上洛開始
いよいよ信長が上洛を開始します
「これは困った・・・」
「はあ?なにがですか?」リョウコ
「権左衛門様が残してくれた歴史資料はすでに当てにならないのですが」
「それはそうでしょう。滅亡する筈の織田家が生き残ったばかりか天下を狙ってる
のですからね」リョウコ
「この先どうすればいい?」光圀
「どうすればって・・それは光圀様が決めること、将来の人類生存の為です」
「困ったなぁ・・・どうすれば正解なのか」光圀
「言えることは今日現在まで我々が歴史に大きく関与してるのは織田家繁栄だけ
つまり、未来科学などを伝授してのパラドックスは生じさせてません」リョウコ
「うん、秘密漏洩防止と軍事バランスについては細心の注意してるからね」
「はい、半兵衛様やサスケ様を味方にして調略を重んじる政ゆえ」リョウコ
「つまり、今のままが最善?」
「私にはわかりませんが光圀様の考えは整合性あると思います」リョウコ
「話は変わるけど先日平五郎様から元服せよと下知がくだった、我も大人」
「それはおめでとうございます、元服されたのならこれからは領地も拝領ですね」
「うん、とりあえず墨俣城を拝領したよ」
「嫁取りも可能ですね」リョウコ
「いや、二十歳になり権左衛門様の遺言が明らかになるまで女子は我慢
しますよ。リョウコの気持ちも聞きたいし」光圀
「あら、私の意思ですか?わたしアンドロイドですけど」リョウコ
「平五郎様だって正室側室ともアンドロイドだよ。そんなの関係無い」光圀
「実は私の意思も権左衛門様に封じられてるのです。つまり遺言を開かなければ
なにも分かりません」リョウコ
「つまり嫁取りは私が二十歳になってから。あと3年それまで保留だ」光圀
「はい、なんだか楽しみの様な怖いような」リョウコ
「それは置いといて、一番は正式に平五郎様軍師を任命されたこと」
「光圀様・・・本音では平五郎様こそ天下人にふさわしいとお考えでは?」
「ばか、滅多なことを申すでない・・一番大切なのは建前」光圀
「だがな、リョウコ君、平五郎様ほどの人格者は権左衛門様位」
「はい、私も同感です」リョウコ
「平五郎様が天下を取れば日の本は末永く安泰だろうと察する」光圀
「は、24世紀でも通じる傑物なのは間違いなしです」
「24世紀では地球防衛軍長官だった権左衛門様、平五郎様とてそれぐらいの
器ってことだよ」光圀
「そんな平五郎様なのに我々と出会わねば只の忍者の人生でしたね」
「いや、多分だが忍者としても絶対に頭角は表していたはず」
「ですが、光圀様助力で更に大きく花開きました」リョウコ
「歴史の大きなうねりの歯車に組み込まれたという事でしょう」光圀
「つまり平五郎様を更に推していくのがこれからの指針だと思うのだ」
「信長様を押しのけるのですか?」リョウコ
「いや、そうではない信長様の正当な後継者として道筋を付けるという意味」
「ですが・・この時代は血筋が命、身分の低い出の平五郎様では・・」
「いや、その点信長様は柔軟、功を上げ続ければあるいは・・」光圀
「途方もない功績が必要かと」リョウコ
「うむ、軍師としてこれまで以上の手助けが必要だろうね」光圀
「さしあたっては被害最小限にての六角攻め、その後の上洛ですか」リョウコ
「うむ、六角成敗に時間と人員を浪費するゆとりはない。今回はサクっと行くぞ」
「我が二戸家得意の調略術ですね」リョウコ
「うむ、すでに半兵衛様とサスケが運動を開始してる」
「信長様が一番好む無手勝流ですね」
「ふ、無手勝流と簡単に言うがどれほどの大変さなのか大殿にはわかるまいて」
「傍からは簡単にしてのけるからでしょう」リョウコ
「うむ、一見簡単にしてのけるからこそ大殿の心証を良くする」
「平五郎!」信長
「は、」
「こたびも余は一万五千の兵を動かすだけであとはなにもしなくて良いのじゃな」
「御意、すでに関所は我らの思うがまま、素通りできまする」平五郎
「うむ、浅井長政も呼応して五千の兵を出すとのこと、たった二万でいいのか?」
「は、恐れながらこたびは六角を通るだけで兵力倍の段取りにて」
