美濃攻め4 暗躍
平五郎が狙われます
「気に食わん」
「いかにも」
「大殿は最近やつの事ばかりじゃ、武功を上げてるのはわれらとて同じじゃ」
「うむ、だが奴は殿の廻をブンブン飛び回り目立つ事ばかりをしてる」
「このままではいずれ大殿はきゃつの意のままに乗っ取られるかも知れんぞ」
「おう、大殿の目を覚まさなければ織田家はおしまいじゃ」
「どうする?殺るか?」
「しかし内輪もめが発覚すれば大殿は激怒するだろうて」
「うむ、これは外部の人間を使って始末するしか無かろう」
「おお、闇から闇へと葬る傭兵暗殺者がいると聞くな」
「実はわしは斉藤家とも繋ぎを付けてる、不倶戴天の平五郎を葬るとせかせば
必ずや暗殺者集団とわたりを付けてくれるはず」
「おお、それは妙案、近頃大殿は天下布武とかなんとかで分を過ぎた事ばかり
我らの思いは織田領地の安泰だけでいいのじゃ。天下などおこがましい事」
「うむ、先代殿はその辺よくわきまえていて決して戦では勝ち過ぎなかった
他国との均衡を保つ事が実は織田家安泰だと良く知っていたな」
「さようさよう、今の大殿は若すぎるし歌舞伎者のうつけ殿、支える家臣は
大変でござる」
「これは一度お灸をすえなければなりませぬな・・・」
「よし、早速斉藤家に話を通す、吉報をまつがいい」
「ゴソゴソゴソ」
ほう、織田家に斉藤家侵略の意図はないと?」
「はは、一部の血気盛んなうつけ者が大殿をそそのかし暴走してるのです」
「それは平五郎とか申す者じゃな」斉藤家重鎮
「は、先日の稲葉山城占拠事件裏で暗躍したのも平五郎にござる」
「な、なに、まことか・・・ゆるさん、殿はあれ以来病床に伏してる
なんとしても首謀者の首を挙げねば斉藤家末代の恥じゃ」
「これは両家の思惑が合致したようですな」
「うむ、だが其方が斉藤家に来たと言う事は汚れ仕事の依頼じゃろ?」
「は、傭兵暗殺集団の手配をお願いしたく。資金はこちらで用意致しました」
「うむ、よき心がけじゃ。あい分かったうってつけの影軍団がいるぞ」
「ほう、どのような?」
「伊賀の里は金ずくで殺しを引き受ける忍者軍団養成所じゃ、どんな依頼でも
金さえ出せば一切の証拠を残さず仕事をしてのける。早速打診しよう」
「なにととぞよろしくおねがいします」
「で目的は平五郎の暗殺じゃな?」
「は、平五郎とその養子、軍師格の光圀なる者も葬って頂きたく」
「あい分かった任せておけ。これで両家は共存共栄じゃな」
「は、平五郎を葬れば我が大殿も天下などと大それた事は控えましょう」
「サスケ、サスケはどこぞ!」
「は、お頭ここに」サスケ
「たった今新たなる仕事を受けた、其方達に任せようと思う」
「御意、して相手は?」
「うむ、今をときめく織田家家中の平五郎なる武将じゃ」
「は、平五郎と軍師格の光圀もろともですな」
「おお、さすがはサスケすでに内偵を入れていたか」
「は、拙者つねに次の仕事を予想して動いています。当然平五郎暗殺は
視野に入れていました」
「うむ、さすがは伊賀一の実力者サスケじゃ頼もしい限り」
「我はこの伊賀の里が豊かになればそれでいいのです」
「うむ、他国からの侵略を受けずに戦国の世を渡り続けられたのは全て
情報収集能力と忍者の実力、今後も頼りにしておるぞ」上忍
「例によって依頼者の名は明かせぬし知らせぬ」
「は、当然です知ってしまえばどこからほころびが出るか分かりませぬ
例え引っ捕らえられても初めから知らないのですから答えようもなく」
「うむ、今回も命掛けとなるが頼む」
「はっ」「シュッ」何時もの忍者物の通りその場から消えてしまった
サスケの手足となる配下は10人ほどすでに平五郎が墨俣に居城を構えてる
事は内偵済なのだが・・
「お、お頭・・これは面妖にござる」
