有るべき場所と我儘女王
私達は森の奥で見た物、出会った者について報告していった。
「そ、それではもしもその巨大な何物かが動き出したとしたら...」
「落ち着きなさいネステラ、アリーあなたの考えを聞かせてくれるかしら?」
わたしは一度深呼吸をしてからゆっくりと感じたまま、思い出すがまま話し出した。
「そうですね、今はどちらの方なのか正直言って私にもわかりません。湧き出す方なのか、取り憑く方なのかと言う事がですが。ただ横から見た限りでは沢山の骸が集まり一つに成った物ではないかと。すみませんそれ以外は私の心が保ちませんでした。後者ならばそれなりの人数が居れば焼き尽くせるかも知れませんが、でももし前者ならかなりの苦戦が強いられると思います。人が多ければ多いほど取り憑かれたら厄介なのと、どれ程湧き出て来るのかも分からないので」
周りで息を飲み込む音がする。
「アリー身体はもう大丈夫なのですか?その様な状態なのにすみませんが...それで...アリーが思う確率で言えばどちらだと?」
「ふぅ...わたしは、前者の可能性が高いと思います」
「そう、ですか...それならばこの国だけでどうこう出来る事では有りませんね。ネステラ」
「はっ!」
「今の話聞いていましたね」
「はい、聞いておりました」
「では、直ぐに四国会議の招集を発令してください。場所はこの国キーセントシア会議室です。なるべく急ぐ用にと!」
「はっ!畏まりました 陛下」
言われるも速くネステラさんは部屋を駆け出して行った。
「各国に伝令を出しますが、皆が会議をし集まるまで時間が掛かるでしょう。後はただ、それまで何事も起きない事を祈るしか有りませんね」
「リゼッタ様、実は私とルークは南の国ゲートルアと揉めた事が有ります。ロスタリアでもやらかしては居るのですけど、ゲートルアには遺恨も有ります。なのでこの際ちゃんと決着を付けておいた方が良いと思うのですが、良いでしょうか?」
「ふふふ、貴女方を怒らせるなんて何をしたのか想像も出来ませんけれど、アリーを怒らせるとは余程怖いもの知らずなのね。構わないわ好きなように暴れて来れば宜しいのじゃないかしら?私は楽しみよ」
「アハハ、リゼッタ様 私今のやり取りで気に入りました。この国の住民に成るわ!どうぞ宜しく! ルーク、ゼス行きましょうゲートルアに行って暴れるわよ!」(この方はママ様と似てるな。ママ様は面倒くさがりだけどね)
「ハハ、楽しみだな。やられた分やり返してやるよ!」
「おうさ!行こうゼ、女王様の顔を拝みになぁ!」
「行って参ります、リゼッタ様!」
「ふふ、楽しんできてね!」 「「「はい!」」」
私は2人の手を取り『瞬間移動』南の国ゲートルアの謁見の間へ飛んだ!
見慣れた場所『拡声』
「女王陛下、私はアシュリーです。話があって舞い戻って来ました。今謁見の間に居ります。早く来て!じゃないと何するかわかんないよ〜」
3人の周りに『障壁』一応 ルークとゼスに『身体強化』
「さてさて、どんな顔してくる事やら」
バタバタバタバタ バァン! (派手な登場だね)
「おのれ!良くもその顔を妾の前に出せたものよ!衛兵この者達を捕らえよ!早ようしいや!」
「「「「はっ!」」」」ドンドンドン「な、なんだこれは見えない壁か?」
「えぇい!何をしておる。早う捕まえぬか!!」
「申し上げます、何やら見えない壁が有り捕まえる事が!出来ません」
「えぇい、忌々しい。誰ぞ、この者達を掴まえられる者はおらぬのか!」
「もう、そろそろ良いですかね?私達を捕まえる事は無理だと気が付いて貰えませんか?頭悪いの?馬鹿なの?」
「な、妾を愚弄するか!許さぬ、許さぬゾォ!」
「ルーク、ゼス障壁の外に出て暴れて良いよ〜!」
「りょーかい」
「おうよ」ドゥイーン2人が外に出て兵達と戦い出す。
(うん、楽しそうで何よりだね。わたしの夫達は本当に強い。強化もついてるし散々森で訓練もしたしね)
「あぁ、そうそう!許さないのはこっちだからね。そこ間違わないでね!もうね、頭沸騰してどうにか成りそうな程なのよ。ルークが地下牢に繋がれて、胸は裂け、足元が血溜まりに成ってたのを見た時の私の気持ちわかる?解らないよね?一度この王宮ぶっ壊して良いですか?良いですよね?人々の気持ちよりも己の願望優先な女王など国民は必要としないんだよ!上に立つ者は下にいる者以上に努力してなんぼなんだよ!それが出来ず下の人間を馬鹿にして自分の思うようにする為にムチ打つなど言語道断だよ!だからね、一度庶民からやり直しなさい!」
そう言って私は女王や、宰相、その他の人達を『捕縛』そして王宮の門外に片っ端から放り出して行った。
そして私達も外に出てから『火球』「大きく大きく大きくなぁれ〜!」
「ルーク、こんな事で気が晴れるかは解らないけれど勘弁してね!」
「アリー、俺はあの時からお前の為ならいつ死んでも良いと思ってたんだ。でも正直言うと死なないでずっとアリーの側に居たいとも思ってた。それは今も、これからも変わらないよ。だから気にするな!」
「うん!いっけぇ〜〜〜〜」 ドドドドォズズズゴォォォ ドゥン!
「はい!いっちょ上がり 綺麗に無くなりましたぁ!」
「な、なんと、我が宮殿が き、消えた!?」
「陛下〜〜〜〜!」
「スッキリしたね!さてと、女王様どうします?これでもまだ改心出来ませんとか言うなら今度は貴女が消えてもらうしかないよね?」
「ひぃぃぃ、ば、化け物ぉぉぉ!」
「何処までも、失礼ね。いい?今までの事は貴女の我儘の所為なのよ!貴女のせいで私の夫は酷い目にあって、夫を人質に私を、と言うよりわたしの父母を、どうにかしてこの国に縛ろうとしたせいでしょ?まずは謝ってよ!たとえ女王でも、やって良い事と悪い事の区別も出来ないそんな人がこの国のトップに居たのではこの国の人達が良い迷惑よ!さぁ、どうするの?早く謝って!いつまでもこんな事してる場合じゃないんだからね」
「ひぃぃ、す、すまぬもうしないとちかうぅぅ」
「本当ね?嘘だったらいつでも又壊しに来るからね!」
「本当じゃぁ、もう、せぬぅ 約束するぅ....」
「ふん、じゃあ今回はこの位で許すけど次はもう壊しても直さないからね!ルークごめんね私やっぱり悪者にはなり切れないや」
「アリーそんな君だから俺もゼスも君に惹かれるんだ。俺は充分だよ」
そう言って私の頭にキスをする夫達
『構築』ズズズズゥン
全員を元の場所に戻して、私は今起こっている事を女王に伝えると、キーセントシアの執務室に戻ったのだった。
次回四国会議