「はあ?どんなからくりじゃ!敵地を通るだけで兵が倍になる?」
「戦をするどころか兵力倍増です、全て平五郎にお任せください」
「たわけ、いくら大殿の前でおおぼらを吹いてもそんな事はありえない」勝家
「また、其方か!いい加減にせい、其方どのくらい今まで恥をかいてるのじゃ?」
信長
「し、しかし大殿・・・ありえない事を申して大殿をそそのかすのは・・」勝家
「平五郎が一旦口に出した事で一度も違えたことはないぞ」信長
「ぐ・・」
「だがな、勝家、平五郎の申す事はもっともなのじゃ、わかるか?」信長
「い、いえ・・・」勝家
「急激に力をつけた織田家じゃが膨らむ領地に対して兵員増加が追いついていない
京への上洛のためには最低4~5万の兵が必要だが今の織田家には不可能なのだ」
「大殿、しかし我が織田軍の総勢は6万以上にござる」勝家
「そなたはうつけか?」
「な、なんと・・・」
「膨らんだ領地防衛の為最低でも4万の兵力が必要、上洛にはせいぜい2万が
限界なのじゃ。わからんのかそんな事も」
「こ、これはしたり・・・」勝家
「そなたの信じる武力だけでは天下は取れない」信長
「し、しかし寝返った兵はまたいつ寝返るかわかりませぬ」勝家
「ほう、其方自身の心境を申してるのか?」信長
「げっ・・・左様なことはあり申さぬ、身命を賭して信長様命にて」
「では、裏切り者の其方がなぜ余を信じるようになった?」
「そ、それは・・・信長様の下で働ける喜びを感じたからです」
「それが答えじゃ、わかったか!」信長
「り、理屈は分かりましたがそう簡単に名門の六角配下武将寝返りますか?」
「まあ、其方達では不可能じゃろうな、しかし半兵衛ならしてのける」信長
「先日配下となった光秀もこたび上洛に関して色々工作してくれてるのじゃ」
「げ、大殿は新参の光秀なるものを信じるのですか?」
「ばかもの、常に言っておる、新参も古参も関係無い、ようは功績じゃと」信長
「あやつは家格が高貴故朝廷とも将軍家とも交渉が可能なのじゃ、織田家にあって
貴重な戦力になりうる」信長
「あの乞食がですか?」側近
あえて光秀は信長謁見の際乞食紛いの様相で信長の本心を探ってる
「あれは余を油断させる方便じゃ、余を値踏みしていた」信長
「なんと無礼な!」
「ふ、すでに平五郎から推挙があったのだ」信長
「・・・」
「あやつ(光秀)は使える」信長
☆
一方光圀の作戦はいかに・・
「光圀、大殿には啖呵を切ったが本当に兵力倍増法なる策は存在するのか?
平五郎
「は、容易きことにて」
「ほう、なぜじゃ?」
「民百姓は永らくの戦乱に疲弊しきっております」
「それがどうして兵力倍増なのじゃ?」
「百姓は百姓、兵士は兵士で身を立てられれば済む事にて」
「光圀!いったいなにが言いたいのじゃ?我にはさっぱり分からん」平五郎
「つまり織田家は今後百姓を徴用せず専用の軍隊を作るという訳です」光圀
「ば、ばかな!常備兵構想など昔からあるがどうやって食べさせるのだ?」
「そこです。織田家繁栄のキモがそこにあるのです」光圀
「まつりごとに絡むのか?」平五郎
「御意、古今東西例を見ない新政策で民を豊かにするのです」光圀
「うーむ、どうしても分からん、常備兵などを仕立てたら民への税は凄まじく
逆に衰退するとしか思えないのだが?」
「逆です、百姓を徴用しなければ通年にわたり食糧確保が出来るのです」光圀
「まて、まて、今でも無法に百姓を徴用してるわけではないぞ!」
「はい、存じてます、春~秋にかけては非常時を除き徴兵などはせず戦は主に
冬から春先、百姓の暇なときに行うのが今までの常識でした」
「なるほど、分かって来たぞ!そうか他国は動ける期間が限られるが常備兵ならば
何時でも戦を行えるな!」
「昔からそれは誰でも分かってる事ですが実際は不可能にございます」
「うむ、常備兵を食わすことは不可能・・・が常識じゃ」
「我が織田家なら出来ます」光圀
「秘策があるのじゃな?」
「秘策などはございません正々堂々とした美しき流れにございます」