「うむ、上忍様からは気軽に引き受けてしまったが今回は容易ならざる相手じゃ」
「は、すでにくノ一2名ほどが飯炊き女として墨俣に潜入しましたが未だに
つなぎ一つ返って来てません」
「墨俣の近辺の村に2代さかのぼって根付く「草」ゆえ身元が割れるなど
絶対に不可能なのですが・・・」
「いや、墨俣に一度入った人間は二度と外に出られないとの噂、きっと内部から
外に繋ぎをつけられないだけだろう、情報は収集してるはず」サスケ
「むう、これは極悪非道な集団なのも知れませんな・・」
「うむ、だが情報が得られなければ暗殺などは出来ぬなんとしても・・」
実は墨俣に一度入ったら二度と出られないなどというのは根も葉もない噂
多くの下働きの人間は自由に出入りしてるし行商人も往来自由なのだが・・
恐るべし24世紀テクノロジー墨俣城の門をくぐる際に全て脳内情報が
探知されていて、件のくノ一の存在はすべてが明らかにされてしまってる
だがくノ一と知れても単なるスパイに過ぎないので記憶操作だけで泳がせてる
もちろん脅威となれば次の手段にでる手はずは整っている。
当の本人達はせっせと情報収集をして帰りに全て忘却させられてるw
お持ち帰りが出来ないのでつなぎに連絡とっても話す事がないだけ。
「今現在墨俣に潜入してるスパイはどのくらいですか?」光圀
「は、各国や織田家家臣手配の者など20名ほどです」リョウコ
「ふ、単なる飯炊き女や単純労働者には秘密は一切見えない仕組みなのだがな」
「しかし、密命を受けた者は密かに工場内立ち入り禁止区域に潜入しようと
なんども試みてるようです」リョウコ
「折角情報を得ても場外に出るときに秘密部分は操作改竄されてるのに
全く気がつかないみたいだけどねご苦労様」光圀
「は、24世紀科学はあまりにも先進すぎて理解不能かと思いますが
絶対に漏らすわけには行きませんからね」リョウコ
「うん、それは最も大切な事、私のせいで人類滅亡が早まってしまったら
何の為にこの時代に転生したのか分からなくなりますからね」
「はい光圀様の使命はあくまでも織田軍勝利による歴史の適正化」リョウコ
「殿、」隠密A
「む、なにごと」光圀
「どうやら織田家家臣の一部が斉藤家と手を結び平五郎様暗殺に動きだした模様」
「ついに来ましたね」
「御意」
「かくかくしかじかでございます」
「うむ、伊賀が動いたのか・・・」
「は、」
「実は伊賀の衆は今後の歴史にとって重要な役割を果たす、本来は味方に
したかったのだが・・」
「逆手を取れれば味方に引き込むことも可能かと」リョウコ
「なにか妙案ありますか?」光圀
「今は相手の出方が分かりませぬ故策はこれから練りまする」リョウコ
「頼みます、伊賀忍軍を味方に得れば天下太平の足がかりとなりましょう」
「ともかく今後平五郎様は墨俣から一歩も外にだしてはなりません、影武者を
仕立てましょう」光圀
「は、新開発の無敵生体アンドロイドの出番ですね」リョウコ
「うむ、平五郎様の脳を完全コピーしたので本人と全く同じ、しかし
各種防御態勢は完璧のスーパー影武者だ」光圀
「平五郎様オリジナル自身もこの世界では無敵級の手練れですけどね」
「うん、分析してみて驚いたよ正にスーパーマンですね」
「あこがれの人格者でもあります」リョウコ
「うむ、権左衛門様といい平五郎様といい私には勿体ない上司」光圀
「人との出会いとは偶然ではない気がします」
「うむ、神様の気まぐれなのでしょうね」光圀
「殿、かくかくしかじかでございます、暫くは身を隠して頂きます」光圀
「いや、我だけでは無かろうそなたもここから一歩も出てはならん」平五郎
「は、事件解決までしばらくは工場内にとどまり新兵器の開発に力を注ぎます」
