見ようと集まった群衆はざわつく
「さすがうつけ殿よ、あれでは撃ってくださいと言ってるようなものだ」群衆
「ば、ばか!滅多なことを言うと首と胴が離れるぞ、信長様は無敵なのじゃ
迂闊に射かけてみろたちまち大義名分が立ち首謀者全員首塚の肥やし必定じゃ」
「ぶるるる、おそろしやおそろしや」
「あ、あまりにも大軍すぎて後ろがかすんでみえん・・」
「それよりもみてみよ、途中途中にあるあの荷車・・なんとも面妖な」
勿論それは兵員トラックと補給トラックなのだがこれまた迷彩技術により
荷馬車にしか見えない
騎馬兵の後に長槍部隊が続く
「おい、見てみろ織田軍の長槍、噂には聞いていたが通常の倍はあるそ
あれで戦えるのか?」
有名な織田軍の長槍だが実用上は問題があったとの評価。だが光圀の手により
カーボンファイバー化されてるので軽量でしなやかながら鉄よりも強い
長槍は槍先で敵を突くというよりもその長さを利用し「はたく」に適してる
しかし光圀槍は「突く」性能が格段にUPしてるのだ。対手は長間合いからでは
はたかれるのがせいぜいだろうと高をくくってるとあっという間に串刺し
結局あまりにもの大軍団におそれをなした敵勢力からの妨害活動は特になく
織田軍は三井寺極楽院に入城を果たす。ついに念願の上洛がかなったのだ
京を追われ事実上放浪していた義昭だったが信長上洛に合わせ匿われていた
朝倉氏の元に信長の使者が迎えに来たこともあり無事京の都に戻ってきていた
全てを成し遂げ信長感無量・・・
「よくぞまいった余は首を長くしてまっておったぞ」義昭
「はは、わが織田軍が将軍与力とならば無双にござるどうか安心くだされ」
「うむ、うむ」満面笑みの義昭
「何分田舎侍ゆえ碌な物もございませんが心ばかりの献上品奉納したく」
「おおおおお、これは素晴らしい。オホホホホホホ」輝く財宝に崩顔義昭
「この程度の目くらましに色めき立ちおって、義昭どれほど切羽詰まっていた?」
一瞬でその度量を見抜いた信長
「其方に使わした光秀は息災か?」義昭
「は、こたびの上洛の段すべて光秀殿からご教授いただきました」信長
「うむ、余が朝廷と将軍とはなんたるか全てを教えたからな」
「ひいては是非光秀殿行儀作法指南役としてわが配下に頂戴致したく」信長
「うむ、田舎侍にはそれも必要だろう光秀から文で聞いておる、許す」義昭
「ばかめ、其方では光秀の才脳など引き出せぬわ」内心で見下ろす信長
「義昭様、早速ではありますが15代征夷大将軍赴任へと運動致します」
「うむ、朝廷への運動はすんでおるおって勅使が来る手はずじゃ」
「ばかものめ、我が軍あってのことだろうが」心で叫ぶ信長
数日を要さず義昭は晴れて足利15代将軍となった、義昭の絶頂期
虎の威を借りた虚勢、砂上の輪郭なのだが・・・
「上様安心めされるな。畿内にはまだ上様を快く思わぬ勢力が跋扈してますぞ」
「うむ、不届き者の成敗、全て信長に任せる」
「御意、では早速」
「信長、だが三好一族は狡猾にして一筋縄では行かぬぞ。あやつらは朝廷を
つかい絡み手でくるゆえ」義昭
「は、上様就任となった今、たてつくは朝敵と同じにござる正義は我にあり」
「うむ、うむ」義昭
突然
「う、上様急報にござる」伝令が駆け寄る