「つまり?」
「万民の幸せの為のまつりごとこそ天下の王道、御政道にござる」
「ふん、口先だけででなら誰でも言える、為政者は全てそう思ってるわ!」
「我が光圀には秘伝の農業政策がございます」光圀
「それみろ、秘策ではないか!」平五郎
「秘策ではございません、秘伝です」光圀
「???わからんなぁ」
「妖術ごかしで農作物が増えるわけではなくちゃんとした合理性を持って
国を豊かにしますが。他国にそれは漏らさない故秘伝なのです」光圀
「なるほど、南蛮渡来ならいくら真似したくても出来んな」
「御意」
「つまり、今の田畑を改良して収穫量を増やすという作戦じゃな」
「は、その為に長年墨俣秘密基地で研究を重ねてきたのです」光圀
「なるほど・・しかし農業は時間が掛かる、こたびの六角攻めに間に合うのか?」
「ですから先行投資でございます」
「先行投資?」
「今回は六角氏の領地に住む民百姓達を甘い餌で釣り上げるのです」
「ほう?」
「今耕してる農地を放棄しても暮らせるほどの金子で釣るのです」
「言うは簡単じゃがその金子、どこにあるのだ?」
「は、光圀独自にかのUFOにて世界を飛び回り金子を蓄財してました」
「ほう、どのくらいじゃ・・・・・・ぎゃあああ」腰抜かす平五郎
「ち、蓄財とかの範囲ではないぞ、下手したら一国を買える程の黄金・・」
「金は使ってこそ効果が出るのです」光圀
「そ、それはそうじゃが非常識すぎるわい」
「勿論ですが投資分は必ず回収させて頂きますのでご安心ください」
「と、ともかくこたびはこの黄金で民百姓のほっぺたをひっぱたくのじゃな?」
「領民から搾取しかしない六角氏との差を見せつければ必ず兵力倍増です」
「つまり、高額の給金で兵員も募る?」
「は、人間金には弱いものです」光圀
「しかし金ずくの兵などは裏切るのも容易かろう?」
「いえ、圧倒的な兵備の差と大殿の御慈悲を見せつければ人心掌握など容易く」
「大殿では無く其方の慈悲だろうて」平五郎
「いえ、それは違います私は平五郎様の手の平で泳ぐだけですので」
「それは買いかぶりと言うもの、現に我にはそのような金子持ち合わせていない」
「私は殿の息子にて。子供の稼ぎは全て親のもの、財は全て平五郎様所有です」
「ふ、こんな親孝行な息子は古今東西いないな・・」涙する平五郎
「平五郎様、我はせんだって墨俣城にて人夫として働きましたがその差配ぶり
実に見事。人夫達全員二度と他地などへは流れないと誓ってます」サスケ
「うむ、人心を掴むのは金だけではない人間としての尊厳を認めるのも一策」
光圀
「そなたの先進的考えはきっと万民に届くじゃろうて、はやく領地を与えたい」
平五郎
「いえ、まだ時期尚早にございます。今は墨俣秘密基地で模索中。拝領に備えて
研究中ですので」
「そうか・・・光圀は数手先が見えるのだったな・・」平五郎
「は、こたびの六角攻めは私自身の研究成果の実証目的でもあります」
「つまり培った政を今後に活かすと言う事じゃな?」平五郎
「御意、つまりは織田家おんため」
「其方の提案した楽市楽座制度、大殿大いに気に入り早速実践してるそうじゃ」
「は、農業政策とともに物流政策も富国強兵の為さけて通れませぬ故」
「つまり領地が大きければ大きいほど商人達の往来がしやすく国が豊かになる」
「は、今までは領地を通るだけで通行税などと称した無法な賄賂を請求されて
商人どもは疲弊しきっていました。流通が滞れば困るのは万民達。」
「大殿は坊主達、つまり神社仏閣が神や仏を名乗り民から賄賂を要求する愚行を
ことさら憎んでおる。僧兵どもがのさばるのは天下にあるまじき事だとな」
「御意、天下が麻のように乱れた原因は神社仏閣の専横行為そのものにて」
「つまり政教分離と言う訳じゃな」平五郎
「全ては繋がってるのでございます」光圀
「しかし仏閣を敵に回すとなると仏敵となり敵に大義名分を与えるぞ」平五郎
「新しき世にする為には避けて通れませぬ。今までの常識などは既得権益の