「うむ、頼むぞ、光圀がたまかったら織田家滅亡は間違いなしなのだ」
「勿体なきお言葉」
「で、我にだけには新兵器とやら教えてくれうのだろ?」平五郎
「は、当然です平五郎様にお披露目するのが我がよろこびにて」
「うむ、」
すでに平五郎とは一心同体隠し事は一切なし、先日未来から来たことも包み隠さず
全て打ち明けたところ平五郎は一切を受け入れてくれてる。
織田家勝利と歴史適正化についても深い理解を示してくれてるさすが二戸家繋がり
血の結束は強いのだろう。
「で、これは?」
「は、先日先進過ぎて困ってしまいましたがこちらが本来の大筒でございます」
「いや、これとてとんでもない兵器じゃ、見ただけで禍々しさ分かる」
「こちらは75mm野戦砲と申します、こちらの車両と申すもので牽引し
迅速に移動可能で遙か先の敵を撃破出来まする」
「しかも榴弾砲と徹甲弾を使い分けることで対人、攻城使い分け可能です」
おおっ先日のメガ粒子砲とやらよりも遙かに実用的じゃな」
「御意、連続発射種子島との併用で戦のあり方が根底から覆る新兵器です」
「おおっそうだったな連続発射種子島も完成したのじゃな」平五郎
「以前生産した種子島、そのまま弾倉式に変更可能でしたから造作も無く」
「更に殿が否定的なメガ粒子砲の効果的な運用方法を考案しました」
「ほう、・・・なになに・・・げっそんな事が可能なのか!」
「は、密かに新開発いたしました。これで敵はどこに隠れても逃げられません」
「必殺の暗殺兵器じゃな・・・」
「御意、この兵器ばかりは登場する機会がないことを祈るばかり」光圀
「次にインフラなる概念ですが」
「ほう?いんふら?」
「は、単に兵器が優れていてもそれを用いる兵法の確立が大事にござる」
「うむ、後方支援の重要性は戦の全てにちかいな」さすが平五郎有能
「我が隠密が密かに蓄積したる「石油」なる万能資源の有効活用でござる」
「ほう、石油とは単に燃える油というだけではないのだな?」
「御意、先日話したとおり未来では石油こそが全ての源にございます」
「まずは織田家領地内に道路を建設いたします」
「まてまて、街道の整理などどの国でも行ってるぞ」
「いえ、従来の方法では雨が降ればぬかるみ兵員の輸送には狭すぎます」
「ほう、街道の拡幅だけではないと申すか?」
「は、新開発のアスファルトなる物を敷き詰め道路を建設いたします」
「しかし、人馬を通すだけなら従来の方法で問題あるまい」
「いえ、兵員の輸送に馬車では力不足にて」
「ほう、なにか別の手段があるのだな」
「いかにも、兵員を輸送する為の「トラック」なる物を開発しました」
「おおっこれか!石油なるものを燃料に動くのじゃな?」
「の、はずだったのですが・・・」
「ん、違うのか?」
「遠い未来では動力は石油ではありませんでした」
「ほう、我に理解出来る事か?」
「は、私ですら半分しか理解出来てません」
「なになに、核融合とな?なんじゃそれ」
「とにかくこちらの動力源には水しか必要ありませぬ」
「水?あの水か?」
「はあ、」
「恐るべきからくりじゃな」
「わたしも詳しい仕組みは分かりませぬがとにかく水が燃料しかも
排出されるのはこれまた水のみ」
「なんと、燃えかすも水?面妖な!」
「しかも消費した水以上に排出される水の方が多いのです」
「増殖炉ですから」リョウコがフォローする
異世界24世紀は血のにじむような先端技術を開発し地球環境問題に
真剣に取り組んだのだろうが・・すでに時遅しだったのだ。なんたる矛盾
「話を戻しますがとにかくインフラを整備すれば兵員移動は迅速、補給も容易
戦を制するのは容易きことにございます:」
「うーむ、しかしコレを理解出来るのは大殿だけだろうな」