「なにごと」
「たった今三好軍挙兵、その数三万」
「な、なんと今その話をしてるそばから挙兵じゃと?」義昭
「と、言う訳で上様(義昭)からの下知じゃ。こたびはなんとする?」信長
「はは、今の信長様のお力をもってすれば力押しも可能にござる」平五郎
「ほう?お主得意の無手勝流ではないのか?」
「こたびは他の武将に活躍の場を与えるのが得策にござる」平五郎
「なるほど、時には武力を見せつけるのも必要ということか」信長
「は、特に信長様を見下してる義昭様に誇示する狙いもありまする」
「敵ならす味方もギャフンと言わす一石二鳥作戦じゃな!」信長
「ですが・・・」
「ん?ですが、なんじゃ申してみよ」信長
「こたびの戦は短期決戦かつ必勝が絶対条件」平五郎
「当たり前じゃ、武力を誇示するのにもたもたしてたら逆になめられるは必定」
「筆頭家老の勝家様とて難しい事と存じます」
「なぜじゃ?我らには無敵の新種子島があるのにか?」信長
「勝家様は種子島に信を置いてませぬ、あくまで白兵戦が全てとお考え」
「権六の石頭にも困った物よ・・墨俣でこっぴどい目にあったというに」
「柴田様は他人の助言をことさら嫌います独自の戦法こそ全てと盲信されてます」
「う・・・我慢ならん、余が成敗してくれる!」信長
「なりませぬ、今柴田様を成敗すれば織田軍は滅びます」平五郎
「ぬ、なにゆえじゃ!」
「私どもを一番快く思わぬ柴田様成敗となれば信長様は我以外全てを敵に
廻してしまいまする」平五郎
「其方がいればそんなもん蹴散らしてくれるわ」
「なりませぬ、織田軍は一枚岩が基本、内乱は敵に利を与えるばかり」
「ぬ・・・ではどうすれば?」
「柴田様の顔をたてながら勝利に導くのが肝要かと」
「なるほど、其方の鼻をあかそうとやっきになる権六を手の平で操るか・・」
「柴田勝家様は拙者の大先輩、師にござる、そのような無礼な振る舞いは
決していたしませぬ」平五郎
「あれだけ憎まれてるのに師と仰ぐのか・・天晴れじゃ」信長
「だが本音と建て前ぐらい余にはつつぬけじゃがな」ニヤリ信長
「め、滅相もござりませぬ、我には二心などございませぬ」
「まあ、よい、で?具体策は?」
「大変申し訳ありません、作戦が知れてしまっては柴田様の嫌忌を買います
それだけはなにとぞご容赦ください」平五郎
「あい、わかった。そちの織田家を思う心、こころに染みた。決して忘れぬ」信長
「こたびは柴田様快勝にて織田家安泰を計りとうございます」平五郎
「うむ、よきにはからえ」
「権六!(柴田勝家)」
「は、」
「此度の三好一族成敗力押しと決まった、さすれば一番の手練れにして猛者は
そち以外におらぬ。任せてよいな!」
「ははっ、万事お任せください。こざかしい小手先の謀略など笑止千万この勝家
身命を賭して三好一族成敗してみせます」
「うむ、我が軍と浅井軍合計4万程其方に任せる故吉報をまつ」
「な、なんと4万!そのような大軍を我に頂けるとは恐悦至極。必勝間違いなし」
「亀割勝家の神髄見せてみよ」信長
「はは、お任せあれ」
「柴田様吉報をお待ちしてまする」平五郎
「ふふふ、さすがは大殿よいざとなったら武力が物をいう事よくご存じじゃあ
今回は平五郎の出番はないと知れ」勝家