保身行為に過ぎませぬ、このままでは民百姓は一生塗炭の苦しみのまま」
「富国強兵とはすなわち民達が豊かになることにございます君主のみが豊かに
なっても決して長続きなどはしませぬ。民衆の力こそがすなわち国力」
「農業政策で収穫が増えて物流革命で通商が整えば正に富国強兵じゃな」平五郎
「は、口で言うのは簡単ですがとてつもない困難が待ち受けてますぞ」光圀
「簡単じゃ、大殿が天下を収めれば済むこと」
「はははは、いかにも」光圀
「問題は上洛後上様(足利将軍)が大殿のご意向を理解出来るかどうか・・」
「殿、そればかりは上洛してみなければわかりません、今は一歩一歩ですぞ」
「うむ、まずは六角を踏み潰してくれようぞ」平五郎
「万事お任せあれ、準備は万端にて」光圀
「殿(光圀)・・・」サスケ
「わかっておる皆まで申すな」光圀
「義昭様は凡将にて大殿の考えに賛同できる器などではございません」サスケ
「ふん、天下がこれほど乱れたのは足利幕府衰退のせいじゃ」光圀
「私の読みでは必ずや信長様と反目するは必定にござる」サスケ
「だから皆までもうすなと申しておる、信長様は全て承知のことじゃ」光圀
「なるほど、利用出来る限りはとことん利用すると・・」サスケ
「ふ、・・名門などといってもそれは過去の産物、天下を動かすは個人の才覚」
「御意」サスケ
「つまり、光秀なるを重用するは義昭様の動向を探る為ですな」サスケ
「ふん、光秀殿は元より義昭様を自らの立身出世の踏み台としかみておらん」
「つまり、光秀様と信長様の利害が一致したと・・」サスケ
「ふふふ・・・たぬきときつねの化かし合いじゃよ」光圀
「野にも人はいるのですな・・・」サスケ
「うむ、戦乱の世は時として傑物を輩出するのじゃ」光圀
「ふ、殿を越える傑物などいません」サスケ
「うーん、私は前世ではニートでボッチだったのだ・・それ話したけどね」
「ニートでボッチ?なにかの合い言葉でござるか?」
「要約すると「ろくなもんではない」だよ」光圀
「ふ、お戯れを・・」サスケ
「サスケに言っても信じてもらえないが私は洗脳されてしまったのです」
「未来に飛ばされてなにやらの妖術を食らったと話してましたな」
「うん、恐ろしい妖術だった」光圀
「ですが我にはその洗脳こそが光圀様お目覚めの要因かと思ってます」サスケ
「そんなもんかな?」光圀
「先程から突然話し方が未来風になっておりますぞ」サスケ
「あ、ついうっかり・・まあ勘弁してくれ」光圀
「殿!内輪で話す分には構いませぬが。他人に話す時は十分注意されたく」
「うん、分かっておるどこで足元すくわれるか分からんからな」光圀
「とにかく、分不相応に力を得ようとする義昭様の神輿を今は担ぐだけです」
サスケ
光秀の工作とサスケ、半兵衛の謀略により六角氏との国境は無血開城され
織田軍一万五千は堂々京への道を進む。一方虚を突かれた六角氏なすすべも無し
「くっまさか周辺の武将達屋民百姓どもまでもが織田側に寝返るとは・・」
「と、殿、まだ我が軍勢は健在なり残りの手勢をもつて籠城すれば必ずや
織田憎しの勢力からの援軍がみこめましょうぞ」側近
「うむ、このまま1戦も交えずに軍門に降るは末代までの恥。叶わぬまでも
一矢報わん」
「必ず織田軍を返り討ちに出来ますぞ。我が軍はまだ⒉万の軍勢敵織田側は
一万五千籠城戦に持ち込めば必勝にござる」
「うむ、それでは早速籠城じゃ」六角
「予想通り敵は1戦も交えずに籠城しました」サスケ
「うむ、全て手はず通り」光圀
「例によってUFOにて敵天守奪取ですな」半兵衛
「うむ、今回は一気に天守占領から観音寺城全てを奪取する。迅速が要求される」
「は、今回はUFO10機にて500程の先鋭部隊で急襲を掛けます」
「夜襲、隠れ蓑兵(光学迷彩)、連発式新種子島装備じゃよもや遅れはとるまい」
「は、半時(一時間)もあれば全て制圧してみせます」サスケ
「義賢様の身柄を拘束してしまえば戦は終わりでござる」半兵衛
「うむ、手に余らば仕方がないがなるべく生きて捕らえよ」光圀
「この新式種子島をサスケに貸与いたす」光圀
