表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/65

優しい日常達

やっと3分の2程になって来ました。


今日から3人家族。

不安が無いとはまだ言えないけれども年月が絆をつくってくれると信じて、ロスタリアを旅立つ。西のキーセントシアに向けて。

いつもの様に軽いノック音と共に2人の夫達がやってきた


2人して私の頬にキスをするから、私も2人の頬にキスを返す。

もうね、恥ずかしいとかそんな気持ちは捨てましたよ....

2人に朝からブーイングされると思ったらね、これはもう慣れるしか無いでしょ!

「「おはようアリー」」 「おはよう、お腹空いたね」 「「あぁ」」


「ふふ、仲がいいね凄くハモってる」

階下へ行き朝食を注文して仲良く3人で食べよう。


ロンドさんに今迄のお礼を言ってお別れし、野宿用の食料を補充しに市場へ行く。

この街には色の薄い人が多いせいかルークもそこまでジロジロ見られる事がないし、私とゼスはある意味有名人に成ってるから、一緒に居るルークを変な目で見る人も居ないようだ。

正門に行くと門番さんが、サムズアップしてる。

どこまでわたしの『拡声』は届いていたことやら....。

軽く手を振りさようならと挨拶。あとは女王が変わる事を祈ろう。国民の為にも。





そろそろ昼に成るからとルークが獲物を狩に行き、ゼスは昼食の準備にかかる。

わたし、暇だ...出来た夫達のお陰でやる事が無い。

普通の女性ならこれが当たり前なのだろうけど、大人しく出来上がりを待っているのは性に合わないと言うか、居ずらいのよね。

昼食を食べながら夫達はお互いのエテについて話し合い確認している。

久しぶりにヌイグルミさん達も見たよ...ルークも目を見張ってた。


ゼスはゼスで、ルークのエテを見て驚いていた。

こんなエテは見た事ないとお互いに言い合って居たよ。


「おい、ルーク後でちっとばかし狩りながら色々試して見ようゼ」


「りょーかい、おれもゼスのタンクを、間近で見てみたかった」


「よっしゃ、そんじゃ飯食ったら腹ごなしに一丁やっか!」


「あぁ良いね アリーも一緒に行こう」


「ふふ、うん、わかった行きましょう!」


魔の森ドレイドの中程で狩りを始めるが、普通3人でここまでは来ない。

でも、私達は魔法量に関して心配は無いし、ルークも魔物を討伐出来る事なども有り、いざとなったら《瞬間移動》で帰還する事にして狩を始めた。


正直言って、ここまで3人で狩れるとは思わなかった。

始めて一緒に狩りをすると言うのに、2人の連携が見事な程噛み合っている事には驚いた。

お互い信頼しあった古くからの友の様に目と手で合図し合い、次に何をするのか解ってる様な動きに只々感心していた。

夫達は目をキラキラさせながら、まるで童心に返ったように生き生きしている。

不思議だけど、この世界の男の人達の夫婦の在り方がわたしの考えとは違うのだろうか?パパ様達も、ルークやゼスも、お互いに尊重し合う家族という概念の方が強いのかも知れない。


狩りにしてもそんな感じが強いから見事な連携に成るのかな?


ルークの魔力量が無くなる前に私が補充する事で連続で狩れる事も解ったし、ゼスに身体強化をかけると、ルークとの連携でルークが有りえない高さまで跳ぶ事も出来た。ほぼゼスがルークを放り投げる様な感じだけどね。

組んだ両手の平にルークが片足を乗せるとそのまま勢い良く上に向かって振り上げる。

遊び半分でお互いしてる感じでなのだが、まぁ夫達は仲がどんどん良くは成ってると思う。


魔物を100体以上1日で狩るグループはそうそう居ないだろうが、これは次の町でも噂になる事間違い無い。

町に着くまでまだ4日は掛かるだろうけれど、 一体その頃には何体倒してる事やら。


夜になり夕食の準備は、流石に私も手伝わせて欲しいとお願いしたよ。

てかね、こっちがお願いして手伝わせて貰うのおかしくない?まぁ、良いけれども………。


夕食後まったりとルークと私が背中合わせに成りルークは剣を磨いてる。

ゼスはわたしの膝枕で、寝てる。 私はと言うと、町で購入した本を読んでる。

まさか、こんなにも満ち足りた日が来るとは思わなかったよ。

しばらくしてからそれぞれのテントで休む事にする。

夜、魔物が来ても直ぐに分かるように《調査》と《警報》を張っておくから安心して眠れるよ。 チート最高!


毎日何だかんだと色々試したり、考えたりしている。

そんな中で魔力は、男同士でも与える事が出来ると言う事がわかった。

ゼスに私が与える事も出来たから、これでルークが他の女性からもらう事もやはり出来るのだろうと確信した。


全てにおいてこの世界は魔力に頼ってる事は間違い無いけど。

もしもだけど、この頃の私はこれだけのチートな能力が有るのだから魔素溜まりを無くす事が出来るのではないだろうか?と考え始めて居た。

この先を生きる子ども達の未来のために私が出来る事。それがこの世界でチートな力を授かった私のなすべき事なのではないか?と。


それが出来たなら、不幸な出来事を減らす事が出来るのでは無いだろうか...。


でもそれは、まだ先の事。

今はキーセントシアに着く事を優先しよう。

これから行くキーセントシアは丁度冬の時期が終わり、暖かい春の時期が来る。

ここから先はゼスも行った事が無いらしい。

ロスタリアで聞いた話では3人の女王の中で一番若い方だそうで、王位継承もしたばかりの幼い方だと。

キーセントシアの代替わりは速い事で有名なのだそうだ。


町が見えて来た。

まだこの町はロスタリア領なので夏の時期が強いけれど、ガレスティアの春と余り変わらない。元々冬の時期が長い北の国だからね。


この町もロスタリアの女王の綺麗好きが高じてるらしく、それなりに美しい町だ。

ただそのせいか、中に入ると国民の殆どが目に見えて痩せている。

女王の我儘のお陰で、こちらまで物資も人もまわらなかったのだろう。


ガレスティアは農業が盛んな国で、結構野菜も、穀物も有る。

ゲートルアは、果物が多いかな。暑い土地柄のお陰だろうか?

ロスタリアは、林業と漁業が盛んと言うほどでは無いけどメインぽい。

それじゃあ一体、キーセントシアは何が盛んなのだろうか?


そう言った面でも楽しみだね!




次回町と町

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