「はは、武の力存分に発揮してくだされ。心より応援致してます」平五郎
「む?其方悔しくはないのか?」勝家
「筆頭家老の柴田様の御出陣でござる喜びこそあれ悔しいなどとは無礼にて」
「う、うむそうであったな」
「こたびの戦で平五郎めに目に物見せてやると思っていたが・・」
ちょっと平五郎を見直す勝家だったのだ
「殿逆ですぞ、こたびの戦で失敗したら笑い飛ばすつもりかと」勝家側近
「馬鹿者!失敗などしたら平五郎に笑われるだけで済む物か!首が飛ぶわ」
「大殿は申された「亀割勝家」とな!つまり後はないぞと。背水の陣なのじゃ」
「殿(勝家)安心ください。敵三好勢は3万こちらは4万負ける筈ありまぬ」
「戦は数でやるものではないぞ、如何に作戦をたてるかじゃ」
勝家には勝家なりの理想とする戦略がある
「まずは数の利を活かして野戦を仕掛けるが得策じゃが敵もその手には乗って
こないだろう」
「いかにも」側近
「だが手の者に調べさせたところ三好一族に3万もの兵を収容出来る城はない」
「と、いいますと?」側近
「大軍といえども籠城となれば分散するしか手立てがないのじゃ」
「つまり緒戦は野戦の可能性が高いのですな?」
「うむ、畿内に明るい三好じゃ必ず地の利をとり山を背にした布陣となろう」
「なるほど」
「戦は高所から低所へ仕掛けるのが一番の利」勝家
「わざと敵の策に乗るのですか?」
「いくら武の誉れが高い我が柴田軍といえども地の不利はいかんともしがたい」
「御意」
「つまりは囮じゃ」
「な、なんと、策を弄さないのが我が軍の誇りではないのですか?」
「話を最後まで聞け!あくまでも我が軍は正々堂々じゃ」勝家
「????」側近
「分からぬのか?大殿の本心」勝家
「わ、わかりませぬ・・・」
「大殿は申した、浅井軍との連合軍だと」勝家
「はあ?それがどうしたのでしょう」
「我も頭固いがそちは石頭を越えて鉄頭じゃな」
「はあ・・」
「浅井軍五千を伏兵にせよとの下知じゃ」勝家
「な、なるほど!」膝をポンとたたく側近
「正面から堂々と戦う我らに揺らぎはないが浅井軍の伏兵も作戦」
「山頂に伏兵を置き時をみて挟み撃ちでござるな」側近
「それだけではないぞ」勝家
「まだ他にあるのですか?」
「敵三好勢の支城すべてに伏兵を置き寡兵となったところを急襲する」
亀割勝家、本作中では今まで凡将然だったが実際は織田家筆頭家老
伊達ではない
「そ、それでは敵兵の逃げ場がなくなります」
「だから短期決戦と申したはず」
「敵は野戦をしかけその後で籠城戦と考えてますからな」
「どうじゃ?4万もの兵がいればこそ可能な作戦じゃ」
「お、恐れいりましたこれならば必勝まちがいなし」
だが勝家は知らない三好の鉄砲数二千、一方柴田軍五〇〇鉄砲の数こそ
勝敗の全て。流れゆく新しき時代について行けない勝家に明日はない
勿論この時点で新種子島を有する柴田軍の方が若干有利なのだが勝家自身
鉄砲に信を置いてない。鉄砲部隊を全面に押し出す気などさらさらない
鉄砲の使い道は「掃討戦」に限ると思い込んでいる
鉄砲などは卑怯千万と天下に知らしめるつもりなのだからたちが悪い
両軍が所定の位置に布陣し体勢は整った
「いでやそうらえ!」
「ブオォオ・・」ホラ貝の合図とともに両軍が激突!