「これは?」
「うむ、敵を安全に拘束する新兵器じゃ」光圀
「はぁ」
「簡単に言えば投げ縄銃、敵に向かって引き金を引くだけで特殊な粘着糸が出て
相手をぐるぐる巻きにする。特殊な薬がないとほどけない」
「これは便利でござるな」サスケ
「だが、単発式なので一回しか使えない絶対に外すなよ」光圀
「ですが影武者も想定されます」サスケ
「うむ、実はサスケが偵察してくれたお陰で義賢様のDNAつまり毛髪を得てる
お陰で確実な本人確認が出来るからくりが開発されてる」光圀
「つまりこのタブレットなるものて本人を確定出来るのですな」サスケ
「うむ、これは味方にも秘匿せなければならん、サスケだけにしか教えない」
「御意万事お任せ下さい」
「お頭・・・いいのですか?」部下
「殿(光圀)にも困ったものよ。我は二足のわらじだと公言してるのに
このような重責・・・この秘密を六角に売れば織田軍壊滅必至なのに」サスケ
「は、つまりは頭は絶対に裏切らないと確信されてるのかと」部下
「うむ、逆に言えば裏切ったとしても何かがあるのだろう。恐ろしい事よ」サスケ
「何度も言うが我は里が全て、里が織田軍加勢ならば命に従うだけだ」
「御意」部下全員
「光圀様は我々の「里が全て」を熟知されてるのでしょうね」部下
「うむ、鉄の掟をよくご理解されてる」サスケ
ついに織田軍、六角氏居城観音寺城下に布陣する、その数一万五千
2日後浅井軍五千が到着
「信長殿、布陣出来ました」浅井長政
「うむ、婿殿こたびは大義であった。だが我が軍は一兵たりとも消耗しない
酒でも飲んでごゆるりとされますように」
「な、なんと?戦はないのでござるか?」長政
「我が織田軍は無手勝流にて」信長
「ほほう、それは楽しみでござる。どのようなからくりなのか・・」
「と、殿・・・敵(織田軍)は戦う前から宴などして酒におぼれてござる」
「うぬ、信長めばかにしくさって・・」
「殿、なりません、これは織田の陰謀でしょう油断させる作戦かと」
「馬鹿者め、それぐらい分かっておる。しかし時間が経てば経つほど有利は我が軍」
「御意、時間稼ぎが出来れば援軍が期待出来まする」側近
「あの様な馬鹿騒ぎでは今日は戦なしじゃ。この間に兵を休ませよ」義賢
「御意、念の為半分ずつ休憩させます」
その日は両軍楽観ムード、勿論信長にも作戦は知らされていない
「と、殿大変でござる」
大酒を飲んで早々に寝床についた信長が小姓におこされる
「む、なにごと!まさか敵襲か?刀だせぇ」信長
「いえ、・・・敵城陥落してます」
「ば、ばかな!酒飲んで寝たら敵が落ちた????」信長
「義賢様すでに拘束されて全面降伏とのこと、城はすでに開城されました」
「平五郎め、余すらもたばかったか、今日はなにもせんと申してたのに」
喜びに打ち震える信長、他の家臣達は腰抜かしてる
「大殿、こたびも無手勝流炸裂でござる」どや顔平五郎が報告にくる
信長の前に惨めな姿で義賢がさらされる・・・
「無念・・一矢も報えぬとは、もはやこれまで潔く自害したく」
「またれい、其方の首が欲しくて束縛したのではないぞ」信長
「しかし生き恥さらすのは屈辱にて」義賢
「今は無理かもしれんが落ち着かれたら我が配下となれ。六角の地安堵を
約束しよう」信長
「ば、ばかな・・・一方的勝利なのにそれは余りにも甘もうござる」義賢
「いや、余は敵地を侵略するのが目的では無い天下を平定するのが目的有能な将
には登用して治政に務めて欲しいのじゃ」信長
「な、なんと・・・しばし考えさせてくだされ」
「うむ、快い返事をまっておる」信長
「平五郎!」
「ははっ」
「こたびは誠に天晴れ、一兵も失わずに温存出来たはそちの尽力のお陰である」
「勿体なきお言葉」平五郎
「これで京への道は確保出来た、邪魔する者はいない」信長
「御意、更に敵兵⒉万全て味方につけました」平五郎
「うむ、其方の言った通りじゃ」信長
「しかも我が軍は常備兵にて安定した軍運用が可能になりました」
「でかした」
ちゃくちゃくとお味方増強中