「は、全てを伝えることが可能な平五郎様あっての織田家です」
「墨俣城周辺が急速に先進化したのもそのアスファルトのお陰か?」
「は、コンクリートで護岸工事し敷地内はアスファルトで埋めました」
「二度と斉藤軍は手出しできない強固な城となったのだな」
「御意、今墨俣を攻めるのならばミサイルが必要です」
「みさいる?」平五郎
「は、私のいた未来での究極兵器ですが、この世には登場させませぬ」
「うむ、過ぎたるは及ばざるがごとしだな」平五郎
「しかし人目に付くアスファルトなるものが盗まれはしないか?」平五郎
「は不可能にございます」
「ほう?」
「アスファルトを作るには高度なからくりが必要、それは秘匿しますので」
「なるほど、であるか・・・」
「次ですが」
「うむ」
「戦で最も大切なのが兵の安全」
「ぬ、?足軽などの命が大事とは初耳じゃ」
「戦闘員の訓練には膨大な資金と国力を要します。訓練は一朝一夕ではなりませぬ」
「ほう、そのような概念は初めて聞いた」
「道具の替えはいくらでも効きますが手練れの兵隊は換えが効きませぬ」
「なるほど・・・しかし策はあるのか?新型の甲冑か?」
「は、足軽に装着させる甲冑はすべて廃します」
「言ってることが矛盾してないか?防御するという話ではないのか?」
「甲冑という概念は古臭くございます故」
「ほう、具体策は?」
「はい、先進的なボディーアーマー、防弾チョッキと防弾ヘルメットです」
「ほう、隣にいる足軽がそれか?」
「話が早くて助かります、リョウコにモデルになって貰いましたお試しください」
「一見したところ普通の無防備足軽にか見えないが・・
「実はこの足軽服は鉄よりも強い素材「ハイパーケプラー」にて編んでます」
「ほう、どれ試してみよう」「ズバッ」平五郎は居合いでキョウコを両断する
「め、面妖な!確かに両断したはずなのにリョウコ殿に変わりがない?」
「驚きましたねぇ」光圀も腰抜かしてる
「光圀様これは瞬間的に敵刃を分析し分子レベルで消滅させ復活させてます
一見では刃が素通りしたように見えます。勿論今回はそのような設定ですが
実際の戦闘では敵刃は消滅し更に反撃を行います」リョウコ
「恐ろしいな・・これは無敵だな」
「実際は手足や首もとなどを狙われたら傷を受ける可能性はありますが
当然その部分は通常のケプラーで守ります」
「成る程、足袋、手袋、首まきとへるめっとなる物は強固なだけなのだな」
「ヘルメットには衝撃吸収素材が内装されてますが万全とは言えませぬ」リョウコ
「いずれにしろ合戦時に味方の消耗は激減するな」平五郎
「は、敵種子島が命中しても貫けません、衝撃は受けますが」リョウコ
「なんとこんな薄い布で種子島を弾くのか!」
「はい、ケプラーとはそのような素材ですから」
「なんども尋ねるが技術は盗まれないのか?」
「は、炭素繊維を作製するには高度なからくり設備を要するので不可能です」
「ま、私の考える戦は敵味方入り乱れての戦闘などは最早時代遅れですが」
「ほう、新種子島を全面に押し出すのだな」
「は、これからの戦は鉄砲の優劣次第です敵の射程より遠くから発砲出来れば
戦は一方的となりましょう」
「うむ、先日の墨俣攻防でまざまざと見せつけられたな」平五郎
「しかし、敵は侮れませぬ、一度見せた戦法は必ず研究され対応されます」
「うむ、敵もうつけではない」平五郎
「多分先端が尖ってる銃弾は日の本中に広がる事でしょう」
「うむ、ライフリング加工も必ずや真似されるだろう」
「兵器の優位性などは直ぐになくなるものです、大事は兵法」
「いかにも、さすがは軍師光圀、我も同意じゃ」平五郎
なぜか不具合がでて投降出来ない部分がありご迷惑おかけしました