「先陣!騎馬隊前へ、突撃!」勝家が本陣から軍配を返す
「うぉおおおおおおおお」勇ましい騎馬軍団が三好勢に突撃する
「ダダダーン」けたたましい鉄砲の轟音、バタバタと柴田軍倒れる
「弾込めの合間を狙え!今だ~」「うおおおおおお」猛々しい猛者が死体を
乗り越え突撃を止めない
「ぐはあああ」今度は馬防柵の餌食
斜め30度に突き出した先端がとがった馬防柵。周辺に煙幕を張り
気配を消していたのでひとたまりも無い柴田軍騎馬兵二〇〇が一気に絶命
「引けひけぇえ」残りの騎馬隊敵陣に食い込むことなく退却
「次、弓隊が援護し長槍隊突撃じゃ」勝家
「ザッザッ」足軽長槍隊が軍を進めるがまたしても種子島2千の餌食
「ダダダダーン」
「ぐっ」バタバタと倒れる柴田軍敵と刃を交えることなく一瞬で五〇〇が戦力外
「と、殿、我が軍の被害甚大、突撃は不可能にございます」
「ぐぬうう・・・情けない兵共なにをしておるか!」怒り震える勝家
「と、殿~我らも種子島で応戦するべきかと」側近
「種子島など戦では使い物にならん。屍を踏み越えて進む気迫がたりないのだ」
「いかん、殿このままでは柴田軍総崩れになりまする」
UFOに乗り上空で視察する光国に半兵衛が具申する
「まて、柴田殿には鉄砲の恐ろしさを震撼していただかねばならんまだじゃ」
光圀
「しかし、このままでは万単位で犠牲が出ますぞ」半兵衛
「酷な話だが万の兵を失ってもこたびは勝利することが大事」
光圀の言った通り前方の柴田軍に全力を注ぐ三好軍に隙が生じた
「よし、我慢した甲斐があった今じゃ合図を送れ!」軍配を返す勝家
「うぉおおおおお」突如山頂から出現した浅井軍五千山肌を駆け下りる
油断した三好軍総崩れ・・・いや
「馬鹿め、そんな策はとっくに察しておったわ、こちらも側面に伏兵を
配しておったのじゃ」三好軍
「うおおおおおおおお」しかし浅井兵の勢い止まらない
「ば、ばかな味方の伏兵はどうしたのじゃ?」狼狽する三好軍一瞬の間があく
「ここだ!正面部隊も呼応せよ」勝家軍の総攻撃
上下から挟み撃ちを食らった三好軍ひとたまりもない。僅か一刻(2時間)で
勝敗は決してしまった。だが狡猾な三好軍名だたる武将はひとりもいなかったのだ
「な、なぜじゃあ、我が軍の伏兵はどこにいったのだ・・」嘆く三好軍捕虜
「バカを申すな伏兵などはいなかったぞ」勝家
実は光圀隠密部隊が敵伏兵を全て闇から闇へと葬って死体も隠していたのだ
全て勝家軍大勝利に異論を挟ませないための裏工作
柴田、浅井連合軍大勝利となったが被害甚大、死傷者⒉万以上
内犠牲者は一万二千織田軍始まって以来未曾有の大損害
だが敵三好軍の犠牲はそれ以上、双方合わせて3万人が犠牲となった
ここに畿内に勢力を誇った三好軍ほぼ壊滅の憂き目となったのだ
日本史でも希有な大合戦だったのだがなぜか歴史に記されることはなかった
「こたびの大勝利大義であった」信長が労を労う
「は、恐悦至極に存じます。」勝家、一応面目は立ったと自負してる
「どうじゃ、此度の戦の感想は?」信長
「は、予想以上に種子島に苦戦いたしました」勝家
「聞けば我が軍はほとんど種子島は使わなかったそうな?」信長
「は、戦に鉄砲は卑怯にて」
「だが其方が卑怯と論ずる鉄砲で我が軍はとんでもない被害をうけたぞ?」
「いかにも。我が戦法に誤りがあったのは隠しようもない事実にござる」
「しかしだな、余が進める天下布武は日の本全てが戦場となろう
こたび程度の戦で万の兵を失ってしまったら今後どうするのじゃ?」信長
「そ、それは・・・」勝家
「そなたも実際に経験して分かったと思うが?」信長
「残念ですが平五郎の無手勝流を取り入れない訳にはいきませぬ」勝家
「うむ、よくぞそれに気がついてくれた。戦の甲斐があったと言うもの」
「筆頭家老は平五郎に譲ります」勝家
「それはならん、勝家が筆頭でなければ他の家臣をまとめられん」信長
「それはかいかぶりでございまする」
「平五郎の改革に異を唱える衆をどうかまとめてほしいとの願望じゃ」
「平五郎憎しだった我にその役目を与えると?」勝家
「頼む、余の願い聞いてくれ、織田家は一枚岩でなければならんのじゃ」信長
「おおおっかっては勘気がひどくうつけ殿とまで言われた大殿がそこまで・・」
「ばかもん、うつけ殿は言い過ぎじゃ!成敗してくれようか!」だが目が笑ってる
「平にご容赦を、我はうれしゅうございます」大粒の涙を流す勝家
桶狭間の戦い以来信長自身も平五郎の影響を受け大きく成長を遂げている
この戦を経て勝家は平五郎への恨みを捨てた。手を取り合って織田家への服従を
誓ったのだ。多大な犠牲を払ったが織田家一枚岩となったほうが遙かに大きい。
「殿やりましたな」光圀
「おう、まさか犠牲者すべてが光圀のからくり人間だとはお天道様でも知るまい」
「大殿も知らない事ですからね」
「うむ、此度の作戦誰も看破出来まいて。なによりもからくり人間が要だった」
「左様にござる、岐阜城挙兵時一万五千、元六角勢二万、浅井勢五千
残りはどこから沸いて来たのか誰もしらないからな。」平五郎
上洛時の織田家兵力は五万五千、浅井軍五千合計六万
「大殿には金で雇った傭兵ということにしてます」光圀
「うむ、金で作ったのと雇ったのでは大差ないからな」平五郎
「犠牲になったといっても墨俣基地に送り返されてメンテナンスされ再び戦場に
送り出されるだけですから」光圀
「いくら国が富んでも犠牲者の上でなりたつ国などむなしいだけです
私の方針はあくまでも犠牲者無しの無手勝流にござる」光圀
「うむ」平五郎
「御意」半兵衛、小六、サスケ
「勝家殿との遺恨も解消出来たしこよいはめでたしめでたしじゃ無礼講行くぞ」
「おおっ!サスケ術など使わずとも大酒のみでござる、覚悟よろしいか?」サスケ
「われは下戸、初めから参戦しないぞ」光圀
「まあ、そう申すなこよいは特別じゃ飲め飲め!」平五郎
「あの、私めも光圀様同様下戸にて・・・甘い物所望でござる」半兵衛
「はい、ちゃんと光圀様と半兵衛様専用に用意してあります」リョウコ
「こ、これ、我とて甘い物には目がない。仲間はずれにするでない」平五郎
「このような楽しい宴はほんにひさしぶり」サスケ
「泥酔する前に申して置くが此度の戦いささか腑に落ちない所もある」平五郎
「いかにも」光圀
「なぜ三好が挙兵したのか。なぜ名も無き武将しかいなかったのか」サスケ
「多分戦力分析でしょうな。」光圀
「と言う事は次がある?」平五郎
「しかし、いくら偵察でも実質⒉万の兵力消耗は大きすぎる。
立て直し容易ではないはずじゃ」半兵衛
「うーむ、上空から見てましたがこたびの三好軍用意周到だった割にいざ
白兵戦になったらあっけなかった」光圀
「うむ、もしかして急造部隊の可能性はあるな」平五郎
「我々のからくり人間と同じ一向一揆衆を捨駒にした可能性大ですな」サスケ
「人の命をなんと心得る!三好許さん」平五郎
「いえ、殿私にはさらに闇があるとしか思えません」光圀
「はい、我もなにか違和感感じてます」サスケ
「織田軍到着後に計ったように挙兵・・・腑に落ちんな」
「御意、義昭様お命目当てなら織田軍到着前に出来たこと」サスケ
「う・・・む」
楽しいはずの宴だったがいつの間にか辛辣な作戦会議の場となってる
仕事人間の業とも言える。
まあ宴会なんて今でもそんなもんですね




